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大西 郁子 院長の独自取材記事

新宿コスモ眼科

(新宿区/新宿駅)

最終更新日:2024/05/27

大西郁子院長 新宿コスモ眼科 main

新宿駅南口から徒歩2分、甲州街道沿いのビルの地下1階に構え、アクセス抜群の「新宿コスモ眼科」を訪ねた。院内はコンパクトながら、クリニックレベルでは数少ない調節機能分析装置を備えるなど機器類も充実し、新宿周辺に勤めるオフィスワーカーをはじめ、子どもから高齢者まで幅広い世代が訪れるクリニックだ。2024年4月には大西郁子院長による新体制がスタートした。大学病院で白内障手術を数多く手がけた経験を持つ大西院長に、同院の特徴や強み、診療時に心がけていること、近視の患者に潜む緑内障のリスクについてなど、印象に残る患者とのエピソードを交えつつ、幅広く話を聞いた。

(取材日2024年4月17日)

調節機能解析装置を用い、つらい眼精疲労にアプローチ

こちらは新宿駅前でとても便利な立地ですね。

大西郁子院長 新宿コスモ眼科1

新宿駅南口からすぐ、代々木駅からも徒歩圏内で、大通りに面したわかりやすい場所ということもあり、この近隣にお勤めの働く世代の方はもちろん、小さなお子さんからご高齢の方まで幅広い世代の患者さんにお通いいただいています。結膜炎やものもらい、花粉症をはじめとするアレルギー症状を訴える方やコンタクトレンズ処方、眼鏡処方のために来院される方が多く、またドライアイや眼精疲労、緑内障、網膜疾患、飛蚊症など、目に関わるさまざまな不調に幅広く対応しています。

クリニックの特徴や強みについて教えてください。

常勤の視能訓練士が在籍し、コンタクトレンズや眼鏡の処方にあたってのサポート体制が整っています。設備面では、緑内障や加齢黄斑変性の早期発見に役立つ「OCT(光干渉断層計)」、眼精疲労と関わりの深い目のピント調節機能を測定する「調節機能解析装置」も設置しています。とりわけ調節機能測定装置をクリニックレベルで導入している施設は少ないことから、PC業務が長い方やコンタクトレンズをつけている時間が長い方など、慢性的な眼精疲労にお悩みの方にお役に立てるのではないかと思います。

患者さんと接する上で、先生が心がけていることはありますか?

大西郁子院長 新宿コスモ眼科2

開業医だった父から医師の心得として「家族に接するのと同じように、患者さんにも接しなさい」と教わりましたので、当院を訪れてくださるお一人お一人が自分の身内だと思って、親身に接することを心がけています。目の症状は患者さんご自身で患部を直接見て確認することができません。ですから、例えば角膜に傷がある箇所、結膜炎の状態など、モニターで検査画像をお見せしながら説明することで、患者さんが病状を十分に理解し、納得していただけるように努めています。またコンタクトレンズをお使いの方で、例えばアレルギー性結膜炎を発症している場合には、コンタクトレンズの使用をいったん休むことをお勧めしたり、1日使い捨てのワンデーコンタクトレンズに切り替えて、より清潔な状態を保つようアドバイスしたり、具体的な提案を行うように意識していますね。

白内障手術を終えた患者の喜ぶ姿が何よりの励みに

先生が医師の道に進まれたのは、やはりお父さまの影響が大きかったのですか?

大西郁子院長 新宿コスモ眼科3

そうですね。子どもの頃に父からよく、「患者さんが喜んでくれると、お父さんもうれしいんだ」という言葉を聞いていました。そうした環境もあり、私自身も小さい頃から医師になりたいと考えて育ったんです。医学部では臨床実習でいろいろな診療科を見て回るのですが、眼科でご高齢の患者さんが白内障手術を受けて、とても晴れやかな表情で喜んでいる姿を目の当たりにし、眼科に進むことを決めました。父が言っていたように、患者さんの喜んでいる姿に私も心を打たれ、自分もいつか白内障手術を手がけて多くの患者さんを笑顔にしたいという思いが強まりましたね。

その後、大学病院や都立病院で白内障手術を数多く手がけて来られました。

視界が黄色っぽくかすんで見えるのが、白内障の大きな特徴です。勤務医時代に担当したある白内障の患者さんはおしゃれに興味を持てず、いつも地味な服装でノーメイクで通院されていましたが、手術を終えた後にはそれまでとはガラリと印象が変わり、きれいな花柄の服を着て、お化粧をして来院されるようになったんです。やはり勤務医時代の別の患者さんにも「先生、世界が変わったようだよ」と喜びを話していただける機会があり、そうしたお声が手術を手がける眼科医として何よりの励みになりました。手術後には、表情や話しぶり、性格までポジティブに変わっていかれる患者さんがたくさんいらっしゃいましたね。

こちらでは緑内障の早期発見にも注力されているそうですね。

大西郁子院長 新宿コスモ眼科4

眼鏡やコンタクトレンズの処方で来院される方は、その多くが近視です。近視の方は緑内障のリスクが高いといわれていますから、当院では検査にあたって必ず角膜や結膜だけでなく、視神経の所見も取り、必要に応じてOCT検査、あるいは視野検査を行って緑内障の兆候を見逃さないように努めています。緑内障は現在、日本人の失明原因のトップで、40歳以上の方は20人に1人がかかっていると推定されています。ところが緑内障の初期は自覚症状がほとんどなく、ご本人が「視野が欠けて見えづらい」と自覚する頃には視神経の60~80%が障害され、治療をしても元に戻すことはできません。ですから緑内障は早期に医師が見つけなくてはいけない疾患なのです。緑内障と診断された場合、従来型の点眼治療の他、当院の本院である板橋すばる眼科と連携し、眼圧を低下させるためのレーザー治療(SLT)にも対応しています。

患者の気持ちに寄り添った丁寧な診療を届けたい

最近は度数の合わない眼鏡やコンタクトレンズによって、眼精疲労を抱えている人も多いようですね。

大西郁子院長 新宿コスモ眼科5

インターネットで手軽にコンタクトレンズを購入してしまったり、眼鏡屋さんで直接眼鏡を処方してもらう方も増えているため、ご自身の本来の視力に対して度が強すぎる「過矯正」になっている方も多いんです。特にお子さんの場合はピント調節力が強いため、過矯正になるケースが多く、眼鏡の処方にあたってはより丁寧に行っていく必要があります。当院では中学生までのお子さんに対しては、散瞳させることによって調節能力を一時的に取り除くために点眼薬を用い、より精密な近視・遠視の度数を測定しています。そうした方法は眼科医院でしかできませんし、高校生以上の成人の方に対してもライフスタイルに応じた適切な処方を行っています。眼精疲労は点眼で症状の緩和も期待できますが、まずは眼鏡やコンタクトレンズを処方する段階で眼科を受診していただくことが大切です。

お忙しい毎日だと思いますが、休日などはどのように過ごされていますか?

息子が成長するにつれてだんだん自分の時間を持てるようになってきて、休日には友人と日帰り旅行に出かけることもありますね。また、新宿界隈はおいしい飲食店も多いですから、家族や友人と食事を楽しむこともいいリフレッシュになっています。

最後に、今後の展望と読者に向けたメッセージをお願いします。

大西郁子院長 新宿コスモ眼科6

人間の五感のうち、目からの情報は80%といわれていますから、目に不調があれば必然的にQOL(生活の質)も下がってしまいます。私自身もコンタクトレンズを使用し、家では眼鏡をかけて生活していますし、ドライアイも老眼も身をもって知っています。そうした自分の経験も踏まえつつ、患者さんのお気持ちに寄り添った丁寧な診療を行っています。アットホームな雰囲気のかかりつけ眼科ですので、目に関してちょっとしたことでも何か不調がありましたら、お気軽にご相談ください。

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