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交通事故に遭ったらまずは整形外科へ
検査、治療や補償について

うえだ整形外科クリニック

(西尾市/上横須賀駅)

最終更新日:2024/04/12

うえだ整形外科クリニック 交通事故に遭ったらまずは整形外科へ 検査、治療や補償について うえだ整形外科クリニック 交通事故に遭ったらまずは整形外科へ 検査、治療や補償について
  • 保険診療

ある日突然、事故に遭ってしまったら、事故の程度にかかわらず、気が動転し冷静な対応が難しくなってしまう人がほとんどだろう。加えて、事故直後は興奮状態にあることから、時間がたって気持ちが落ち着いてから痛みなどを自覚することも珍しくないといわれている。日本整形外科学会整形外科専門医で、交通事故患者の診療に心血を注ぐ「うえだ整形外科クリニック」の上田英範院長は、長年の経験を踏まえ「事故後はできるだけ迅速に医療機関を受診することが重要」と強調する。地域の病院とも病診連携し、救急搬送先の病院からの紹介患者も柔軟に受け入れる同院では、どのように交通事故患者の診療にあたっているのか。事故後、速やかに医療機関を受診したほうが良い理由や、検査、治療の流れなどについて詳しく話を聞いた。

(取材日2024年1月24日)

事故直後の状態を記録しておけば、治療が必要になった際もスムーズ。適切な補償を受けるためにも受診を

Q交通事故に遭った際に取るべき行動を教えてください。
A
うえだ整形外科クリニック いくつか資料を作成している

▲いくつか資料を作成している

事故に遭ったら、まずは身の回りの安全を確保した上で警察に連絡します。もちろん、大きなケガなどを負った場合は治療が最優先なので、救急車を呼びます。目立った外傷がなく救急搬送が不要でも、速やかに整形外科クリニックなどの医療機関を受診しましょう。医療機関の受診と並行して、保険会社とのやりとりが発生します。保険会社の担当者には、医療機関を受診する予定である、あるいは受診し始めている旨を伝えます。このとき、受診する医療機関名も併せて伝えておきましょう。あらかじめ伝えておけば保険会社から医療機関に連絡が入り、事故の補償もスムーズに受けられるようになります。

Q痛みを自覚していなくても整形外科を受診するべきですか?
A
うえだ整形外科クリニック 広さにこだわったリハビリテーション室

▲広さにこだわったリハビリテーション室

事故直後は興奮状態にあるからか、痛みなどの症状を自覚しにくい傾向にあります。そのため、しばらくしてから痛みや張りなどの症状を訴える人も少なくありません。ですが事故から数日経過してからの受診だと、事故との関連を証明するのが難しくなり、適切な補償を受けられなくなる可能性もあります。また、例えば医療機関での診断や許可なしに、接骨院を利用していた場合「医療機関での治療歴がない」と見なされ、補償の対象外とされてしまうことも。患者さんを検査・診察し、診断書を作成できるのは医師だけです。適切な診断と治療、そして補償につなげるため、主だった症状がなくてもまずは医療機関を受診しましょう。

Q事故後に受ける検査の内容や治療の流れを教えてください。
A
うえだ整形外科クリニック 超音波検査(エコー検査)も取り入れている

▲超音波検査(エコー検査)も取り入れている

痛みや違和感のある部位、事故時どこに衝撃を受けたのかなどを聞き取った上で、まずはエックス線検査を行います。必要と判断すれば、筋肉や神経、腱などを観察するために超音波検査を行ったり、連携する医療機関でMRI検査を受けていただいたりして事故直後の状態を詳細に記録します。検査・診察結果をもとに治療に要する期間や治療内容を取りまとめ、治療をスタート。治療では一般的には飲み薬や貼り薬などお薬を使って痛みの改善をめざします。症状に応じて、電気療法やトリガーポイント注射、理学療法士によるリハビリテーションを実施することも。万が一後遺症が残った場合は、後遺障害診断書を作成します。

Q治療費の負担が心配です。
A
うえだ整形外科クリニック 些細なことでも、気軽に相談してほしいと語る院長

▲些細なことでも、気軽に相談してほしいと語る院長

事故の過失の割合にもよりますが、一般的な交通事故であれば、治療費は加害者側が加入する自賠責保険で賄われます。ただ、ケガの程度や治療・リハビリの進み具合によってクリニックの受診回数や期間が長くなると、補償に関する交渉が発生することもあります。こういったやりとりは、多くの人にとって初めての経験で、ストレスや時間的負担も大きいですから、弁護士の力を借りることも視野に入れましょう。任意保険の弁護士費用特約を利用すれば、弁護士費用の負担軽減も見込めます。治療に専念するためにも、面倒な交渉事は弁護士に任せることをお勧めします。

Q交通外傷の患者さんの診療では、どんなことを心がけていますか?
A
うえだ整形外科クリニック スタッフ一同で患者の健康をサポート

▲スタッフ一同で患者の健康をサポート

交通外傷の治療はどうしても長引くことが多く、加えて事故がもたらす精神的ストレスはとても大きいため、体だけでなく心にも痛みを抱えている患者さんも少なくありません。体や心に苦しさを抱える患者さんの心情に寄り添いサポートする対応を、私をはじめ診療に関わるすべてのスタッフが心がけています。また、痛みの感じ方は人それぞれまったく異なります。痛みに敏感に反応してしまう患者さんの情報はリハビリを行う理学療法士をはじめ、柔道整復師などスタッフ間にも共有します。

ドクターからのメッセージ

上田 英範院長

事故直後に医療機関を受診し、検査や診察によって体の状態を細かく記録しておくことで、万が一時間がたってから症状が現れても事故との関連を証明しやすく、治療もスムーズに始められます。交通事故は突然遭ってしまうものですが、遭ってから整形外科を標榜する医療機関を探すのは大変かと思います。当院では、交通事故に遭った際の対処法などをまとめたパンフレットを配布しています。車に1部置いておけば、不測の事態にも落ち着いて対処できるかと思います。整形外科専門医としてのノウハウを生かし、事故に見舞われた方の1日も早い回復に貢献できるよう、スタッフとともに力を尽くしてまいります。

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