患者の不安に寄り添う
オーダーメイドの内視鏡検査
相模大野内視鏡・内科クリニック
(相模原市南区/相模大野駅)
最終更新日:2024/04/17
- 保険診療
胃や大腸の内視鏡検査を受けたいと思っても、特に初めての場合はなかなか一歩を踏み出せない人もいるだろう。そんな時こそ、きめ細かな対応をしてくれるクリニックを選びたいところだ。例えば「相模大野内視鏡・内科クリニック」の入江員行(いりえ・かずゆき)院長は、下剤を複数常備。実は下剤にはさまざまな種類があり、かなり味も異なるのだが、患者は無理なく飲めそうなものを選択できる。下剤がトラウマになっていて、2度目の大腸検査をためらっている人には適したシステムなのではないだろうか。「怖さを限りなくゼロにする」という目標を掲げて内視鏡検査に取り組む入江院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2024年4月2日)
目次
下剤服用をはじめさまざまな不安がつきものの内視鏡検査。配慮が行き届いたクリニックに相談を
- Q先生ご自身も内視鏡検査を受診されたことがあるそうですね。
-
A
内視鏡検査を専門としている医師は、当然のことながら十分な知識を持っています。私もその一人であるにもかかわらず、初めての内視鏡検査に臨む際、ベッドに横になった瞬間に「今日、自分は患者なのだ」と、しみじみ痛みへの恐怖が湧き上がってきたのは今も忘れられません。ところが、想像していたよりはつらくなくて、無事検査を終えることができました。内視鏡検査は始まる前は誰でも不安で当たり前ですが、だからこそ「どう終わるか」が大切だと実感した体験でした。好印象で終えることができれば、次回も行こうという気持ちになりますからね。
- Q内視鏡検査の不安にどのように対処していますか?
-
A
まず、患者さんが何に対して不安を抱いているのかを正しく把握し、適切に対処していくのが大事です。胃内視鏡検査(胃カメラ)ならば、開口状態をキープするための内視鏡用マウスピースを入れた瞬間に「きつい」、管が喉に入り始めてすぐに「違和感が強い」など、一つ一つが気になって仕方ない方もいらっしゃいます。唾液や吐瀉物で汚してしまうのではないかと心配する人も少なくありません。リラックスして検査を受けるためには点滴による鎮静剤が役立ちますが、そもそも「点滴が怖い」という声もありますし、当院ではどんなことでも遠慮なく話していただけるようにして、丁寧にわかりやすく説明するようにしています。
- Qこちらでは下剤の種類も豊富に用意しているそうですね。
-
A
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)では「下剤が嫌だ」という患者さんも多いのですが、こればかりは飲んでいただくしかありません。特に初めての方は「下剤が飲めるだろうか」と不安だと思いますが、当院では複数の下剤を常備しています。製品ごとに味がずいぶん異なるので、少しでも口にしやすいものを選んでいただけるようにとこだわりました。院内在庫に注意したり、すべての下剤に関して説明すべき内容を覚えてくれたり、スタッフが頑張ってくれているからこそできることです。かつて、下剤がつらすぎて飲めなかった経験がある方も、ぜひご相談ください。
- Q内視鏡検査で問題が見つかった場合、どうなるのですか?
-
A
例えば、大腸内視鏡検査では切除可能なポリープならば検査と同時に複数切除することが可能です。なるべく1回の検査で完結できるように努めています。やはり、下剤を飲むなどの前処置が必要で患者さんにとって負担の少なくない検査だからこそ、できるだけ一度で済むようにしたいと思っています。また、院内での切除はリスクが高いと判断される場合は大規模病院を紹介しますが、当院ではITを活用して病診連携でのやりとりを行っているので紹介受診までの流れもスムーズです。一方、胃の内視鏡検査でピロリ菌感染が濃厚となったら各種ピロリ検査を行い、陽性ならば服薬による除菌治療を行います。
- Q先生が内視鏡検査で大事にしていることは何ですか?
-
A
患者さんが「つらくない」ことを何よりも大事にしています。診察時と検査時ではまるで別人のようになってしまう人も、これまでたくさん見てきました。診察の時は普通にしていても、いざ検査が始まるとナーバスになってしまうのは仕方のないことです。内視鏡検査にはどうしても恐怖心がつきまといますが「どこまで怖さをゼロにできるか」が当院の目標です。一人ひとりが抱えている不安をしっかりとヒアリングして、オーダーメイドの内視鏡検査を実施していきたいと思っています。