ニキビ痕を残さないために
早めの受診で症状に合った治療を

肌状態を見極め個々に合った治療を提案するとともに、ニキビに悩まされない肌づくりのためのサポートも

Qニキビの治療で皮膚科を受診するメリットとは？

A

▲自己判断ではなく、正しく皮膚科を利用することを推奨

初期のニキビなら市販薬を使用して様子を見るのも一つですが、自己判断で間違ったケアをすると、症状が悪化して肌に痕が残ってしまうこともあります。そのため、できるだけ早い段階で皮膚科を受診して適切な治療を受けることが大切です。以前はひたすら抗菌剤を塗るのが主流でしたが、近年は抗菌剤に加えて毛穴の詰まりを取り除くための薬がいくつか登場するなど、多様なアプローチ法があります。こうした選択肢の中から肌の状態を踏まえて一人ひとりに合った治療法を提案できることが専門家の強み。医師のアドバイスを守り、自身の肌に合った薬を正しく使うことが症状の改善に向けた近道といえるでしょう。

Qニキビができる原因と、種類について教えてください。

A

▲正しく原因を理解して、適切な治療を

皮脂が詰まって毛穴がふさがることによって、皮膚の内部でアクネ菌が増殖しニキビが発生すると考えられています。10代では性ホルモンが活性化し、皮脂の分泌が高まることが主な原因ですが、大人のニキビは食生活の乱れや睡眠不足、ストレス、間違ったスキンケア、ホルモンバランスの乱れなど、いくつもの要因が絡み合って起こります。「ニキビ」と一口に言ってもいくつか種類があり、初期段階は発疹が白く見える「白ニキビ」、少し進行すると酸化した皮脂が黒く見える「黒ニキビ」となり、悪化すると赤く膿んだ「赤ニキビ」と呼ばれる状態になります。さらに重症化するとニキビ痕ができてしまうことも少なくありません。

Q具体的な治療法について教えてください。

A

▲一人ひとりに合わせたスキンケア、食生活のアドバイスも行う

症状に応じて治療法はさまざまですが、一般的なのは塗り薬。赤ニキビなど炎症がある場合は、アクネ菌の増殖を抑えるための抗菌薬を用います。一方、白ニキビなどの初期症状では毛穴の詰まりを抑えることが大切なので、そのための薬を用いて肌状態を整えることも図ります。これは炎症がある程度落ち着いたニキビに使うことも多く、良い状態の維持につなげています。加えて、経過を診ながら保湿剤を併用したり、抗生物質やビタミン剤などの飲み薬を組み合わせたりすることも。さらに薬の処方とともに、当院では一人ひとりに合ったスキンケアや食生活に関するアドバイスも行いながら、症状の改善やニキビのできにくい肌づくりをめざしています。

Q「きれいに治療する」ことにもこだわっているそうですね。

A

▲根本的な治療に重きを置き、治療方針を決めていく

「今ある症状を治す」という観点では、塗り薬を主にした治療で十分対応できると思いますが、患者さんの中にはニキビ痕や再発に悩まれている方もいます。そのため、当院では根本的な改善をめざして「きれいに治療する」ことに重きを置き、自由診療を含む複数の選択肢を用意しています。例えば、ニキビ痕にはクレーター状、ケロイド状などタイプがあるので、肌状態を見極めた上でその方に合った方法を提案しています。皮膚の新陳代謝を促すためのケミカルピーリングもその一つです。保険診療と自由診療のどちらでも対応できる症状については、患者さんに納得して選んでいただけるようわかりやすく丁寧な説明を心がけていますのでご安心ください。