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阿部 晃子 院長の独自取材記事

白金台にじいろ歯科クリニック

(港区/白金台駅)

最終更新日:2022/10/07

阿部晃子院長 白金台にじいろ歯科クリニック main

東京メトロ南北線、都営三田線の白金台駅から徒歩3分、目黒通りに程近い住宅街の一角にある「白金台にじいろ歯科クリニック」を訪ねた。白を基調に木目調のインテリアが配された院内は、明るくやわらかな雰囲気を放つ癒やしの空間。そこには、患者が歯科医院に抱きがちなネガティブなイメージを払拭し、人々が健康になるために気軽に集える場にしたいという、阿部晃子院長のこだわりが随所にちりばめられている。患者とじっくり対話を重ねつつ、虫歯や歯周病の治療をはじめ、歯周外科、矯正歯科、インプラントなどオールラウンドな歯科治療を手がける阿部院長に、クリニックの特色や自身が貫く診療スタイル、地域とクリニックをつなぐアートワークショップの試みについてなど、幅広く話を聞いた。

(取材日2022年5月9日)

患者との対話も治療の大事なプロセスの一つ

こちらは2021年11月の開業だそうですね。

阿部晃子院長 白金台にじいろ歯科クリニック1

おかげさまで開業から半年、少しずつ地域の皆さんにご来院いただいております。これまで勤務医として診療経験を重ねる中で、より多くの患者さんの歯を手早く、正確に治すように努めてきました。しかし中には治療したところをまた悪くしてしまう方や、さまざまな事情から治療を途中でやめてしまう方も少なくありませんでした。一人ひとりの患者さんに歯科治療への理解を深めていただくためには、やはり対話の時間が欠かせません。つまり、歯科医師が患者さんとじっくり話をすることも治療の一つで、とても重要な時間だと思っています。そうした私自身のやりたい診療スタイルを実現するには、勤務医という立場ではどうしても限界があると感じ、住み慣れたこのエリアでの開業を決めました。

患者さんと接するにあたって大切にしていることは?

私は歯科領域の中でも特に、歯周病の治療をライフワークにしてきました。歯周病治療をする際には、患者さんご自身でのホームケアがとても重要になります。歯周病は特に生活習慣や全身疾患との関連が深く、良い治療結果を引き出すためには患者さんの全身状態、ひいては免疫力や体質、体力といった本質的な体の中のことまで視野に入れていく必要があると感じています。ですから、どんな患者さんでも歯のことだけを局所的に診るのでなく、例えば睡眠時間や食事のことなど、きめ細かな問診で日々の生活習慣まで深堀りした上で、患者さんとじっくり時間をかけて向き合うように心がけています。

どういったご相談の方が多く来院されていますか?

阿部晃子院長 白金台にじいろ歯科クリニック2

子どもとそのお父さんお母さんといったファミリー層や、近隣にお住まいのご年配の患者さんも多くいらしていますね。当院は一般的な虫歯や歯周病治療、矯正やインプラント治療、歯周外科治療など幅広く対応していますので、患者さんのお悩みも実に多岐にわたります。また朝8時30分から診療していることも、当院の特徴の一つ。私自身、朝早い時間帯が好きだということもあるのですが、やはり夕方などに比べて朝のほうが人間の体もエネルギーがみなぎっていますから、歯科治療にも適した時間帯だと感じているんです。朝早くから診療しているので、近隣にお住まいの方や出勤前の方も立ち寄ってくださっています。

2種類の診療室を備え、癒やしの診療空間を実現

院内の内装がとても印象的です。こだわりをお聞かせください。

阿部晃子院長 白金台にじいろ歯科クリニック3

診療スペースとしては、大きな窓のある明るく開放的な診療室と、リラクゼーションに重きを置いた個室診療室を備えています。開業前から考えていたクリニックのコンセプトとして、太陽、光、癒やし、絆、調和といった複数のワードをイメージし、アーティストの方などからさまざまアドバイスをいただいて、1つずつ形にしていきました。光が差し込む大きな窓、木目調の受付カウンター、当院のテーマを表現し作成していただいた絵画などが一体となってできあがっています。街の喫茶店のように気軽に来れる場所、歯医者だけれど憩いの場所だと思ってもらえるとうれしいですね。

2児の母としてのご自身の経験が、診療に生かされている場面も多いのでは?

そうですね。出産前までは、治療の際、子どもが泣いてしまったら親御さんが怒るのではないかといった心配していましたが、親になってみて「子どもは泣くもの」とわかりました(笑)。当然子どもの扱いにも慣れ、親御さんの気持ちも理解できるようになり、子どものペースに合わせて適切な治療を手早く行うことができるようになりました。また、自分の子育て経験を通じて患者さんと会話する際の引き出しが増え、患者さん一人ひとりのバックグラウンドにもじっくり向き合えるようになりました。本来歯科は口の中の診療がメインですが、歯や口元は全身の健康状態とも大きく関わる部位ですから、体の不調も含めてご相談を受ける機会も増えたように感じています。

診療とは別に、クリニック主催のアートワークショップなども開催されていますね。

阿部晃子院長 白金台にじいろ歯科クリニック4

クリニックをより多くの方に知っていただくきっかけになればと、木の廃材などでカラフルな虹色マグネットを作るアートワークショップを2回ほど開催し、地域のお子さんたちを含め多くの方に参加していただきました。ここは歯科医院ではありますが、ただ歯の治療をしに来るだけの場所ではなく、地域の中で人々が気軽に集い、絆が広がっていくような楽しい場所にしていきたいと思っています。新型コロナウイルスの影響で、いまだに大人数では集まりにくいご時世ではありますが、今後も安全に配慮しながら地域の方が気軽に集える機会として続けていきたいですね。

診療科の枠を超え、医科とも密に連携

予防歯科にも注力されていると聞きました。

阿部晃子院長 白金台にじいろ歯科クリニック5

当院では口の中の細菌が集まってできる膜状の「バイオフィルム」に着目した予防歯科のケアに力を入れています。虫歯も歯周病もバイオフィルムが原因で引き起こされますが、同じ菌が口腔内に存在しても、虫歯や歯周病のトラブルが発生する人としない人がいます。つまり細菌が悪さをしないような口内環境を整えることで、菌があっても健康な歯の状態を維持することができるのです。実際のケアでは歯と歯茎の状態を確認した上で、バイオフィルムに色をつけて可視化し、専用機器できれいに取り除いていきます。スウェーデン式の予防ケアとして広く知られている方法で、専門知識を持った歯科衛生士が対応しますので、興味のある方はお気軽にご相談ください。

医科と連携した診療にも取り組んでいるそうですね。詳しく教えてください。

近隣でいびきの外来診療を手がけている内科医院との連携をさせていただき、睡眠時無呼吸症候群の治療にも歯科的なアプローチで取り組んでいます。寝ている時にマウスピース型器具を装着してもらい、就寝中の舌の位置を矯正する治療ですね。歯科には不定愁訴のような原因が判然としない症状も多くありますから、必要に応じて漢方など東洋医学も積極的に取り入れています。診療科の枠を超えて他科と密に連携し、患者さんの全身の健康に対して、歯科としてできる限りのアプローチでお役に立てればと考えています。

最後になりますが、今後の展望と読者に向けたメッセージをお願いします。

阿部晃子院長 白金台にじいろ歯科クリニック6

近年は予防歯科の考え方が広く知られるようになったとはいえ、歯科には歯が痛くならなければ行かないという方も依然として多くいらっしゃると思います。日常生活において歯科のプライオリティーはまだまだ低いと言わざるを得ません。だからこそ歯科医院に来ることを無理なく続けられるような、気軽で楽しい空間をつくりたいというのが私の一番の願いです。医科やさまざまな領域の先生方と連携のネットワークをさらに広げつつ、より多くの方の健康を歯科の立場からできる限りサポートいたしますので、ご都合の合うタイミングで気軽にいらしてみてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正歯科/80万円~、インプラント治療/40万円~

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