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山本 将寛 院長の独自取材記事

ヤーマン歯科矯正歯科クリニック

(多治見市/多治見駅)

最終更新日:2023/08/17

山本将寛院長 ヤーマン歯科矯正歯科クリニック main

カラフルな差し色が映える、白を基調とした内装が特徴的な「ヤーマン歯科矯正歯科クリニック」。診療室はプライバシーに配慮された造りとなっており、キッズスペースでは保育士が子どもを見守る、どの世代にとっても足を運びやすい地域の歯科医院だ。東濃地方で幼少期を過ごした山本将寛院長は、自身の専門である歯列矯正やインプラント治療をはじめ、幅広い歯科医療で地域に貢献。質の高い治療の提供はもちろん、治療が必要になった背景まで考えながら、患者一人ひとりの悩みや口腔の健康に向き合っているという。また、多職種のスタッフが在籍しており、山本院長は「誰が欠けても困ってしまう大切な存在」と胸を張る。一つのチームとしてどのような思いで日々の診療に取り組んでいるのか、同院の治療内容と併せて聞いた。

(取材日2022年3月3日)

各職種の力が生きるチームワークが強み

とてもおしゃれな雰囲気ですが、内装のこだわりやクリニック名の由来を教えてください。

山本将寛院長 ヤーマン歯科矯正歯科クリニック1

内装は、新婚旅行でイタリアへ行った際に気に入ったベネチアングラスをモチーフに、個性的な空間にしてほしいとデザイナーさんに一任しました。患者さんとスタッフの通り道を分けたかったので、動線だけはこちらから要望を出しましたね。当院は2階建てで、現在は1階のみ、ユニットを7台稼働させる形で診療しています。2階は最大8台稼働できるように造ってあり、将来的にメンテナンス中心のフロアにする予定です。そのため、内装は1階を担当したデザイナーさんとは違う方に依頼し、落ち着いた雰囲気にしてもらいました。ちなみに院名の「ヤーマン」は、私の学生時代のあだ名です(笑)。一度聞いたら覚えていただけるような名前にしたかったんですよね。患者さんは50代以下の比較的若い方が多く、お子さん連れのお母さんにもよくお越しいただいています。

さまざまな職種のスタッフさんがいるのも魅力的ですね。

当院には歯科医師や歯科衛生士、歯科助手のほか、歯科技工士と管理栄養士、保育士が1人ずつおります。歯科衛生士は新規卒業者も積極的に採用しているのですが、これは衛生士の本来の業務を幅広く経験し、成長してほしいと考えているためです。また歯科技工士は、プライベートでの友人であり、元プロ野球選手という経歴の持ち主。かつて「球団に入る」という非常に狭き門をくぐった人間ですので、仕事への意識が高く、歯科について本当に熱心に勉強してくれました。自分にしかできないアプローチを考え、当院に貢献しようと考えてくれたのがうれしかったですね。現在、保険診療・自由診療を問わず補綴物のデザインはすべて彼に任せています。技工室を院内に併設しているため、密に連携しながら治療を進められる点が特徴です。

チームとして働く上で、工夫していることはありますか?

山本将寛院長 ヤーマン歯科矯正歯科クリニック2

職種ごとに仕事を分け、歯科衛生士には専門の業務、歯科医師には治療、そして歯科助手には助手業務と「歯科医院を回す役目」を担ってもらっています。具体的には、誰がどこで何を行うのかを助手が決定し、インカムを通して衛生士や歯科医師に指示しています。最終目標は、助手がみんなを動かすオペレーターになること。患者さんの数が少ないうちからその練習をしてもらっており、現在は患者さんが集中する土曜にいかにスムーズに動くかを考え中です。私たちは基本的に指示に従って動くのみですので、助手がいないと歯科医院は成り立ちません。当院のスタッフはなくてはならない人材ばかりで、今後は待遇にも還元し、好循環を生んでいければと思います。

予防重視の小児矯正や高齢者の口腔機能のケアに対応

歯列矯正は小児・成人ともに実施されていますか?

山本将寛院長 ヤーマン歯科矯正歯科クリニック3

はい。小児矯正では、予防の観点から「顎の成長」に重きを置いたトレーニングに取り組んでいます。口周りの筋肉や舌の位置、呼吸の仕方、飲み込み方における癖を改善し、やわらかいものばかり食べて顎が小さくならないように食事・栄養指導も行います。成人の場合は、マウスピース型装置を用いた矯正によって、抜歯症例を含むほとんどのケースに対応しているのが特徴です。また当院では、矯正のように口の中全体の治療を検討している方に、昼休憩や診療後の時間を使って無料相談を実施しています。ほかの患者さんもいる中、チェアで話をするのは多少の威圧感を与えてしまいますし、何より高額な治療を受けるか悩んでいる方への接し方ではないと思うんです。小児矯正の相談の場合は、お子さんが喋ったり水を飲んだりしている動画を事前に撮ってきてもらい、それを一緒に見ながら改善策を探ります。

マイナス1歳からの予防歯科にも取り組んでいると聞きました。

当院は矯正歯科医院ではありますが、お子さんをそもそも矯正の必要がない状態にしたいという気持ちがあります。医療者として、歯並びを改善することだけでなく、歯並びが悪くなる原因や対策の方面においてもプロでありたいのです。人間の顔面形成はお母さんのおなかの中にいる時から始まっていますので、その意味で「マイナス1歳からの」という表現を使っています。妊娠中は葉酸を多く摂取したり、お母さんの口腔環境を整えたりして準備をし、生まれてからは離乳食・普通食の指導という形で長く関わっていきたいですね。これから本格的に注力する段階ではあるものの、管理栄養士とともにお子さんとお母さんに寄り添いたいと考えています。

一方で、高齢者の口腔機能の低下も防ぎたいとお考えだそうですね。

山本将寛院長 ヤーマン歯科矯正歯科クリニック4

かつての勤務先が口腔機能低下症のケアに注力しており、その影響を受けた部分はあります。加えて、院内に管理栄養士の部門を設け、高齢者の口腔機能の改善に本格的に取り組む歯科医院を見学した経験も大きいです。歯科医院の一つの将来像を見せてもらった気分になり、当院でも管理栄養士と一緒に、口腔機能の発達のサポートや機能低下の防止に努めたいと考えています。口腔機能低下症の検査は保険診療で実施できるため、まずは興味のある方に検査をし、介入できるところは管理栄養士が指導するという形で診療を始めるつもりです。「この食事内容でなければならない」という画一的な指導ではなく、あくまで患者さんの年齢や状況に合わせてサポートしたいですね。

目標は何にでも対応できる「小さな大学病院」

先生の勤務医時代の話も伺います。

山本将寛院長 ヤーマン歯科矯正歯科クリニック5

大学病院での研修医期間を終えた後は、歯科口腔外科と矯正歯科が専門の歯科医院に3年間勤め、副院長まで経験させていただきました。私は早く何でもできるようになりたかったので、そこの院長先生の「3年で開業できるレベルまで育てる」という言葉に惹かれて入職した次第です。先生はとにかく実践型の教育スタイルで、勤務初日に「親知らずを抜いてきて」と言われた時は驚きましたね(笑)。ただ、患者さんとお話しして良い関係性を築けており、治療に納得いただけたのなら、責任を持って何でもやりなさいという方針のおかげで自信はつきました。疑問があれば聞ける環境でしたし、新たな技術を身につけるために診療後に残って勉強した時も付き合ってくださり、心から感謝しています。

口腔外科にいたからこそ、インプラント治療もお得意なのですね。

骨が足りないという理由でインプラント治療を断られたことがある方も、たいていの場合は当院で治療ができます。人工骨で骨の造成を促す処置は、サイナスリフトとソケットリフトの2種類に対応しています。また、条件がそろえば抜歯をしたその日にインプラントを埋入する方法も可能ですので、お困りの方は一度ご相談ください。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

山本将寛院長 ヤーマン歯科矯正歯科クリニック6

当院がめざしているのは「小さな大学病院」です。歯列矯正やインプラント治療といった専門はありますが、分野に関わらずどんな症状・お悩みにもしっかりと対応させていただきます。2021年5月に開業した歯科医院ですので、今後やりたいことや一層力を入れたい治療はたくさんあります。「将来の歯並びに良い影響を与える食事」をテーマとした、お母さん向けの無料セミナーも実は計画している最中です。幼少期から過ごした東濃地方で患者さんのお口の健康を長く守りたいと考えておりますので、気になることがあれば気軽にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/44万円~、マウスピース型装置を用いた矯正(成人矯正)/44万円~、インプラント治療/1本38万5000円〜、骨造成/11万円~、ホワイトニング/3万8500円〜

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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