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久木元 延行 院長の独自取材記事

幕張久木元眼科

(千葉市美浜区/幕張豊砂駅)

最終更新日:2024/05/21

久木元延行院長 幕張久木元眼科 main

2023年春の新駅設置で再び注目を集めている幕張新都心。その一角にそびえる大型商業モールの1階にあるのが「幕張久木元眼科」だ。院長の久木元延行先生は、東京医科歯科大学病院や東京都立広尾病院などで白内障や屈折矯正、糖尿病網膜症などさまざまな眼科疾患の治療・手術に携わってきている。その豊富な知識と技術を生かしながら「高度医療をあたたかく提供する」を理念に日々診療にあたっている。「お子さんからご高齢の方まで幅広い年代の方に来ていただいています。一人ひとり生活環境が異なりますので、その背景をよくお聞きした上でオーダーメイドの治療を行っています」と穏やかに話す久木元院長。クリニックの特徴や眼科医療への思いなど話を聞いた。

(取材日2022年7月20日/更新日2024年4月23日)

専門性の高い眼科医療を地域に根差して温かく提供する

この幕張新都心に開業なさったのはどんな理由があったのですか。

久木元延行院長 幕張久木元眼科1

この幕張エリアは開発も進んでいて、特にご高齢の方からお子さんまでファミリー層にとって非常に住みやすい街だと思い、こちらを選びました。最初はお子さんが多いのかと思っていたのですが、開業してみると思った以上にご高齢の方も多く来てくださって、私の専門分野である白内障や糖尿病網膜症の患者さんに多く対応できているのは、とてもやりがいを感じています。また、土日にはお子さんが多くなり、子どもが好きな私にとっては、にぎやかで楽しませてもらっています。お子さんを持つ親御さんには、私自身2人の子どもがいますので、いろいろな面からサポートしていければと思っています。例えば1日4回、目薬をさすといっても、保育園や幼稚園に行っていると難しい面もあるでしょう。そんな場合、どのようにすればよいのかアドバイスしていきたいですね。

クリニックづくりではどんな点にこだわったのでしょう。

内装と医療機器には特にこだわりました。内装は知人の建築デザイナーと何回も話し合いながら決めていきました。商業モール自体天井が高かったのですが、あまり高いのも落ち着かないと思い、少し低くして開放感がありつつも落ち着ける空間にしています。医療機器はすべて先進の機種をそろえています。眼科の診査診断ではさまざまな測定・検査や、角膜内皮細胞や眼底の写真といった画像撮影がとても重要です。先進の機種は透過性も高く鮮明に映し出すことができ、従来よりも精密で正確な診断につなげられます。検査時間も短時間で済みますので、患者さんの負担も軽減できます。

クリニックのコンセプトについて教えてください。

久木元延行院長 幕張久木元眼科2

コンセプトは「高度な医療をあたたかく提供する」です。これまで私は東京医科歯科大学病院などで白内障手術やレーザー治療、硝子体内注射などに携わってきました。ですので、単に目薬を処方して終わりというのではなく、必要に応じてこうした専門性の高い医療、先進的な医療を商業モール内で提供していきたいと考えています。それも患者さん一人ひとりに寄り添いながら温かく提供する。あなたはこの病気だからこの治療を受けなくてはならない、というような高圧的な姿勢ではなく、それぞれの生活環境も考慮しながらオーダーメイドの治療法を提供しています。中にはご高齢で足が悪く通院がなかなか難しいという方もおられるでしょう。そのような方にはこの治療方針で、というように一人ひとりの背景に即して考えています。

眼内レンズの選択肢も豊富な白内障手術

診療の際、大切にしているのはどんなことですか。

久木元延行院長 幕張久木元眼科3

患者さんの訴えをよく聞くことです。患者さんがなぜ受診されたのか、どんなことに困っているのかなど丁寧にお話を聞いています。例えば目が痛いという場合、どのように痛いのか、困っているのかどうか、あるいは痛みはあるけれどさほど困っていないのか。もしあまり困っていなければそれほど強い薬でなくてもいいですし、もし痛くてコンタクトレンズが入れられず困っているならば、すぐに治療する必要があります。このように訴えとともに個人的な背景をよく聞くようにしています。患者さんに説明する時には、大型のモニターに撮影データを映し出して、一緒に見ながらお話ししています。患者さんも検査で何を撮影したのか、その画像が気になるでしょう。こうした診察スタイルは大学病院時代からずっと続けています。

こちらで力を入れている治療について教えてください。

一つは日帰りの白内障手術です。白内障手術は大学病院でもずっと行ってきていますのでさらにブラッシュアップさせたいと思っています。当院では性能にこだわった眼科手術専用顕微鏡を導入していて、鮮明かつ詳細に観察できるため、より安全性に配慮した手術が可能となっています。眼内レンズも近視から遠視まで対応できるさまざまな種類を用意しています。レンズの色によっても見え方が違ってきますので、どんな見え方がいいのか、希望する見え方やその方のライススタイルに即してレンズ選びをしています。例えば今の見え方ではっきり見えるほうがいいのか、あるいは焦点を変えるのか、レンズの性質や見え方もわかりやすくお話ししています。また、当院では緑内障に対してレーザー治療を行っていてその点も特徴的です。点眼治療で効果が見込めない、あるいは手術は避けたいという場合にレーザー治療は有用ですね。

子どもの近視矯正にも力を入れていると伺いました。

久木元延行院長 幕張久木元眼科4

今、子どもたちの近視が急増していて、できる限り近視を矯正していこうというのがアジア諸国全般の流れとなっています。当院で取り組んでいるオルソケラトロジーは、夜、寝る時に高酸素透過性のコンタクトレンズをつけて、角膜の形状を少し平坦化させて視力の回復を図ろうというもので、近視の視力改善に有用と考えられています。近視になると目の長さである眼軸長が伸びて眼球がラグビーボールのような形になっていきます。眼軸長が長くなると眼球にストレスがかかり、緑内障や白内障、網膜症などになりやすくなります。子どものうちに近視を矯正することで、将来、それらの疾患のリスクの軽減につながります。日中裸眼で過ごせる、裸眼でスポーツができるなどといったメリットに加え、将来的な観点からも有意義な治療法と考えています。ただ自由診療ですので、患者さんにはよく説明してご理解、ご納得いただいた上で行っています。

地域の人々から愛され信頼されるクリニックに

これまでで何か心に残った出来事はありますか。

久木元延行院長 幕張久木元眼科5

大学病院時代、74歳の女性で白内障が進行している方がおられました。あと1年、退職まで頑張って、退職後に手術をするとお話しされていて、実際、退職後に手術を受けられました。ですが、その後すぐに膵臓がんが見つかり、余命いくばくもないことがわかったのです。それでも、その患者さんが外来にいらした時、手術を受けられたことをとても喜んでおられました。結局、とても残念な結果になったのですが、その方のことはとても印象に残っています。

ところで、先生はなぜ医師をめざされたのですか。眼科を選んだ理由もお聞かせください。

将来の仕事を考えた時、笑顔を見られる職業がいいなと思っていました。実家が医療系だったこともあり、自分の中で笑顔を見られる仕事として、医師かマジシャンくらいしか思い浮かばず(笑)。いきなりマジシャンになるのも難しいかなと思い、医師をめざしました。眼科を選んだのは、実習の時に眼科診療の楽しさに魅了されたからです。見えるということが、日常生活に一番強く根づいているので、患者さんのQOLに深く関われるのは眼科だと考えたからです。また、治療も内科的治療や外科的な処置もあり、すべてにおいて責任をもって携わることができる点に魅力を感じました。

では最後に、今後の展望とメッセージをお願いいたします。

久木元延行院長 幕張久木元眼科6

これからも地域の方々から信頼される眼科クリニックになれるよう、さらに努力していきたいと思います。ありがたいことに現状患者さんに多くいらっしゃっていただいている一方で時間がかかってしまっていることに心を痛めておりましたが、解消のためこのたび南船橋に分院を出すことができました。南船橋エリアには眼科が少なく今まで一回も眼科に行くことができなかった方も船橋方面から当院に多くいらっしゃいます。近くで安心して診療が受けられるように当院と同レベルの診療が受けられる眼科専門の医師も在籍しておりますし、高度な眼科医療を患者さん一人ひとりの背景にも配慮しながら提供するよう努めておりますので、ぜひお困りのことがあればお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/15万円~

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