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平田 郁雄 院長の独自取材記事

すわのもりクリニック

(新宿区/高田馬場駅)

最終更新日:2022/12/27

平田郁雄院長 すわのもりクリニック main

高田馬場駅から徒歩約6分、たくさんの人が行き交う交差点の角のビル2階にある「すわのもりクリニック」。一歩足を踏み入れると木のぬくもりを大切にした心安らぐ空間が広がっている。内科、神経内科、呼吸器内科、アレルギー科と幅広い診療を提供する同院の院長を務めるのは、山口県内の大規模病院などで長く診療経験を重ねてきた平田郁雄先生。日本内科学会総合内科専門医、日本神経学会神経内科専門医でもある平田院長は、以前から温めていた自身のクリニック開業という夢の実現に際し、「新たな気持ちで地域の患者さんのニーズに沿うような医療を展開していきたい」と真摯に語る。取材では、平田院長のこれまでの歩みや医師を志した経緯、診療において大切にしている「神経学的診察」や、理想とする「全人的医療」についても聞いた。

(取材日2022年11月30日)

細かな問診と神経学的診察を重視し、幅広い疾患に対応

これまでのご経歴や開業までの道のりについてお聞かせください。

平田郁雄院長 すわのもりクリニック1

山口大学卒業後、同大学神経精神科に入局し、2年目には九州大学脳神経研究所の神経内科に国内留学をして研鑽を積みました。3年目は佐賀医科大学附属病院内科部門で研修を受ける傍ら、神経生理学の研究に従事。それからは山口県立中央病院内科部門の神経内科領域担当として、15年ほどパーキンソン病や多発性筋炎といった難病のほか、めまいや頭痛、認知症などの診療に携わりました。その後山口県内の複数の病院での勤務を経て2022年11月に東京都新宿区高田馬場にて開業した次第です。開業を志したのは、今までの豊富な診療経験を生かし、東京という新天地で専門の神経内科疾患をはじめ、さまざまな内科疾患のプライマリケアに尽力したいと考えたためです。

どういった患者さんにお越しいただきたいと考えていますか。

当初は、これまでの診療経験から脳血管障害の後遺症や、糖尿病、高血圧といった脳梗塞のさまざまな合併症、認知症、高次脳機能障害などの診療で患者さんの手助けができたらいいなと考えていました。ところが実際に開業してみると、頭痛や喘息、アレルギー疾患の患者さんが多くお越しくださっています。そういった状況から、慢性の頭痛や喘息の患者さんにもこれまでどおり、長期的な視点に立って投薬や生活指導をしていき、寛解や治癒をめざしたいと思います。目下のところは地域の皆さんの求めるニーズにしっかり対応していくことが目標です。「こんなことで受診してもいいのかな?」などと身構えず、お困りのことがございましたらどのようなことでもご相談にいらしてくださいね。

診療においてどのようなことを大切にしていますか?

平田郁雄院長 すわのもりクリニック2

まずはできるだけ問診で詳細な情報を集めて細かに分析することを大切にしています。例えば頭痛ならどう痛むか、どういったきっかけで痛み出したのかなど、ケースに応じて掘り下げていくのです。その次に意識しているのは専門性を生かした神経学的診察を行うことですね。神経学的診察は、診察室に入ってくる患者さんを注意深く観察することから始まります。歩行の様子や姿勢に気になる点はないか、眼球の動きに異常はないか、手足のまひはないかなど、全身をくまなく見ていき、異常を探っていくのです。この細かな問診と神経学的診察が自分の持ち味といえるのではないでしょうか。加えて私は、世の中の医療の流れに応じて新しい治療や薬を取り入れることに対しても前向きに考えています。そのために診療後も勉強を重ねていますよ。

病気で苦しむ人の助けになりたいと医師を志す

院内におけるこだわりはどのような部分でしょうか?

平田郁雄院長 すわのもりクリニック3

もともとこちらのビルは開放感のある大きな窓が特徴で、そこが気に入っていました。私のこだわりは、訪れる人に少しでもリラックスしていただきたいという思いから、待合室に複数の観葉植物を設置したことです。院内の造りに関しては、患者さんやスタッフがスムーズに動けることを重視して診察室の位置などを考えました。感染防止対策に力を入れており、発熱患者さん用に別の診察室を設けていることも特徴です。換気設備も整えており、入り口には手指用のアルコール消毒液を置いていますので、ぜひ安心してお越しいただきたいですね。

導入されている機器についてもご紹介ください。

当院では、さまざまな内科疾患に対応できるよう、超音波診断装置や心電計、血圧脈波検査装置、全自動血球計数器、臨床化学分析装置などを備えています。臨床化学分析装置では、糖尿病の指標となるヘモグロビンA1cの値を約5分で測定することが可能です。結果をお伝えするのに数日要する医療機関も少なくありませんので、即日で結果をお伝えでき、必要に応じて迅速な治療につなげられるのは大きなメリットといえるのではないでしょうか。また、各種検査や診察の結果、高度医療が必要だと判断した場合は、専門の医療機関へご紹介し適切な治療を受けていただけるよう努めております。

医師をめざしたきっかけと、神経内科を専門にした理由についても教えてください。

平田郁雄院長 すわのもりクリニック4

小学校の卒業文集に「将来は医師になりたい」と書いた覚えがあります。私は幼い頃から喘息持ちだったのですが、なかなか良くならなくて、よく病院に通っていました。また、他のクラスにも喘息を患っていた同級生がいたのですが、小学6年生の時に亡くなってしまったんです。それは当時の私にとって、とてもインパクトの大きな出来事でした。そういった経験から、医師になって喘息などの病気の治療を学びたい、そして自分だけでなくほかの人も救うことができたらと思い、医師を志しました。神経内科を専門にしたのは、自分にとって一番難しく、わからないことが多い分野だと考えたからです。これから研究が進み、掘り下げていける部分がたくさんある、開拓しがいがあると思ったのです。

病気だけでなく人間全体を診る全人的医療を追求

先生が理想とする医療とはどのようなものですか?

平田郁雄院長 すわのもりクリニック5

私は聖路加国際病院で名誉院長を務められ、100歳を超えても現役で診療されていた日野原重明先生をたいへん尊敬しています。日野原先生が、病気だけではなく患者の心身全体を考える「全人的医療」の大切さを長らく提唱されていたことは、多くの人が知るところだと思います。日野原先生はよく講演をされていて、私も以前直接お話を聞いて深く感銘を受け、全人的医療をめざしたいと考えるようになりました。全人的医療とは、病気だけではなく人間全体を丁寧に診るという考え方。病気に付随して起こる、患者さんのさまざまな悩みなどにも親身に寄り添い、いろいろなことに心を配って接していくという医療の在り方です。私は自分の理想とする全人的医療を念頭に置き、患者さんの生活、そして人生そのものをサポートできるような医療を追求していきたいと考えています。

お忙しいと思いますが、趣味やリフレッシュの方法をお聞かせください。

もともと体を動かすのが好きで、若い頃は水泳をはじめ、テニス、スキー、ボーリングなどに取り組んでいました。今もずっと続けているのは登山です。広島にいた頃、東京に来るまではよく宮島・厳島神社の背後にそびえ立つ弥山(みせん)という山に登っていました。弥山には世界遺産に登録されている原始林があり、山頂からは瀬戸内海を見渡すことができるんです。開業してからは忙しくてなかなか訪れることができないのですが、落ち着いたらまたぜひ登りたいですね。その代わりといってはなんですが、東京に来てからは週1回、スポーツジムで汗を流すようにしています。適度に体を動かさないと、かえって体がだるくなりますからね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

平田郁雄院長 すわのもりクリニック6

当院はその方に応じた最良の医療を提供することを目標にしています。そのために心がけていることの一つは、患者さんが何を求めて来院しているかを適切に把握し、速やかに対応することです。スタッフは少しでも患者さんの癒やしにつながればという思いで、こまやかな声かけやコミュニケーションに努めてくれています。私の専門である神経内科はもちろん、内科全般で患者さんの支えになることができたらと考えています。頭痛や物忘れ、手足のしびれ、運動機能障害などが気になる方はぜひ一度ご相談ください。

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