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山本 信一 院長の独自取材記事

宝塚デンタルオフィス

(宝塚市/山本駅)

最終更新日:2023/01/13

山本信一院長 宝塚デンタルオフィス main

山本駅南口から徒歩1分の場所に「宝塚デンタルオフィス」はある。同院は根管治療専門のクリニックとして、山本信一院長が開業した。根管治療は一般歯科を扱うクリニックでも行われている治療だが、治療を進めることが難しい場合もあるため、そういったクリニックからの紹介患者も受け入れる。山本院長は世界基準の治療にこだわり、常に客観的な治療に取り組んでいる。根管治療の魅力について、山本院長は「わくわくする」という表現を使い、自分のライフワークであると語った。初診には1時間かけ、まずは患者の話を親身になって聞くという山本院長。治療では患者にとって何がメリットであるかを重視しているのだという。同院にとどまらず、根管治療は専門性の高い領域であることを広めたいと話す姿から、山本院長の誠実さが伝わってきた。

(取材日2022年12月5日)

根管治療に興味を持ち、今やライフワークに

まずは、開業に至った経緯を教えてください。

山本信一院長 宝塚デンタルオフィス1

構想はずっとあったんです。もとから根管治療には興味があって、それに特化したクリニックをつくりたいと考えていました。本院である「山本歯科クリニック」でも根管治療は行っていますが、特化しているわけではないので難しい治療はできません。やはり根管治療専門のクリニックを別に開業したいと思うようになりました。まずは本院で僕が離れても大丈夫な体制をつくり、そこから開業に至りました。スタッフが頑張ってくれたおかげです。

本院ともかなり近い場所ですね。

そうですね。ここ宝塚で10年以上歯科医師を続けてきていますから、離れた場所での開業は最初から考えていませんでした。本院と同様、地域に根づいたクリニックにしたかったんです。難しい根管治療を受けるために、今まで遠くの病院まで通っていた患者さんは多いと思います。専門的な治療に特化したクリニックだからこそ、地域の皆さんにニーズはあると思っています。それに本院が近いことで患者さんも行き来しやすいですし、スタッフや機材も気軽に共有することが可能です。

なぜ根管治療に興味を持たれたのですか。

山本信一院長 宝塚デンタルオフィス2

歯科医師になって間もない頃、僕が勤務していたクリニックに、根管治療の分野で知られている先生が4人来たことがあったんです。それが僕にとって大きな影響でしたね。それから根管治療と歯内療法を専門に学ぶ歯科医師の勉強グループに出合えたのも幸運でした。そこでは、ペンシルべニア大学歯内療法学科の臨床コンセプトやテクニックを学びます。学べば学ぶほど、根管治療の面白さにのめり込んでいきましたね。今では根管治療が僕のライフワークです。

根管治療は魅力的。患者の利益を優先した治療提案を

根管治療の対象となる可能性が高いのは、どのような状態ですか。

山本信一院長 宝塚デンタルオフィス3

歯がズキズキと痛む、歯茎が腫れている、歯茎にニキビみたいな腫れがある、噛むと痛い、冷たいものがしみる、そういった方は根管治療の対象となる可能性が高いです。虫歯が広がって神経が傷んでいるケースも多いですね。神経が死んでいる方も根管治療は必要です。自覚症状がなくても、他のクリニックなどで「歯の根が膿んでいる」と言われたら、根管治療を検討したほうがいいかもしれません。当院に来られる患者さんで「どこのクリニックに行っても治らない」「根管治療を受けて治るのかわからないが、とりあえず来てみた」という方は多いです。どこに行けばいいのかわからず、抜かなくてもいい歯を抜くことで終わらせようとする方もいらっしゃいます。根管治療が必要かどうか、判断するのも僕たちの仕事です。当院のほとんどは他院からの紹介で来られる患者さんですし、気になる方は一度かかりつけ医などにご相談してもいいかもしれません。

ここではどのような根管治療を受けることができるのでしょう。

特別なことはしていません。ただ、経験や慣れからの治療はしないようにしています。科学的なデータに沿った方法で、常に世界基準の知識と技術が提供できるように心がけています。それから僕自身、一般歯科の分野の経験も長いので、患者さんにとってメリットのある治療法を提案するようにしています。例えば当院で根管治療ができなくもないけれど、インプラント治療にしたほうがこの先の患者さんのメリットになると思えば、インプラント治療を提案します。もちろん患者さんの意思が優先されますが、歯科医師にしかできない判断もあると思いますので。当院に来られた患者さんを何が何でも当院で治療しなくては、という考えはないですね。

根管治療の魅力について教えてください。

山本信一院長 宝塚デンタルオフィス4

虫歯や歯周病は、歯科医師がどれだけ治療しても、患者さんの食生活や生活習慣によって再発することがあります。遺伝が影響することもありますから、歯科医師ができることは対症療法なんですね。つまり患者依存型なんです。対して根管治療というのは、歯科医師の腕次第で結果が変わる、術者依存型だと思っています。根管治療に対する歯科医師の知識や技術で結果が変わってきます。術者が勉強して技術を磨けば磨くほど結果につながるのです。そこが魅力ですね。それに根管治療というのは特殊なものだと僕は思います。神経に直接触ったり抜いたりすることって、他の診療科ではほぼしないんですよ。だけど歯科治療、根管治療ではそれを当たり前に行っていますよね。しかも脳に近い神経を触っているんです。これはかなり特殊な技術が必要ですし、専門性の高い領域だと思っています。繊細な部分を扱っているという自覚と責任を、常に持つようにしています。

患者との関係を築き、根管治療を知ってもらいたい

患者さんと接する上で気をつけていることはありますか。

山本信一院長 宝塚デンタルオフィス5

患者さんの話を聞くことです。当院では初診に1時間取っています。診断などは10分もあればできますが、説明にも時間をかけたいですからね。患者さんが話すことであれば、主訴とは無関係の話でもしっかり聞きますよ。根管治療は専門的な分野ですから、いろいろと悩んで来られた患者さんも多いです。困っている患者さんほど「話を聞いてくれない」「腫れているのは仕方ないから、歯を抜くしかないと言われた」とおっしゃいます。相手にされないのって、不安ですし腹も立ちますし、悲しいですよね。僕は医療というものはデータだけを見るものではないと思っています。患者さんとしっかり話すことで、初めて歯科医師と患者さんの関係がつくられるものだと思うんです。

今後の展望について教えてください。

現在、数えるほどではありますが、教育機関で臨床についてお話をさせていただいています。僕自身研究することは好きですし、僕の経験や知識が未来の歯科医師たちに役立つのは喜ばしいことです。もちろん、臨床も楽しいです。ですから今後は臨床・教育・研究の3つをどうにか両立させていけないかと考えています。僕が勤務医だった当時は、根管治療を専門的にやりたいと言っても、周りは「何でそんな地味なものを」と理解してくれませんでした。でもこうして根管治療専門のクリニックを開いたら、悩みを持った多くの患者さんがいらっしゃったんです。これからも、一人でも多くの患者さんの力になりたいと思っています。

最後に、メッセージをお願いします。

山本信一院長 宝塚デンタルオフィス6

根管治療は一般歯科を扱うクリニックでも行われている治療です。しかし根管治療は繊細な技術と知識が必要な、専門性の高い領域でもあります。ですから歯の痛みや歯茎の腫れを感じたら、一度専門家に相談することも考えてみてください。根管治療を専門にしている歯科医師がいることを、まずは知っていただきたいです。これは患者さんだけでなく、他の歯科医師・クリニックにも知っていただけるとありがたいです。当院の患者さんは他院からの紹介がほとんどですし、根管治療が必要かもしれないと思ったらご相談ください。僕も、難しい入れ歯のことはまったくわからないんですが、それと同じように、専門的な領域はその専門家に任せるのが、歯科医師も患者さんも安心できると思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

根管治療/5万円~(初診料込み)

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