全国のドクター9,299人の想いを取材
クリニック・病院 158,579件の情報を掲載(2024年6月11日現在)

  1. TOP
  2. 新潟県
  3. 新潟市中央区
  4. 関屋駅
  5. あおぞら眼科
  6. 青柳 摩弥 院長

青柳 摩弥 院長の独自取材記事

あおぞら眼科

(新潟市中央区/関屋駅)

最終更新日:2021/10/12

青柳摩弥院長 あおぞら眼科 main

新潟駅から車で15分ほどのところにある、新しい住宅街の中。複数のクリニックが集まる一角に2020年7月、「あおぞら眼科」がオープンした。天井が高く開放感のある待合室は、まるでカフェのようにくつろぎたくなる雰囲気。「地域の方々が気軽に立ち寄れるような場所にしたかったんです」と、青柳摩弥院長は話す。同院のロゴマークである虹に込められているのは、どんなに土砂降りの日があっても、必ず晴れる日は来るというメッセージ。その背景には、心から患者を想う院長の優しい気持ちが込められていた。

(取材日2020年10月20日)

青空のように明るい気持ちになるクリニックに

こちらに開業された経緯を教えてください。

青柳摩弥院長 あおぞら眼科1

私はこれまで県内外のさまざまな病院で勤務してきましたが、10年ほど前から自分のクリニックを開業したいと考えていました。というのも、勤務医時代は数年おきに転勤があったので、患者さんの治療半ばで他の人に交代せざるを得ないことが多かったから。1人の患者さんを最後まで責任を持って診たいという思いをずっと持っていました。また、ある患者さんとの出会いにも影響を受けました。その方は私がある地方の病院にいる時に担当させていただいたのですが、私が転勤した後も、今でも年賀状や暑中お見舞いで「目の状態はこうですよ」と近況を教えてくださるんです。そんな深いお付き合いを増やしていければいいなと思い、満を持して開業に至りました。この地を選んだ理由は、近くのテニススクールに15年前から通っていて親しみがあったからです。実は隣の小児科の先生は大学の同級生で、いろいろ教えてもらえて助かっています。

院名の由来は何ですか?

隣のクリニック名が「おひさま」なので、こっちは「あおぞら」にしようかな、と。名前の青柳の「あお」にもかけています。クリニックのロゴマークは、青空に架かる虹をイメージしました。これには、「どんなに土砂降りの日があっても、必ず晴れる日が来るよ」というメッセージが込められています。私自身、苦しい経験をした時期があって毎日泣きたい気持ちになっていたこともあったので、自分の願いも込めたロゴマークです。まだ開業して間もないですが、これから皆さんが気軽に立ち寄れる場所になっていけたらいいなと思っています。最近では再診の患者さんも増えてきたので、気に入ってもらえたのかなとうれしく思っています。

クリニックでこだわったところはありますか?

青柳摩弥院長 あおぞら眼科2

大学病院時代に小児眼科を専門にしていたので、6ヵ月の乳幼児から検査できる携帯型のレフラクトメータという機器を導入しました。そしてこの検査方法なら、小さいお子さんだけでなく認知症の方、寝たきりの方など、どなたでも目の検査が受けられ、視機能上の問題を迅速に検知できるというのが特徴です。また、開業にあたっては優秀なスタッフ5人に集まってもらいました。全員が眼科経験者で、患者さんの目線に立って対応できるスタッフばかりです。例えば「眼圧」という専門用語を使うよりも、「目の硬さ」と言ったほうが患者さんには伝わりやすいですよね? そんなちょっとしたことにも気配りができる人たちなので、いつも率先して仕事をしてくれてとても助けられています。

病を経験したからこそわかった、本当の患者目線の医療

先生はなぜ、医師になられたのですか? また眼科を選んだ理由は?

青柳摩弥院長 あおぞら眼科3

私が小さい頃に、祖母がスモンという神経症状の出る病気にかかってしまい、幼心に治してあげたいと思ったのが医師を志したきっかけです。もっとも、眼科を選んだのにはこれといって強い理由があったわけではないんです。どちらかと言うと外科系に向いている性格だから、手術のある眼科に進もうかな、という程度で。ですがいざ入ってみると、眼科の手術は手先の器用さが求められるため不器用な私はとても苦労しました(笑)。一方で、眼科で良かったなと思うところもあります。眼科は検査から治療まですべて自分だけで完結できますし、検査をしたら比較的早く結果が出ます。私は少々せっかちな性格ですから、すぐに結果が出ないと嫌ですし、一刻も早く原因を突き止めようとするタイプなんです。思えば患者さんも早く結果が欲しいのは同じですから、この性格で向いていたのかもしれませんね。

心がけていることは何ですか?

患者さん目線の医療を提供することです。実は私は18年前に病気をして、入院していたことがありました。その時、初めて患者として医療者を見る立場を経験したのです。入院生活で感じたのは、医療者が命令を出して患者がそれを受ける関係になると、医療者はなんでもルールをつくれるようになってしまうということ。心の中で「なぜ?」と思っても、患者は口に出して反論できなくなるのです。私も今まで無意識にそんな関係をつくってしまっていたのでは、とハッとさせられました。病気を経験したからこそ、患者さんの目線を持つことの大切さを身をもって知りました。また診療の際には、その方の生活環境を詳しく聞くことも重視しています。例えば白内障の手術をするべきか否かは、家の中で近くの物しか見ない生活を送っているのか、日常的に車を運転しているのかによって異なります。それは検査をするだけではわかりませんから、お話をよく聞くことが大事です。

特に注力されている治療はありますか?

青柳摩弥院長 あおぞら眼科4

ファミリー層の多い地域性もあり、小児眼科にも力を入れています。お子さんの治療としては近視、遠視、斜視、アレルギー性結膜炎などはよく診ます。アレルギーに関しては重症度に応じて複数の点眼薬を使い分けています。環境や体質の変化の影響なのか、アレルギーを訴えるお子さんは増えているように感じますね。また最近多いのは、スマートフォンなどを長時間見ることで近視になる子です。お子さんの中には私が話した言葉を大きくなっても覚えてくれている子もいて、そんな時は「私の存在がこの人の中に生き続けているんだな」と思ってうれしくなりますね。小児眼科は、そんなお子さんの成長にふれられるのが魅力だと感じています。

自覚症状がなくても定期的な目の検査を

緑内障の検査や治療にも注力されていると伺いました。

青柳摩弥院長 あおぞら眼科5

そうですね。緑内障は40歳以降に発症する人が増えてくるといわれていますが、最初は自覚症状がほとんどなく、気がついたらずいぶん進行していたというケースが多いのです。特徴としては、視野の中に見えない場所が出る、あるいは見える範囲が狭くなる症状があり、片目で物を見たりしたときに気づくこともあります。ですが一度視野を失うと回復させる治療法はなく、進行を遅らせることしかできませんから、一刻も早く治療を始めることが大切なんです。当院では自覚症状が何もない段階から定期的に検査を受けることをお勧めしています。自由診療にはなりますが、眼圧・眼底・涙液・屈折などを診る目の総合検査も行っていますので、ぜひご相談ください。

休日のリフレッシュ法は?

テニスが長年の趣味で、今も地域の子育て中のお母さんたちと一緒に楽しんでいます。テニスをしていると、嫌なことがあってもスッキリ忘れて気持ちが切り替えられるんです。なかなか上達しないのですが、先生やうまい人を相手にショットが決まる瞬間は何とも爽快な気分で、うまくいったときは1週間ずっとウキウキしながら過ごせます。逆に失敗するとずっと落ち込んでしまうところが、修業が足りない部分でしょうか(笑)。近所のテニススクールには、まだこの辺に道路も何もなかった頃から通っているので、今やこのエリアが第二のホームのように感じていますね。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

青柳摩弥院長 あおぞら眼科6

患者さんには思いついた時にいつでも来ていただきたいので、今はあえて予約制は取っていませんが、今後は状況に応じて柔軟に対応していこうと考えています。今でも時間を指定してほしい人には「何時頃にお願いします」と伝えていますし、待ち時間が長くなりそうなときは近所にお買い物に行ったり、お茶をしてきてもらったりと自由に出入りできる状態にしていますから、気楽な気持ちでお越しください。読者の皆さん、特に30代から50代くらいの忙しい女性には、「もっと自分のことを大切にして」とお伝えしたいです。お子さんや家族の心配はするのに、自分の身は後回しにする人が多いように感じています。近くには乳がん検診をしているクリニックもありますから、当院に来るついでにぜひ立ち寄ってください。将来的には近隣のクリニックとの連携も充実させて、もっと患者さんの利便性を高めていけたらいいなと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

自由診療の場合 眼科の総合検査:7700円(税込み)
※保険適用の場合は異なりますので、詳しくはご相談ください。

Access