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痛みやこわばりは変形性膝関節症の兆候
早めの治療で健康維持を

長嶺リウマチ・整形外科クリニック

(福岡市東区/香椎駅)

最終更新日:2023/06/21

長嶺リウマチ・整形外科クリニック 痛みやこわばりは変形性膝関節症の兆候 早めの治療で健康維持を 長嶺リウマチ・整形外科クリニック 痛みやこわばりは変形性膝関節症の兆候 早めの治療で健康維持を
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屈伸するとミシミシ音がする、こわばる、痛みがあるなど、さまざまな悩みの声が聞こえてくる膝関節。膝のトラブルはQOLに直結し、歩行が困難になれば仕事はもちろん、買い物をはじめとした家事など日常生活に大きな影響を及ぼしてしまう。そうした膝の相談で多いのが変形性膝関節症。関節への負担により軟骨が擦り減り、最終的には骨に異常を来してしまう病気だ。特に日本人は正座などの生活習慣からO脚が多く、膝を痛めやすいのだという。「長嶺リウマチ・整形外科クリニック」は変形性膝関節症の診断から保存療法、手術、リハビリテーションまで幅広く対応できるクリニックだ。「しっかりと歩ける若々しい姿をつくっていくというのも私たちの使命」と話す長嶺隆二院長に、変形性膝関節症について詳しく話を聞いた。

(取材日2023年4月18日)

歩き方や体重の改善を図ることで膝の負担を減らすことをめざす。破壊が進行した膝は人工関節で機能回復を

Q膝の曲げ伸ばしに痛みを感じるとどんな疾患が考えられますか?
A
長嶺リウマチ・整形外科クリニック 膝に不安がある、膝が痛む、こわばるなどがあるときは相談を

▲膝に不安がある、膝が痛む、こわばるなどがあるときは相談を

膝に痛みを感じる、曲げ伸ばしが少しきつい、あるいは膝がこわばるといった症状の場合、そのほとんどは変形性膝関節症です。日本人は正座などの生活習慣によってO脚になることが多く、膝の内側に負担がかかりやすくなっています。そのため長期間膝を酷使したり、重労働に長く従事したりすると、軟骨が摩耗して骨が変形する変形性膝関節症を引き起こしてしまいます。個人的には加齢に伴う病気ではなく、長期間の生活習慣による病気だと考えています。診断に際しては膝のエックス線を撮って検査を行い、軟骨の擦り減り具合を診ていくことになります。また膝の痛みの原因としては、外傷による半月板損傷や軟骨の損傷なども挙げられます。

Q変形性膝関節症の治療方法を教えてください。
A
長嶺リウマチ・整形外科クリニック 実際に骨や関節を触って診察し、患者の顔を見て心理状態を確認

▲実際に骨や関節を触って診察し、患者の顔を見て心理状態を確認

症状の進行具合にもよるのですが、まだ軟骨が半分以上残っている方に対する保存療法は、歩き方の改善を図ることから始めます。内股で歩くのではなく、肩幅に足を開いて外向きに足を運ぶように心がけます。そうするとO脚であっても膝の外側に体重がかかるようになり、軟骨への負担の軽減につながります。そのほか足底板という中敷きを靴に入れたり、膝への加重を減らすために体重のコントロールを図ったり、リハビリによるトレーニングなどを行うことがあります。もう一つは膝関節にヒアルロン酸の注射をする治療を行っていきます。そして軟骨がほとんどなかったり、骨自体が壊れてしまったりすると人工関節置換術の適応となります。

Q放置するとどのようなリスクがありますか?
A
長嶺リウマチ・整形外科クリニック 痛みを放置せず、早期に受診することが重要

▲痛みを放置せず、早期に受診することが重要

変形性膝関節症を放置すると膝の痛みやこわばりが取れないだけではなく、どんどんO脚が進み、背骨が曲がり、そして心肺機能が落ちていきます。最終的には歩行が困難になりますが、人工関節置換術を行えば歩けるようになります。とはいえ、そうならないために早期に発見し、早期に治療することが大切ですし、骨粗しょう症といった骨の治療なども合わせて取り組みながら、しっかりと歩ける若々しい姿をつくっていくというのも私たちの使命の一つ。胸を張って顎を引き、足を外向きに歩くと、本当に若々しく見えると思いますよ。

Q人工関節置換術を受けるメリットについてもお聞かせください。
A
長嶺リウマチ・整形外科クリニック 人工関節置換術の手術経験が豊富な院長が診療にあたる

▲人工関節置換術の手術経験が豊富な院長が診療にあたる

人工関節置換術には数多く携わってきました。30年ほどの前の人工関節は軟骨の部分がすぐに摩耗していたのですが、現在のものは30年くらいは維持することが見込めます。それくらい強度も上がっているため、歩行はもちろんスポーツなどを楽しむこともめざせます。一方、デメリットとしては手術には合併症が存在し、菌が入ってしまったり、出血や血栓が起きてしまったりというリスクがあります。しかし、しっかりと対応すれば心配する必要はありません。術後、翌日からはリハビリを始め、約2週間程度で退院。それから2ヵ月ほど通院しながらリハビリした後は、定期的に診察していきます。

Qリハビリでのフォローアップにも取り組んでいらっしゃいますね。
A
長嶺リウマチ・整形外科クリニック 患者一人ひとりに合わせたリハビリ計画を立てる

▲患者一人ひとりに合わせたリハビリ計画を立てる

当院には理学療法士3人と作業療法士1人が常駐しているほか、非常勤のスタッフもいるなどスタッフを充実させています。リハビリは患者さん一人ひとりの症状や歩き方など、さまざまなことを考慮して行わなければなりませんからね。骨の形は生まれつき違うので、その人に合ったリハビリを準備するというのが最も大切なことだと考えています。新型コロナウイルス感染症流行でリハビリに来れない方もたくさんいらっしゃいましたが、歩いていないと骨粗しょう症なども悪化します。ですからクリニックに通うだけでもリハビリになるんです。笑いながら話をすることも健康には重要ですから、これからも皆さんが笑顔で集えるような場所でありたいですね。

ドクターからのメッセージ

長嶺 隆二院長

変形性膝関節症の予防のために必要なのは、大前提として太らないこと。膝には体重の3倍の重量がかかりますから、太っているとそれだけ負担も大きくなるので自分の体重については常に意識するようにしてください。現代は医療も進歩し、ナビゲーションシステム下での手術なども行われていますが、何より大事なのは患者さんの特徴や生活様式を踏まえた上での治療です。当院では診断はもちろん、保存療法、リハビリ、院外施設を活用した手術など幅広く対応しています。通いやすい立地にありますので、膝に不安がある、膝が痛む、こわばるなどの悩みがある方は、気軽にご相談ください。

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