細谷梓院長の独自取材記事

スマイルデンタルオフィス内ケ島

(太田市／竜舞駅)

最終更新日：2022/04/05

太田市内之島通りに面し、広い駐車場がある「スマイルデンタルオフィス内ケ島」は、バリアフリーで、車いすでも利用しやすい。院内も高級感のある落ち着いた雰囲気で、ブースタイプの個室も明るく過ごしやすい印象を受ける。インプラント治療を専門に診察する細谷梓院長の他に、同院にはそれぞれ専門の異なる6人の歯科医師が在籍している。加えて細谷院長が開院した別の歯科医院が近くにあるため、歯科医師同士の連携はもちろん、他院との連携もスムーズに行うことが可能だ。患者への説明やわかりやすい情報提供を心がけているという細谷院長。休診日は勉強会へ参加し、歯科の知識や技術だけでなく、経営についての勉強もしているとのこと。さまざまなことに情熱を注ぐ細谷院長に、話を聞いた。

（取材日2022年2月21日）

社会貢献を大きく意識。地域と患者の力になりたい
院外でも院内でもスムーズで密な連携をめざして
話しやすい雰囲気とわかりやすい説明を心がける

社会貢献を大きく意識。地域と患者の力になりたい

まずは歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

祖父と父が医師だったというのは大きな影響だと思います。実家は診療所兼自宅でしたから。そんな環境で何となく自分も医師になるんだろうなという意識はあったのですが、大きなきっかけは1985年の御巣鷹山の日航機墜落事件でした。祖父と父が検視に向かったんです。現場はニュース以上に悲惨な状態だったようで、祖父と父は涙しながら私に説明してくれました。そこで初めて、祖父と父が医師として社会に大きく貢献していることを意識したんです。自分も歯科医師になって、医療で社会に貢献したいと強く思うようになりました。

なぜインプラントを専門的に学ぼうと思われたのですか？

私が学生の時代は、インプラント治療が一般的に認知され始めた頃でした。授業にも少しずつインプラントの内容が導入されてきて、卒業前にはインプラントを専門的に学び、日本トップクラスのインプラント治療を行う歯科医師になる決意をしていました。インプラント治療は歯科医師によって知識や技術はもちろん、考え方も違ってきます。そこが面白い部分とも言えるのですが、逆にいえばトラブルも多い分野です。そこのバランスをとりながら、患者さんには正しい知識を伝えていきたいですね。歯が全身の健康付与に大きな影響を与えています。歯がある人とない人では、医科の医療費が年間20万円近く違ったりもします。しっかり噛めること、なんでも食べれることは人生においてもっとも重要なファクターだと考えております。そのためにはインプラント治療は必要不可欠と考えており、当院でも歯を失った際の第一選択はインプラントをお勧めしております。

インプラント治療をするメリットはありますか？

私は、正しい治療、正しいメンテナンスを行えばメリットしかないと考えております。当院では、一口腔一単位、つまり一本の葉だけを見るのではなく全部の歯を合わせて一つと考えております。痛い所だけの治療や、抜かなきゃいけない歯を無理やり残して治療を望まれる患者さんもいます。果たしてそれは医療と言えるのでしょうか？　当院では、通院中だけの治療でなく、5年後、10年後、その先を予測し今後どのような口腔内になるか、なりたいかを一緒に考えます。生涯歯科治療費を考え無駄な再治療がないように治療計画を立てていきます。生涯にわたり患者さんの口腔内を守るにはインプラント治療と歯科衛生士による予防処置も必要不可欠だと考えております。また噛む力が衰えると、やわらかい炭水化物中心の食生活になります。そうする栄養状態が悪くなり、また別の病気、例えば糖尿病・肥満・高血圧などになる可能性も出てくるんです。

院外でも院内でもスムーズで密な連携をめざして

なぜこの場所に開業しようと思ったのでしょうか？

最初に手がけたクリニックがおかげさまで盛況で患者さんの予約が取れなくなり、インプラントや矯正治療に特化したクリニックをつくろうと思ったんです。群馬にはない大学病院のような専門性の高いクリニックと地域密着型のクリニック。地域の皆さんにはたいへんありがたいとのお言葉をいただいております。このような形態の経営ができるのも優秀な勤務医やスタッフのおかげだと思っております。本当にスタッフには感謝しかありません。

こちらには歯科医師が複数人いらっしゃいますね。

現在は私含めた歯科医師が6人在籍していまして、歯科口腔外科・インプラント・矯正・根管治療の専門の歯科医師がいます。それぞれに専門が違っているので、連携を密にとるようにしています。ですから、例えば、矯正で来院している患者さんにインプラント治療が必要になった場合、すぐに矯正を診ている歯科医師と私が連携をとります。ときには意見がぶつかることもありますが、この患者さんにとっては何をどうするのが良いのか、どのような結果をめざしているのかなど、とことん話し合って結論を出しているつもりです。専門分野の異なる歯科医師が多いからこそ、チームとなって患者さん一人ひとりに関わっていますよ。大学病院のようなクリニックづくりをしていきたいと思っています。

どのような方が多く来院されますか？

来院理由で多く挙げられるのが、クチコミや他院からの紹介が多いのも特徴ですね。中には他の歯科医院で手に負えないと言われた患者さんも来院されます。インプラントや矯正、審美歯科の患者さんが多いです。年齢層も幅広いですね。矯正だとお子さんの患者さんもいらっしゃいますし、インプラント治療では70代くらいの患者さんも来られます。矯正は子どものときから始めてあげるのがいいと思っています。成長に合わせて適切な治療をしてあげれば正しい顎顔面の成長を促すことができ、成人して歯並びで困らないようにしていけると考えています。今はさまざまな方法がありますから、成人してからの矯正もまったく手遅れではありません。それに、歯並びが整えられたら、さらにご自分の歯に興味を持てるようになるでしょう。当院は歯をきれいにするための勉強をした歯科医師も多く在籍していますので、ご相談いただければと思います。

話しやすい雰囲気とわかりやすい説明を心がける

診察するときに心がけていることはありますか？

とにかく説明することですね。まず患者さんにご自身の現状を知っていただくため、患部や口腔の写真を撮って説明します。あまり難しい用語は使わず、わかりやすく、詳しく説明できるように気をつけています。それから治療についての説明ですね。どんな治療をしていくのか、治療してどのような結果になるのか、現段階で予想される治療期間など、可能な限り情報をお伝えしていきます。歯と体の健康がどう関係しているかもお話しさせていただきますね。ただ、こちらがどれだけわかりやすく説明したと思っても、患者さんに伝わらないと意味がありません。わからないことを気軽に質問してもらえるよう、患者さんには積極的に話しかけるようにしています。質問がなくても、患者さんが話しかけやすい雰囲気をつくれるように努力しているつもりです。

歯科と体の関係を考えているから、ジムも併設されているのですね。

そうですね。私が直接関わっているわけではないのですが、体力がないと食事もできませんから。私自身スノーボードやサーフィンといったスポーツが趣味で、今も時間があればボクシングジムに行っています。歯も体も健康できれいになれば、それだけで人生が少し明るくなる気がするんです。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

インプラント治療はトラブルも多い分野です。セカンドオピニオンとして当院を使っていただくのも歓迎しています。正しい知識と情報を伝えていきたいんです。それから、矯正は他の歯科治療に比べて通院期間が長くなる場合が多いです。患者さんも歯科医師側も、長い付き合いになっていきます。しかも、矯正が終わったらすべてが終わるわけではないんです。終わってからも経過を見ることが必要で、私はこの過程も重要だと考えています。患者さんに責任を持つことこそ、歯科医師の最大の務めだと思うんです。その気持ちを忘れずに、今後も診察を続けていきます。