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國吉 一樹 院長の独自取材記事

せれの整形外科クリニック 柏の葉

(柏市/柏の葉キャンパス駅)

最終更新日:2024/01/17

國吉一樹院長 せれの整形外科クリニック 柏の葉 main

つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅前に2022年7月に開業した「せれの整形外科クリニック 柏の葉」は、流山中央病院グループの整形外科クリニック。手術・入院は流山中央病院が担当し、そのほかの期間は同クリニックで担当することで、一貫性のある質の高い医療の提供をめざす。MRIや超音波診断装置、電気生理学的検査機器を導入、広々としたリハビリテーション設備を設け、各分野の専門的な知識と経験を持つ医師たちが診療にあたるのも特徴。また、理学療法士や診療放射線技師、看護師や事務スタッフが一丸となり患者を支えている。「不安なことや疑問は気軽に聞けて、治療後は晴れやかな気分で帰宅できる、そんな空間でありたい」と話す國吉一樹院長に、クリニックの診療内容や今後の展望などを詳しく聞いた。

(取材日2022年7月1日)

専門の医師による一貫性のあるシームレスな医療を提供

こちらは流山中央病院グループの整形外科クリニックだそうですね。

國吉一樹院長 せれの整形外科クリニック 柏の葉1

患者さんが整形外科を受診しようと思うとき、まず身近なクリニックを受診して、何かあれば大きな病院を紹介してもらうというケースがほとんどです。流山中央病院にもご紹介でたくさんの患者さんに来ていただいています。もちろん最初から病院を受診していただいても良いのですが、患者さんには総合病院は少し敷居が高いようですね。ご紹介で病院に来られた患者さんは、すでに手術が必要な段階の方や、症状が重くなってから来られる方がほとんど。患者さんが気軽に相談できるクリニックがあれば、もう少し早い段階から関わることができ、患者さんのためにもっといろいろなことができるのではないか。そんな思いがクリニック開業の原動力となりました。

柏の葉という場所を選んだ理由を教えてください。

私はここが地元ですので、多少なりともこのエリアの事情を知っています。数年前まで、このエリアには地域の方々に信頼されていた整形外科医院がありました。私も30年前、流山から千葉大学への車通学時にそのクリニックの前を通っていましたが、常にたくさんの患者さんであふれている印象がありました。残念ながら数年前に廃業され、患者さんの中には行き場を失って困っている方もおられるようだという声が私たちのところにも届いていましたし、実際に流山中央病院に紹介受診された方もいらっしゃいました。であれば、このエリアで整形外科クリニックを開業すれば、流山中央病院と連携することで身近な相談から難易度の高い治療まで、幅広く地域のお役に立てるのではないかと思ったのです。

グループで連携することの強み、患者さんにとってのメリットは何でしょう。

國吉一樹院長 せれの整形外科クリニック 柏の葉2

もし手術や入院が必要になった時、スムーズに流山中央病院で治療を受けていただけますし、術後のフォローはクリニックのほうで受けていただけます。最初の相談から手術、入院、リハビリ、フォローまですべてを一貫して基本的に同じ主治医のもとで受けていただけることもメリットだと思います。不安な時に主治医が変わるのは患者さんにとって大きな負担になりますからね。また、もし内科的な疾患など整形外科以外の疾患が疑われるときも、流山中央病院へ紹介し、適切な治療を継続して受けていただくことができます。継ぎ目のないシームレスな医療をご提供できることが大きな特徴です。

患者ごとに違うニーズを的確に把握し治療方針を立てる

クリニックの設備やリハビリについて伺います。

國吉一樹院長 せれの整形外科クリニック 柏の葉3

エックス線、MRI、超音波の各画像診断装置と末梢神経の伝導速度検査機器を備えています。また整形外科ではリハビリはとても重要ですから、広々としたスペースを確保し、理学療法士による運動療法を中心に、患者さんの体の状態を評価して関節や筋肉のケアを行っています。例えば手術治療が必要な場合、「手術」だけがうまくいけば良いのではなく、その後の「リハビリ」や「患者さんのモチベーション」が非常に大事。三位一体となった治療をしないといい結果が出ないんです。術後の患者さんには「やっとスタートラインに立っただけだから、ここから先はリハビリで治していくんですよ」と、いかに患者さん自身のやる気が大事かということをお伝えしています。

診療ではどのようなことに配慮されていますか?

同じような疾患・症状でも患者さんによって、薬や注射をどんどん使ってでも急いで症状を取りたいのか、薬や注射を使わずリハビリで頑張りたいのか、我慢できそうだから何もせず様子を見たいのか、求めるものは大きく違います。自分の症状が急いで治療しなくてはならないのか、様子を見て良いものなのか、とにかくそれが知りたいという患者さんも多くいらっしゃいます。患者さんごとに違うニーズを的確に把握して治療方針を立て、不安が払拭できるよう努めたいと思います。

患者さんと接する時に心がけていることは何ですか?

國吉一樹院長 せれの整形外科クリニック 柏の葉4

診察は必要最小限にし、あとは患者さんとできるだけ雑談することを心がけています。その中で患者さんの個性や意外な趣味が見えるとお互いにとても楽しく、診療が彩られると感じています。患者さんは私にとって世界を広げてくれる存在でもあり、歌舞伎好きな患者さんの影響で歌舞伎が好きになりました。猟をされる患者さんとは今度キジ撃ちに同行させていただく約束もしています。患者さんは患者である前に一人の人間です。私は目の前の患者さんの人間としての部分にとても関心があります。病気の向こう側にいる、一人の人間あるいは個性を見通しながら患者さんと接しています。そのように接していると、患者さんも自然と治療に前向きになったり、些細な悩みもお話しくださったりするようになってくるんですよ。最近は夫婦問題の相談や女子高生の恋愛相談を受けたりしています。これも治療とは決して無関係ではなく、真摯に向き合っているつもりです。

複数の医師と専門のスタッフが一丸に全力でサポート

各専門分野の先生が集結されているそうですね。

國吉一樹院長 せれの整形外科クリニック 柏の葉5

当院では7人の医師が在籍しています。私も含めてほとんどの先生方が大学病院などで長年、難症例の治療にも取り組み、高い専門性を身につけておられます。私は手が専門で、上肢、下肢、リウマチなどほかの先生方も異なる専門分野について研鑽を積んでこられ、自信を持ってご紹介できる方々ばかりです。診察時には、まずどんな症状でも診て、専門的な目から診ていただいたほうが良い場合は、担当の先生がおられる日に再度来院をお願いすることもあります。こうしてクリニック内で診断を完結させることができるのも大きなメリットでしょう。また、2023年からはスポーツ整形外科専門の外来を開始しました。年齢を問わず、日常的にスポーツをしている方でお困りの際はお気軽にご相談ください。

ほかの先生方やスタッフに対して伝えていることは何ですか?

当院の理念として「ミッション、ビジョン、バリュー」の3つを掲げています。これらを周知徹底したいと思っています。1つ目の「ミッション」とは、患者さんの人生に覚悟をもって向き合い、患者さんの望みのストーリーを描けるように全力でサポートすること。2つ目の「ビジョン」とは、患者さんの立場で考え、患者さんが納得できる患者さんファーストの医療を提供すること。3つ目の「バリュー」とは行動指針を指しており、患者さんには家族に対するように温かく接し、患者さんから学んだことを次の医療に生かし、患者さんが感動する医療サービスの提供です。この理念は、自分が日々の診療の中で意識していること、感じていることを言語化して整理したものです。私の考えや、このクリニックでやっていきたいことはみんなも共感し、肌で感じ取ってくれていると思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

國吉一樹院長 せれの整形外科クリニック 柏の葉6

流山中央病院には、これまでの治療の成果が思わしくなく、あらためて相談にお越しになる方が多くいらっしゃっていました。できれば、このエリアの方には、最初から当クリニックになんでもご相談いただければありがたいですね。今も部活動などで体を傷めた中高生から、関節などに痛みを抱えた高齢の方まで、幅広い年齢の方を診させていただいています。当クリニックには、例えば「こんなことで来たの?」といったような、患者さんの不安な気持ちを軽んじるようなことを言う医師は一人もいません。何か気になること、相談したいことがあれば、迷うことなくお気軽にご来院ください。「せれの」はイタリア語で、晴れわたる、澄みきった、などの意味があります。その名のとおり、診察後には晴れやかな気分で帰宅していただけるようなクリニックにしたいと思っています。

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