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上田 潤 院長、上田 裕子 副院長の独自取材記事

上所歯科耳鼻科

(新潟市中央区/新潟駅)

最終更新日:2022/11/15

上田潤院長、上田裕子副院長 上所歯科耳鼻科 main

新潟市中央区上所の笹出線沿い、黒壁の外観と大きな白い丸で囲われた「上」の文字のロゴが目立つ「上所歯科耳鼻科」。2022年7月、母校の上所小学校の目の前に、歯科医師の上田潤院長が、妻で耳鼻咽喉科の医師である上田裕子副院長とともに開業。歯科と耳鼻咽喉科の組み合わせは意外に感じられるが、口・鼻・耳・喉はつながっているため共通する部分は多く、どちらも同じ疾患を診ることがあると聞いて合点がいった。出会った時に偶然同じサンダルを履いていたのが交際のきっかけというだけあり、上田院長と裕子副院長はとにかく価値観が合う様子。診療する際の心がけや理想のクリニック像などさまざまな質問を投げかけたが、同じ方向を見ていることが伝わってくる。プロならではの視点と人間味も随所に感じさせながら、終始楽しく話をしてくれた。

(取材日2022年7月27日)

歯科と耳鼻咽喉科の境界的な症状には連携も

歯科と耳鼻咽喉科が一緒になったクリニックは珍しいですね。

上田潤院長、上田裕子副院長 上所歯科耳鼻科1

【潤院長】外科と内科など、医科で他の診療科の医師が一緒に開業することはあるけれど、歯科医師と医師という組み合わせは、多くないかもしれません。でも、口と鼻・耳・喉はつながっているので、歯科と耳鼻咽喉科は領域が近く、実は境界的な疾患は多いんです。一緒に診療するメリットも大きいと思います。同じ症状でも、歯科医師と耳鼻咽喉科の医師がそれぞれの専門的な立場だと違う見立てになることもありますが、同じ院内で何でも話し合えるから、お互いの知見をすり合わせることができますからね。
【裕子副院長】確かに、役所などに開業の手続きに行くと、歯科と耳鼻咽喉科というので、「あれ?」という反応でしたね。だけど診察しながら、「そういう悩みなら歯科の先生にも相談してはいかがですか」などと提案もしやすいし、画像データを共有できるし、同じ院内ならではのメリットはすごくあると思います。

歯科と耳鼻咽喉科に共通の疾患は、どのようなものがありますか。

【潤院長】副鼻腔炎の時は耳鼻科を受診すると思いますが、頬の辺りの上顎洞に炎症がある場合は、歯が原因のケースもあります。それから、睡眠時無呼吸症候群は、軽度の場合は歯科でマウスピースを装着して気道を広げていくことでの対応も可能ですが、重度の場合は気道に機械から空気を送っていくCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)という耳鼻咽喉科分野の治療が必要です。また、この治療法は口の中が乾燥するため、口の中の健康を保つためには歯科医師の管理が役立ちます。
【裕子副院長】例えば、花粉症などアレルギー疾患を診る際に行うアレルギーの原因物質を特定する検査は、歯科で歯の詰め物をする際に金属アレルギーの有無を調べる時に行う検査と共通するものがありますよね。

外壁の大きなロゴの文字はびっくりしました。院内のカラーやインテリアにもこだわりが感じられます。

上田潤院長、上田裕子副院長 上所歯科耳鼻科2

【潤院長】外観や内装、ユニットや検査機器まで落ち着いたモノトーンに統一したのは、僕らの趣味です。ロゴは盛り込み過ぎたくなくて、シンプルにわかりやすく「上」の文字にしましたが、外観については、「ラーメン屋さんか高級食パンのお店かと思った」などと、クリニックだと気づいてもらえなかったり。でも、クリニックっぽくない雰囲気にしたいと思っていたので、狙いどおりといえますね。入り口にある鬼瓦は、勤務医時代に治療した患者さんが地元・新潟の瓦職人さんだったので、依頼したもの。僕ら夫婦と子どもがモチーフになっているんですよ。

幅広い分野に対応し、じっくり患者に寄り添う

歯科では、どのような診療をしていますか。

上田潤院長、上田裕子副院長 上所歯科耳鼻科3

【潤院長】当院では、虫歯や歯周病など一般的な歯科診療をはじめ、矯正歯科や口腔外科など、幅広く診療しています。歯科医師は2人体制で、僕は歯科口腔外科を専門にしてきましたが、もう1人の先生は歯周病や義歯が得意分野。お互いの得意分野を生かした診療をして、教え合えるメリットがあります。また、2人体制なので比較的ゆったり診療時間を取ることができ、患者さんからじっくりお話を伺って説明できます。歯科口腔外科については、全身麻酔が不要なら、水準の高い手術ができるよう尽力。歯科用エックス線やCT、マイクロスコープ、レーザーなど、検査機器や治療機器は先進のものを導入しています。

耳鼻咽喉科での診療内容をお聞かせください。

【裕子副院長】耳鼻咽喉科の守備範囲はとても幅広いです。耳の炎症や副鼻腔炎など一般的な耳鼻咽喉科の疾患はもちろん、風邪の患者さんも受診しますし、アレルギー、睡眠時無呼吸症候群、めまいなどのほか、補聴器の相談も行います。診察には、先進の画層検査機や内視鏡を活用し、耳の聞こえに関する症状や炎症、めまいについては聴力検査、重心動揺計を使った検査などを用いて診断につなげていきます。めまいは、脳に原因がある中枢性と、三半規管など内耳に原因がある末梢性に大きく分けられます。大半は耳鼻咽喉科の領域の末梢性ですが、中枢性かどうかを見分けるところから始めるので、明らかにまひなどの神経症状がある場合以外は、まずは受診していただければと思います。

診療の際に心がけていることを教えてください。

上田潤院長、上田裕子副院長 上所歯科耳鼻科4

【潤院長】患者さんに寄り添う医療を提供することを何よりも大切にしています。例えば、治療方針も、ただ押しつけるのではなく、患者さんが何を求めているのか考える。しばらく受診が滞った患者さんが久しぶりに来院した際も、来なかったことをとがめるのではなく前向きな言葉で迎える。説明する時も、相手の目線に立つ配慮をする。こんなふうに、自分がしてほしくないことはしないようにと心がけて、患者さんに向き合っています。
【裕子副院長】じっくり時間をかけて患者さんにお話をするように心がけています。その中で、「こんな困りごとを抱えて受診されるのか」と、患者さんから学ぶことも大きいです。あとは、治療の選択肢の説明をする時に「お任せします」と患者さんに言われることもありますが、患者さんには選ぶ権利があるんですよ、ということをきちんとお伝えするのも寄り添うことなのかなと思いますね。

昼休みがないため、診療時間中いつでも受診可能

午前と午後で診療時間を分けずに、診療時間中の休憩がないのは大きな特徴ですね。

上田潤院長、上田裕子副院長 上所歯科耳鼻科5

【潤院長】診療開始の9時から17時まで、いつでも受診可能にしたのは、患者さんにとって職場の昼休み時間にも受診できたら便利だろうと考えたからです。スタッフは様子をみながら交代で昼の休憩に入っています。17時で診療を終えるのは、スタッフを思ってのこだわり。育児中のスタッフも多く、早めに仕事を終えて、家族との団らんや自分の時間を大切にしてほしいですからね。正直、17時以降は患者さんが増える時間帯なので悩ましいところでしたが、やっぱり自分の生活が充実していればこそ、患者さんにも笑顔で優しく接することができるはずなんです。当院は優秀なスタッフがそろっていて助けられることも多く、幼い患者さんと楽しそうに盛り上がっている様子などを見ると、こちらもやる気がわいてきます。

どんなクリニックにしていきたいとお考えですか。

【裕子副院長】勤務医時代はその医療機関へ来た患者さんを担当したかたちですが、開業医になった今は、私たち個人の診療を求めて足を運んでくださるわけですよね。開業を考えた時、よく2人で話していたのは、ずっと同じ患者さんを診ていきたいということ。歯科も耳鼻咽喉科も、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の患者さんが来院し、アレルギーや睡眠時無呼吸症候群のように長期の治療で通院したり、歯科の定期検診に訪れたり、長いお付き合いになることもあります。通うのがつらいと思われないような、そして何かあったらまた頼りたいと思われるようなクリニックでありたいですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

上田潤院長、上田裕子副院長 上所歯科耳鼻科6

【裕子副院長】理想は、家族みんなでかかりつけにしていただけるクリニックです。患者さんに「耳垢だけですみません」と言われることがありますが、どんな小さなことでも、気兼ねせずにいらしてください。また、感染症対策などを鑑みて、患者さんがアクセスしやすいよう、リモート診察にも対応する予定です。
【潤院長】来院した患者さんが安心して受診できて、来て良かったなと思ってもらえるよう、スタッフ一同、努力しております。何かお悩みがあったら、ぜひ立ち寄っていただきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(1歯)/38万5000円~、セラミック冠/6万6000円~、矯正/(小児)33万円~、(成人)55万円~、ホワイトニング/(オフィス)2万7500円~、(ホーム)3万5200円~

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