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長濱 祐子 院長の独自取材記事

一日橋デンタルクリニック

(島尻郡南風原町/首里駅)

最終更新日:2022/02/02

長濱祐子院長 一日橋デンタルクリニック main

国道329号線沿い、スーパーの敷地内に位置する「一日橋デンタルクリニック」は歯科、小児歯科、矯正歯科を標榜するクリニックだ。院長の長濱祐子先生は昭和大学歯学部卒業後、東京都や神奈川県のクリニックで歯科や小児歯科の診療に従事。結婚を機に同じく歯科医師である夫の出身地、沖縄県へ。県内の歯科医院に6年間勤務し、2021年11月に「一日橋デンタルクリニック」を開業した。2人の歯科医師を含むスタッフ全員が女性であるという同院には、子どもから高齢者まで幅広い年齢層が訪れる。今回は長濱院長に開業に至った経緯や沖縄県での診療の印象、今後の展望などについて語ってもらった。

(取材日2021年12月15日)

沖縄県のより広い地域により良い歯科医療を届けたい

先生は三重県ご出身とのことですが、何をきっかけに沖縄にいらしたのでしょうか?

長濱祐子院長 一日橋デンタルクリニック1

同じ歯科医師である夫の地元が沖縄県だったので、結婚と同時に引っ越し、こちらで歯科医師としてやっていくことに決めました。夫は大学の同期で現在は別々の場所で診療していますが、診療について気軽に相談できるため、頼りにしています。沖縄県に来る前は、大学進学のために東京都へ引っ越し、昭和大学歯学部卒業後も東京都や神奈川県のクリニックで診療経験を積んできました。当時は「早く幅広い診療技術を身につけたい」という思いがあり、とにかくいろいろなことに挑戦しました。中でも特に熱心に取り組んだのは、小児歯科の分野ですね。歯科医師として働くようになってから気づいたのですが、親御さんの中には「できれば子どもを女性の先生に診てほしい」と思う方が多いんです。私自身子どもは大好きなので、患者さんのニーズを満たしたいという想いから、小児歯科に力を入れるようになりました。

先生が歯科医師になったきっかけを教えてください。

もともと父が医師、叔父が歯科医師なので、医療関係の仕事に就いている人が身近にいたことは大きいですね。あと少し変わっているかもしれませんが、私は子どもの頃から漠然と歯に興味があったんです。乳歯から永久歯に生え替わるときは、鏡を見ながら自分で抜いた記憶がありますし、子どもながらに「どうしたらきれいな歯並びになるんだろう」と考えたことも。また小学生の頃に、学校主催の「虫歯がなくて歯並びがきれいな人コンクール」で表彰されたことがあり、とてもうれしかったことを覚えています。それからより「歯を大事にしよう」という気持ちが芽生え、歯科医師をめざすきっかけになった部分もあるかもしれません。

今回、開業に至った経緯について聞かせてください。

長濱祐子院長 一日橋デンタルクリニック2

沖縄で歯科医師として6年間働いてみて、女性歯科医師としてできることがあるのではないかと思い、開業を決意しました。私自身も子どもが産まれ子育てをしていく中で、これまで以上に沖縄の子どもたちのお口の環境をきれいにしたいという気持ちが強くなったことも理由の1つです。沖縄県は虫歯の罹患率が高い地域であるということは聞いていましたが、実際に診療を始めてみると、その根底には患者さんの意識や持っている知識に差があることに気がつきました。クリニックは「痛みがあるときだけ来る場所」ではなく、「定期的にメンテナンスに来る場所」として捉えていただければうれしいですね。

患者にとっての身近な相談相手であるために

クリニックの特徴について教えてください。

長濱祐子院長 一日橋デンタルクリニック3

歯科医師2人を含むすべてのスタッフが女性であることは、特徴の1つですね。前述のとおり、お子さんがクリニックを受診するとき、女性の歯科医師による診療を希望される親御さんは少なくないですし、歯科医院に恐怖心のある大人の方で、女性の歯科医師を希望される方もいらっしゃいます。ですので、こまやかな気配りやヒアリングを意識して診療に臨んでいます。私自身患者さんにどんなことでも気軽に聞いていただけるよう、患者さんがどんなことを気にしているか、治療の内容について納得しているかなどは常に気にかけていますね。働くスタッフも子育て世代が多く、患者さんに寄り添うことができるのも当院の強みです。患者さんにとって顔なじみのスタッフが多いことは大切なことですので、スタッフ同士が助け合い、自身の家庭を大切にしながら楽しく働ける環境づくりをしていきたいと考えています。

特に子育て世代の方を応援したいと聞きました。

この地域は幅広い年齢層の方がお住まいなので、受診される患者さんの年齢層も幅広く、子どもからお年寄りまでいらっしゃいます。その中でも、自分のことを後回しにしがちな子育て世代の方々が通いやすいクリニックをめざしています。子どもの受診のために親御さんがお越しになることはよくありますが、自分のことはどうしても後回しにしやすいのかなと感じています。お子さんだけでなく親御さんも一緒にお口の環境を整えることは、治療や予防においてとても重要なことです。親子で一緒に通えるクリニックが理想ですね。今後は自分のことを後回しにしている子育て世代の方や、お仕事で忙しい方にも通っていただきやすいクリニックにしていきたいです。

子どもを診療する上で心がけていることを教えてください。

長濱祐子院長 一日橋デンタルクリニック4

沖縄県は虫歯の罹患率が高く、口の健康に対する知識が乏しい方も多いので、まずは親御さんに対して正しい情報提供をすることを心がけています。また口の健康には継続したメンテナンスも大切ですから、「ここなら」と思ってもらえるようなクリニックをめざし、できる限り寄り添った言葉をかけるように心がけていますね。特に親御さんに対しては、身近な相談相手でありたいと思っています。私自身も親として、子育ての難しさや大変さは身にしみて感じているので、同志として共感しながら相談に乗っていきたいです。またお子さんに対しては、まるでゲームのような感覚で通ってほしいと考え、受診の際にお持ちいただくスタンプカードをつくりました。少しでも楽しく受診していただけたらうれしいですね。

また来たいと思ってもらえるようなクリニックへ

先生ご自身も2人のお子さんがいらっしゃると伺いました。

長濱祐子院長 一日橋デンタルクリニック5

はい。私にも4歳と1歳の子どもがおり、子育て真っ最中です。子育てを始めた頃は、口の中の健康のためになるべくジュースを飲ませないようにするなど工夫をしていましたが、やはり子どもは甘いものが好きなので完全に飲ませないことは難しいですね。今はメリハリを大切にし、朝飲ませたら午後は控えるなどの工夫をしています。このような工夫は患者さんにも提案することがありますね。また沖縄県は1つの家庭に対する子どもの数が多く、両親だけでなく祖父や祖母など多くの大人が協力して子どもを育てる文化ですよね。そのため子どもの口の健康を守るためには、家族全員が正しい知識を持つことが大切なんです。実際、おじいちゃんおばあちゃんがお孫さんを連れていらっしゃることがあるので、ここへ来た方には正しい知識を身につけてもらえるよう心がけています。

今後の展望について教えてください。

今後はマウスピース型装置を用いた矯正にも力を入れていきたいですね。沖縄県は確かに虫歯の罹患率が高いのですが、「歯並びをよくしたい」というニーズをお持ちの方も案外多いと感じます。マウスピース型装置は目立ちにくく、矯正期間が短くなりやすいことが特徴です。また子どもの本格矯正の前段階として行うと、本格矯正が楽になったり、口の中の筋肉を正しく使えるようになったりすることも期待できます。口の健康を維持する上でも歯並びを整えることは大切ですので、興味のある方にはどんどん提案していきたいですね。加えて、2022年からは月に1回の訪問歯科診療を行う予定です。口腔リハビリテーションなどを専門に経験を積んできた歯科医師が、通院することが難しい患者さんのもとを訪れて訪問診療を行います。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

長濱祐子院長 一日橋デンタルクリニック6

歯科医療では「痛いところだけ治して終わり」ではなく、「悪くならないように定期的にメンテナンスをすること」が大切です。当院は「ここなら通えるかも」と思っていただけるようなクリニックをめざしています。歯科医院に通うのが怖いと感じる方や、気になることがあっても歯科医師に相談しにくいという方も、気軽に受診していただけると幸いです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/40万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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