眼瞼下垂症など幅広い悩みに
形成外科と美容皮膚科領域から応える
だいぞうクリニック 皮ふ科・形成外科
(高岡市/高岡やぶなみ駅)
最終更新日:2022/10/07
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けがの縫合や傷痕の修正などを行う形成外科と、しみ・しわなどの肌悩みにアプローチする美容皮膚科。そのどちらにも対応しているのが、富山県高岡市木津にある「だいぞうクリニック」だ。院長を務めるのは、日本形成外科学会形成外科専門医であり、大学病院や基幹病院で全身のけが・傷・皮膚のしこりやがんの再建など数多くの手術を行ってきた台蔵(だいぞう)晴久先生だ。「『修復』をめざす形成外科の領域から、患者さんのお悩みの『改善』をめざす美容皮膚科の領域まで、広く対応できるのが当院の強みです。形成外科専門医としてエビデンスに基づいた確かな治療の提供を心がけています」と話す。同院が得意とする眼瞼下垂症の手術、ほくろ除去、巻き爪治療、陥没乳頭手術、美容皮膚科のケアについて詳しい治療法を聞いた。
(取材日2022年9月2日)
目次
豊富な手術経験を生かし幅広い患者の悩みに対応
- Qまずは眼瞼下垂症の手術について教えてください。
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A
眼瞼下垂症は主に加齢によって発症します。皮膚のたるみによる皮膚性下垂症と、まぶたの筋肉の緩みによる腱膜性下垂症があります。腱膜性はよく目をこする人やコンタクトレンズ使用者にも多いです。黒目がまぶたで隠れてしまうため、おでこの筋肉でまぶたを上げようとして頭痛や肩凝りがひどくなる人もいて、症状によっては保険適用が可能です。手術は局所麻酔を使って行い、左右の目が均等に開くように調整していきます。施術は1〜1時間半程度で、術後1週間ほどは腫れが出ますが、約1ヵ月で落ち着くことが見込まれます。当院では正確な手術のために顕微鏡を用い、レーザーを使ってできる限り出血を抑え、短時間で済むように配慮しています。
- Qほくろやイボの除去にはどんな方法がありますか?
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A
手術で除去する方法とレーザー施術の方法があり、手術の場合は条件を満たせば保険が適用されます。顔にある3mm以下のほくろの場合は、レーザーのほうが傷痕が残りにくいためレーザー施術を勧めています。ほくろやイボには悪性のものもあるため、当院では初診時に丁寧に診察し、必要に応じて病理検査を行っています。良性の場合の手術は、麻酔を使い所要時間は10分から15分程度です。レーザーの場合は、混雑時以外は即日受けていただくことも可能です。深く削ると皮膚にへこみが残ってしまうこともあるため、再発しないことをめざしつつ、いかに痕を残さないかも重要です。万が一再発した場合は、その後のフォローも責任を持って行います。
- Q巻き爪に関してはいかがでしょう?
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A
巻き爪は爪に体重がかかることなどによって起きるので、高いヒールや爪先の細い靴を履く女性のほか、正しい爪の切り方をしていない人にもみられます。症状は痛み、爪が皮膚に食い込むことによる出血、化膿などです。塗り薬で対応できることもありますが、外科的治療では根本からの痛みの解消もめざせます。当院ではワイヤーを使った治療や手術に対応できます。ワイヤー治療は爪が伸びるのに合わせて少しずつ形状を矯正していく治療法で、時間はかかりますが痛みが少ないのがメリットです。手術の場合は、混雑時以外でしたら当日にできます。症状が軽い段階ならテープによる治療も可能ですので、我慢せずに早めにご相談ください。
- Q陥没乳頭のご相談も最近多いそうですね。
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A
乳頭が陥没していると、出産後にうまく授乳ができなかったり、陥没部に垢や分泌物が溜まり乳腺炎になりやすいので、症状によっては手術を検討されたほうがいいでしょうね。手術では、乳頭を突出させて再陥没の防止をめざし、形態を整えていきます。授乳を控えている場合は、乳管を傷つけないように温存させるため、より慎重な治療が求められます。妊娠中の治療はリスクが大きいので、妊娠前に治療しておくことをお勧めしています。そのほかの乳房治療では、乳がんで乳房を失った人の再建手術も月2回、前職の厚生連高岡病院で行っています。数多くの症例を経験していますので、お悩みの方はお気軽にご相談いただければと思います。
- Q美容皮膚科のケアについても教えてください。
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A
例えば、ほうれい線など顔に深く刻まれたしわにはヒアルロン酸注射を行っています。注射後の状態は1年くらい継続が見込まれますが、状態を維持したい方には半年に一度の通院がお勧めです。過度に注射しすぎると皮膚が膨らんでしまい、余計な治療が必要になってしまうので、まずは少量から、控えめに注射して調整していきます。そのほか、表情に伴い現れてしまう眉間や目じりのしわにはボツリヌストキシン製剤注射も行っています。こちらは半年くらい維持が見込めるでしょう。また、施術以上に大事なのが日頃のスキンケアです。当院では私が自ら使ってみて良いと思った基礎化粧品をご紹介していますので、興味のある方はぜひご質問ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは眼瞼下垂 挙筋腱膜前転法(両眼)/35万2000円 、ほくろ除去(1個)/7700円〜、巻き爪の治療/1趾 6600円〜(治療内容により異なる) 、しわのケア/ヒアルロン酸注射8800円〜※ 0.1mlにつき、ボツリヌストキシン製剤注射(眉間・目尻)3万3000円~、しみのケア(内服)1320円~