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織田 利郎 院長の独自取材記事

メイプル歯科クリニック

(新潟市西区/新潟大学前駅)

最終更新日:2022/03/23

織田利郎院長 メイプル歯科クリニック main

新潟市西区坂井地区の住宅街に構える「メイプル歯科クリニック」は、織田利郎院長が初代院長の思いを受け継ぎ、2020年5月に再開業したばかりの歯科医院だ。勤務医など積み重ねてきた経験を生かし、地域住民の歯と口の健康を見守っている織田院長。歯科医師としてのキャリアは間もなく30年というベテランだが、物腰もたたずまいも穏やか。謙虚さや周囲への気遣いを忘れることなく、今なお高い向上心を持ち、勉強と探求をし続けている。「人の役に立ちたい」という一貫した思いを胸に、日々診療に取り組む織田院長に、同院の歴史や診療方針、今後の展望などについてじっくりと語ってもらった。

(取材日2022年3月4日)

初代院長の思いを受け継ぎ、再開業

メイプル歯科クリニックのこれまでの歴史についてお聞かせください。

織田利郎院長 メイプル歯科クリニック1

当院は、もともと初代院長の両角浩至先生が開業された歯科医院です。実は、私は10年ほど前、こちらに勤務させていただいた後、一度独立開業したのですが、数年前、両角先生が急逝され、以前からのご縁もあり、この場所でクリニック名をそのまま引き継いで再開業させていただくことになったのです。両角先生にはすごく影響を受けました。というのも、それまで出会った先生方とは考え方が大きく異なったからです。例えば「患者さんに来てもらいたいなら、歯科医院同士ではなく美容院など異業種と競合して、歯のケアやホワイトニングをしようと思っていただけるようにしたほうがいいよ」とアドバイスしてくださったことがあり、なるほどなと思ったんですよね。現在は、そんな両角先生の考えや思いを大切にしながら、自分らしさもプラスして診療に勤しんでいるところです。

どのような患者さんが多いでしょうか。

近隣にお住まいの方を中心に、子育てが一段落したお母さん、ビジネスマンの方などが多いですね。年齢層は30代から50代くらいでしょうか。主訴としては、歯の痛みやうまく噛めないなど、歯のトラブルがほとんどです。子育てが一段落したお母さんだと、審美面を気にされてホワイトニングを希望される方もおられますね。当院では、ご自宅でしていただけるホームホワイトニングを行っています。私は九州の出身なのですが、新潟の皆さんは、親しくなるまで少し時間がかかるけれども、打ち解けたらとてもいい関係を築くことができるように感じています。歯科治療は長期間にわたることもありますので、これからも患者さんとの関係を大切にしながらいいお付き合いができればいいなと思っています。

診療は完全予約制で、通し診療をされているそうですね。

織田利郎院長 メイプル歯科クリニック2

以前開業していたときは、1日に数十人の患者さんを診ていたのですが、それだとできる仕事の範囲が限られてしまうところがありました。できれば1人の方に時間をかけて、自分のできることを一生懸命やっていきたいと思い、当院を開業するタイミングで完全予約制にしました。もちろん応急処置が必要なときは対応させていただきますけれども、一人ひとりの患者さんときちんと向き合うという体制にはこだわりたいと思っています。診療時間は午前9時から午後5時まで通しです。お昼休みがありませんので、休み時間を気にせず受診していただけたらと思います。

食べたい物を食べられるように。入れ歯治療に注力

先生が力を注いでおられる治療は何ですか。

織田利郎院長 メイプル歯科クリニック3

入れ歯の治療ですね。歯科医師になって3年目の頃、歯科医院に勤務していたのですが、たくさんの患者さんに私はうまく対応できず、迷惑ばかりかけているのではないかと思い悩んでいたのです。そのとき、入れ歯治療の講習会に参加し、入れ歯を作ったことで喜ばれたという話を聞き、目からうろこが落ちました。この分野を追いかけてみようと、そこから本格的に入れ歯治療の勉強を始めたんです。ただ、入れ歯で物が食べられるといっても、食べたい物を食べているのではなく食べられる物を食べているという方が少なくありません。でも、きっと食べたい物を食べたいという気持ちがあるはずですよね。私はそこのお手伝いをしたいと思っています。まだまだ勉強中ですが、いずれ自信を持って強みと言えるようになりたいですね。

他にも、今勉強されている分野があると伺いました。

今参加している勉強会には、向上心が高く、若くても尊敬できる先生がたくさんいます。その中で、私も自分なりの目標ができました。それは口腔ケアです。例えば、入れ歯を使わず胃ろうで栄養を取っている場合、だんだん口の筋肉が萎縮して動きにくくなってしまいます。その筋肉をいかに動くようにしていくか。そして、動くようになったら入れ歯を作り、口から食べて元気を取り戻していただく。それをめざして、患者さんの口腔ケアをもっとしていけたらという思いになったのです。そのためにも、まずは入れ歯治療をしっかりすることが第一歩になりますね。

これまでの診療の中で、患者さんとのエピソードで印象に残っていることはありますか。

織田利郎院長 メイプル歯科クリニック4

歯科医師となりもうすぐ30年、本当にさまざまな方にお会いしてきました。これといったエピソードではないのですが、ご自分の畑で作られた野菜を持ってきてくださったり、私がお酒好きということを知っておいしいお酒を持ってきてくださったり、それに対して私がお礼を差し上げたり、患者さんと歯科医師というだけでなく、人と人としてのお付き合いをさせていただけることも少なくありません。それはとてもうれしいことです。一方で、私がご迷惑をおかけしてお叱りを受けることもあり、勉強させていただくことも多いです。長く続けていると、歯科医師の仕事というのは、いろいろな方との出会い、お付き合いの積み重ねだなと感じますね。

「人の役に立ちたい」。真っすぐな気持ちを大切に

先生が歯科医師を志したきっかけについてお聞かせください。

織田利郎院長 メイプル歯科クリニック5

小学生のとき、眼科の先生に向かって患者さんが目が見えるようになったとうれしそうにお礼を伝えるというテレビのコマーシャルを見て、こういう仕事をしてみたいと思ったのがきっかけで、もともとは医学部をめざしていたんです。浪人時代、歯が痛くなって歯医者さんに行ったんですよ。そのときの先生がしっかり説明して治療をしてくださって、「こんなすてきな先生がいらっしゃるんだ。困っているときに助けてもらえるのは本当にありがたい。人の役に立てる歯科医師の道もいいな」と思うようになり、歯学部に進むことにしたのです。

歯科医師になって良かったと思われるのはどんなときですか。

ありきたりではありますけれども、「患者さんに喜んでいただけたとき」に尽きますね。これは、私が浪人時代に出会った先生との思い出と重なります。「人の役に立ちたい」という気持ちは今でもまったく変わることなく、これからも自分の軸として大切にしていきたいと思っています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

織田利郎院長 メイプル歯科クリニック6

開業して歯科医院という形を持ったからには、来院される皆さんのお口の健康をしっかり守っていきたいと思っています。その上で、将来的には、訪問診療も行っていきたいです。例えば、当院を拠点に必要とされている所に出向いていって、困っている方たちのお悩みを解消して差し上げる、そんな診療もできればと考えています。これからも皆さんの健康のお役に立てるよう、スタッフとともに精進しながら真摯に診療に取り組んでまいります。歯とお口のことでお困りのときは、どうぞお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホームホワイトニング/1万2800円~
(ホワイトニング液2800円/1本)

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