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金子 忠弘 院長の独自取材記事

かねこ整形外科アスリートリハビリテーションクリニック

(米子市/東山公園駅)

最終更新日:2022/12/28

金子忠弘院長 かねこ整形外科アスリートリハビリテーションクリニック main

米子市福市の国道181号線沿いに位置する「かねこ整形外科アスリートリハビリテーションクリニック」は整形外科・リハビリテーション科を標榜するクリニック。院長の金子忠弘先生は2000年に金沢医科大学医学部を卒業し、消化器外科の医師として数年経験を積んだ後、整形外科の医師になることを決意。日本整形外科学会整形外科専門医を取得し、さまざまな総合病院やクリニックで研鑽を積んできた。これまでの経験を生かして、2022年5月16日に同院を開業。整形外科を多く受診する高齢の患者はもちろんのこと、スポーツを熱心に行う若い患者も多く受診する。今回は金子院長に同院開業までの経緯や診療において大切にしていることや、今後の展望などについて語ってもらった。

(取材日2022年8月25日)

気軽に受診できるクリニックをめざして

先生が医師になったきっかけは何でしょうか。

金子忠弘院長 かねこ整形外科アスリートリハビリテーションクリニック1

私は父親が医師なのですが、実はもともとは医師になるつもりはなく、工学部などに興味を持っていたんです。しかし、自分が膝をケガした時に父の知り合いの整形外科に診療してもらった際に、「医師ってこんなにすてきな仕事なんだ」と感動し、自分も医師になってみようかなと考えるようになりました。医学部卒業後、最初は「全身を診られるようになったほうがいい」という先輩の勧めもあり、消化器外科の医師として手術にも携わっていました。その後、やはり自分の原点ともなる整形外科を学びたいという気持ちが強まり、整形外科について学ぶようになりました。整形外科は医学でありながら、少し工学的な部分もあり、自分には向いていると感じていますね。手術でも、壊れた部位を元通りにしようという治療が多いので、やりがいや楽しさを感じます。

この地に同院を開業した経緯についてお聞かせください。

私の出身は兵庫県神戸市ですが、妻が鳥取県の出身なので、それがきっかけでこちらの方に越してきました。この地に開業を決めたのは、住宅地で活気もあり、インターチェンジも近いので、周辺の地域からのアクセスも良いと感じたからですね。米子市の中心地には整形外科を標榜するクリニックがいくつかありますが、この辺りはリハビリテーションのできる整形外科のクリニックは少ないんです。そのため、この周辺に住む地域住民の方々にもより気軽にリハビリテーションを受けていただきたいと考え、この地での開業を決意しました。

開業にあたってめざしたクリニック像はどんなものですか?

金子忠弘院長 かねこ整形外科アスリートリハビリテーションクリニック2

診療的な観点では検査機器を充実させ、大学病院までいかなくても同等の検査ができる環境をめざしました。血液検査やエックス線検査など一般的なものはもちろんですが、骨密度検査の検査や足腰の痛みにつながる下肢の血流検査ができる機器なども備えており、病気の確定診断に役立てています。そのほか外観や内装の観点では、病院らしくない、家のようにリラックスできる空間を心がけました。木目調の温かみのある雰囲気が気に入っています。またバリアフリーの観点にも気を配り、リハビリテーション室以外は土足で上がっていただけるようになっています。

整形外科の悩みならなんでも相談してほしい

現在はどんな方が多く来院されているのでしょうか。

金子忠弘院長 かねこ整形外科アスリートリハビリテーションクリニック3

患者さんは近隣にお住まいの高齢の方やスポーツでケガをしてしまった若い方などが多いでしょうか。主訴としては、膝の痛みや肩の痛みなど「痛み」に関するものが多いですね。当院はリハビリテーションも充実していますので、薬物療法に加えて、リハビリテーションも行い、筋力トレーニングなども指導しています。リハビリテーションというのは成果が出るまでに時間を要しますし、どうしても調子の波がありますから、継続的にリハビリテーションに励んでいただけるよう、調子が悪いときには患者さんが落ち込まないようにサポートし、励ましながら、定期的に診療を行っていきます。今後、ぜひ来ていただきたいなと思うのは骨粗しょう症の疑いのある患者さんですね。閉経後の女性を中心によく見られる病気ですが、足腰の痛みや骨折の原因になることもありますので、気になる症状があればご相談いただきたいです。

クリニックの特色をお聞かせください。

当院は「アスリートリハビリテーションクリニック」という名称がついていますが、アスリートの診療にこだわらず、整形外科的なお悩みにはすべて対応したいという気持ちで診療を行っています。ですから、スポーツをしている方にもそうでない方にも、気軽に受診していただきたいですね。「アスリート」という名称をつけたのは、スポーツに励んでいて、ケガや痛みに悩んでいる方にとって、相談しやすい場所をつくりたいと思っていたからです。スポーツをしている人にとってケガは深刻なトラブルですし、一時スポーツを休止しなければならないときなどは不安な気持ちも大きいと思います。当院では理学療法士によるアスリートのメディカルチェックを実施しているほか、ケガでスポーツを休まなければならなくなったときもこまめに診療を行い、休んでいる間の過ごし方やトレーニングについてもアドバイスするなど、多方面でサポートをしています。

リハビリテーションについて教えてください。

金子忠弘院長 かねこ整形外科アスリートリハビリテーションクリニック4

当院は現在2人の理学療法士が在籍しており、さまざまなリハビリテーションを実施しています。1人は野球選手のメディカルチェックをやっていた経験があり、もう1人は自身がサッカーを熱心に行っていたので、スポーツに対する知見が豊富で、2人ともスポーツ特有の動きによる痛みやトラブルについても熟知しています。ケガの防止に役立つストレッチの方法なども詳しく指導していますね。もちろん、高齢の方に多い変形性膝関節症、変形性股関節症のような病気に対するリハビリテーションも熱心に行っています。リハビリテーションについては今後もニーズが高まると思うので、近いうちにもう1人理学療法士を増員する予定です。

適切な医療を受けるきっかけとなれるように

先生が診療において心がけていることは何でしょうか。

金子忠弘院長 かねこ整形外科アスリートリハビリテーションクリニック5

私自身が大切にしていることは、自分が何かにこだわるということよりも、患者さんのニーズを正しく理解して患者さんに合った提案をしていくということですね。患者さんの性格も人それぞれなので、たくさん話を聞いてほしい方、とにかく治療薬を出してほしい方など、さまざまな希望で受診される方がいます。ですから、患者さんのお話をよく聞き、雰囲気を察することで、「この患者さんはどんな診療を望んでいるのか」と考えて、診療スタイルを合わせるようにしています。また、診療をしていく上で年代や生活環境に合わせたアドバイスを行うこともありますね。例えばお子さんの場合は大きなケガを予防することが大切なので、柔軟体操などの指導をしてケガの予防をめざしますし、高齢の方の場合、年齢とともに体を動かさなくなり、より体の機能が落ちてしまう方もいるので、体を適度に動かす指導を行っています。

今後の展望についてお聞かせください。

今後取り組んでいきたいのは訪問診療です。この地域も住民の高齢化は進んでいますので、今は病院に通えていても、いずれ通うことが難しくなる方が増えてくるでしょう。そんなときに医師が患者さんの自宅に出向いて診療できるよう、現在準備を進めているところです。初診の場合には検査などが必要となるため、一度当院に足を運んでいただく必要はあるかと思いますが、その後は当院に通えなくてもある程度の医療が提供できるようにしていきたいですね。ご希望があれば、どんどんご相談いただきたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

金子忠弘院長 かねこ整形外科アスリートリハビリテーションクリニック6

当院は、気になる症状や不安なことがあったときに最初に相談できる、医療の入り口となれることをめざしています。そのため、ちょっとした痛みや不安など、どんなことでも気軽にご相談いただけたらうれしいです。私は患者さんの訴えをもとに、当院でできることはすべてしたいと思っていますし、より詳しい検査が必要と感じた場合には適切な医療機関への紹介も行います。より健康な生活を送るために、今後のことを一緒に考えていける関係でありたいと思っていますので、まずはお気軽にご相談ください。

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