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アレルギー性鼻炎や花粉症の症状に
鼻のレーザー治療

たなか耳鼻いんこう科

(神戸市灘区/摩耶駅)

最終更新日:2022/02/17

たなか耳鼻いんこう科 アレルギー性鼻炎や花粉症の症状に 鼻のレーザー治療 たなか耳鼻いんこう科 アレルギー性鼻炎や花粉症の症状に 鼻のレーザー治療
  • 保険診療

花粉症などのアレルギー症状で、つらい鼻詰まりや鼻水に悩んでいる人は多く、抗アレルギー薬に頼っている人も少なくないだろう。しかし、長期間の服薬への抵抗や、ライフステージの変化によって服薬制限が生じる場合もあり、集中力の維持や質の良い睡眠を確保できずに困っている場合にはどうしたらいいのだろうか? JR摩耶駅北口すぐにある「たなか耳鼻いんこう科」の田中順平院長は「つらい症状を抱えたまま過ごさざるを得ない人にこそ、レーザー治療を検討してほしい」と話す。そこで、アレルギー性鼻炎や花粉症に有用なレーザー治療とはどのようなものなのか、また、気になる費用や時間について詳しく話を聞かせてもらった。

(取材日2021年10月27日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qアレルギー症状に対するレーザー治療について教えてください。
A

レーザー治療自体に年齢制限はありませんが、手術中に動くと危険です。そこを理解できる年齢から可能となりますので、個人差はありますが、おおむね中学生くらいかなと思います。手術を受ける時期に関しては、何のアレルギーかによって変化します。アレルギー症状が強く出ている時期は手術が難しいため、花粉症の場合は、アレルゲンとなる花粉が飛散する1ヵ月くらい前がお勧めですので、スギ花粉であれば10月から12月頃までに受けるとよいでしょう。ハウスダストやダニが原因で、アレルギー性鼻炎の症状が1年中ある場合には血液検査で手術に適した時期を見極めていきます。あまり悩まず、1年中いつでも受診いただいて大丈夫です。

Qレーザー治療を受けるメリットは? また、痛みはありますか?
A

レーザー治療は抗アレルギー薬を飲んでいるのに症状が治まらないという方、1年中薬が手放せない方、職業や健康上の理由で服薬できない方、妊娠中や授乳中の方にお勧めしたい治療方法です。一度の治療で1〜2年は施術後の状態の持続が期待できますので、その期間は減薬や服薬の中止が見込めます。治療は日帰りですので入院の必要はありません。治療中の痛みに関しては、麻酔を行いますのでほとんどありませんが、麻酔のためのガーゼを鼻に入れるのがつらいという方はいらっしゃいますね。また、治療後はしばらく鼻の中がやけどをした状態になります。そのため、慣れるまでは不快感を感じることがあります。

Q治療費についても教えてください。
A

レーザー治療は健康保険適用となります。それでも、1年のうち限られた時期だけアレルギー薬を服用するという方の場合は「高い」と感じるかもしれませんが、年間を通してアレルギー薬を服薬している場合などは、年間にかかるお薬の金額と比較してみるといいかもしれませんね。また、この治療は1回でやめたとしても副作用の心配は不要です。例えば「受験生なので眠くなるアレルギー薬を飲みたくない」という理由であれば、その年だけ1回レーザー治療を受けて乗り切り、また薬に戻すということも可能です。患者さん自身の体調やライフスタイルに合わせて選択できますので、いろいろと検討してみてください。

検診・治療START!ステップで紹介します

1診察・手術適応性などをチェック
たなか耳鼻いんこう科 診察・手術適応性などをチェック

まずは診察。どんな症状があるのか、どの時期に症状が強く出るかなど、困っていることについて詳しく話をしよう。これまでにアレルギー検査を受けたことがあれば検査結果を持参するのもいいだろう。持病で服薬している場合には、お薬手帳を持参するとわかりやすい。問診後は、実際に鼻の中をチェック。アレルギー以外の原因がないか、鼻中隔彎曲症があるなど治療に適さない条件がないか、しっかりと確認していく。

2アレルギーの原因物質を特定する検査を行う
たなか耳鼻いんこう科 アレルギーの原因物質を特定する検査を行う

必要に応じてアレルギー原因物質を特定する検査を行う。検査は採血によって行われ、最大39種類の原因物質について検査が行われる。アレルギーの原因が判明したら、レーザー治療が適応かどうか、どの時期に手術を行うかを含めて詳しい説明が行われる。持病がある場合には、主治医と相談して安全に手術が行えるかの確認も行うそうだ。

3治療当日は麻酔からスタート
たなか耳鼻いんこう科 治療当日は麻酔からスタート

手術前日・当日の特別な準備や制限は不要。普段どおりに過ごして来院しよう。来院後は軽い問診を行い、問題がなければ、麻酔薬を染み込ませたガーゼを鼻の中に挿入。ガーゼの挿入時に痛みを感じる人もいるとのことだが、痛みや苦しさに配慮しながら処置を行ってくれるという。挿入後は、15〜20分ほど麻酔が作用してくるまで待機する。

4手術開始
たなか耳鼻いんこう科 手術開始

内視鏡で鼻腔内を見ながら、レーザーで鼻の中の粘膜を焼灼。少し温かい感じがする程度で、痛みや出血はほとんどない。手術は10~15分程度で終了する。手術は日帰りとなるため、少し休憩したら帰宅可能。 1回の手術所要時間は、麻酔も含めて約1時間程度だ。帰宅後の日常生活に大きな制限はないが、激しい運動は控え、ゆったり過ごすことを心がけよう。また、当日の入浴はシャワーで軽く済ますといいだろう。

5手術後は丁寧な診療で患部の状態や体調を確認
たなか耳鼻いんこう科 手術後は丁寧な診療で患部の状態や体調を確認

手術後は一時的に鼻が詰まった感じがすることがあるが、1週間ほどで徐々に改善されていくそうだ。治療当日から1~2週間後に再び来院。鼻の中の状態確認と同時にかさぶたなどを取り除いてきれいにする処置を行う。かさぶたが治りきるまで、色のついた鼻水が出ることもあるが心配はない。この頃には、鼻のとおりの変化が実感できるようになってくるそうだ。特に問題がなければ治療は終了となる。

ドクターからのメッセージ

田中 順平院長

鼻水やくしゃみ、鼻詰まりに悩んでいる人の数は非常に多く、「どうせこんなもの」と諦めている人がほとんどです。しかし、耳鼻咽喉科を受診してみると「なぜそのような症状が起きているのか」がわかり、対処することができるようになると思います。アレルギー性鼻炎だと思っていたら、実は蓄膿症が原因で鼻が詰まっていたということも少なくありません。つらい症状にも慣れてしまうものですが、ぜひ一度、自分のつらい症状の原因を突き止めに耳鼻咽喉科を受診してほしいです。また、妊娠中、授乳中、妊活中、受験や就職活動中など、薬を使いたくない時期もあるでしょう。そんな時は、レーザー治療を含めた別の治療方法を検討してみてください。

田中 順平院長 たなか耳鼻いんこう科
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