菅原康太院長の独自取材記事

薬師堂すがわら歯科

(仙台市若林区／薬師堂駅)

最終更新日：2022/05/31

薬師堂駅の北1出口から徒歩1分の便利な場所にある「薬師堂すがわら歯科」。近くには陸奥国分寺があり、歴史あるエリアに新旧の街並みがうまく調和している場所だ。2020年に開業した同院は、白を基調にした内装で明るく、清潔感にあふれている。院長の菅原康太先生は東北大学歯学部を卒業後、同大学病院にて研修。宮城県内の歯科医院にて勤務医、院長として診療に取り組みキャリアを重ねた。一人ひとりの患者と丁寧に向き合い、最適な治療を提供したいと話す菅原院長。その語り口から誠実に診療に取り組んでいる様子が伝わる。そんな菅原院長にクリニックの特徴や力を入れていること、歯科恐怖症の話など、たっぷり語ってもらった。

（取材日2022年3月10日）

一人ひとりの患者のニーズに応えながら地域に貢献
歯への意識がより高まるホワイトニング
歯科恐怖症でも安心できるように信頼関係を築きたい

一人ひとりの患者のニーズに応えながら地域に貢献

この場所に開業した理由や地域の様子などをお聞かせいただけますか？

この辺りは古い町のイメージがあって、高齢の方が多いのかなと思っていたのですが、実際に開業すると若い方も多く来院しています。開業場所として駅に直結した所を探していたわけではないのですが、いくつかの物件の中から立地が良いという理由でここを選びました。来院される患者さまは、やはりこのエリアに住んでいる方が多いのですが、離れた地域からもいらっしゃっています。

クリニックの特徴を教えてください。

患者さまのご負担をできる限り軽減できるよう、患者さまのお話を詳しくお聞きし、その方に合った治療法で、私ができる最善の治療をしたいと考えています。当院にお越しになる患者さまはインプラント治療や矯正治療のような高度な技術を求めて来られるというよりは、一般的な保険診療を希望される方が多いので、その患者さまのニーズに応えながら地域に貢献したいと思っています。

適切な検査・診断が必要ということですね。

歯科検診で来院された場合、まずは目で確認し、患者さまの同意があればエックス線撮影をして、全体的に診て治療したほうがいい箇所などをお話しさせていただきます。「痛いところだけを治療してもらいたい」と来院される患者さまが多いのですが、そういう場合はまず主訴の治療を行って、希望されていなくても一通りお口の中を診させていただき、お口の状態をお伝えするようにしています。そうすることで、歯痛治療で来院された方も、「他の治療が必要ならしたい」と希望されることもあると思いますから。

患者さんの歯への意識はいかがですか？

皆さん歯への意識が高いと思います。歯痛で来院された患者さまでも他の治療への理解が高く、例えばその患者さまから話を聞いたお知り合いの方が来院することもありますし、また、患者さまのご家族が後々来院してくださったりもしています。その点からすると、歯への意識の高さが、歯科医院を受診していない方に対する来院のきっかけづくりにもなっているのかなと思います。

歯への意識がより高まるホワイトニング

こちらで行われている検査について教えてください。

一般的には、歯周病の検査ですね。そして、妊娠されている方を除き、患者さまのご希望があればエックス線撮影を経ての診察を勧めています。また、虫歯・歯周病などのリスクを違う観点から評価するため、唾液検査を検査項目に入れていますので、希望する方は受けていただけます。唾液検査は5分ほどで結果が出る自由診療の検査です。唾液検査で自分の口の中の傾向を知ることで定期的な受診のきっかけづくりになればと考えています。そのためには、定期的な検査の大事さを口頭で訴えるよりは、唾液を調べたデータを見てもらったほうが理解していただけると思い、開業した時から導入しています。

特に力を入れていることなどありますか？

当院はホワイトニングに力を入れています。ホワイトニングは見た目の改善につながるだけでなく、施術後の状態を維持したいという思いから、自分の口の中への意識も高まります。今までうまく歯を磨けていなかった方がホワイトニング後、正しい歯磨きの仕方についても意識が高まり、口内全体の改善につながることがあります。なのでホワイトニングで歯を白くして喜んでいただきたいというのもありますが、そこから自分の口の中に興味をもってもらうきっかけづくりになったらいいと考えてお勧めしています。

こちらで提供している診療の特徴は？

まずは一人ひとりの患者さまに合った丁寧な治療を心がけています。また、大学病院の口腔外科に所属していた先生に月に1回来てもらっていますので、本来であれば大きな病院に紹介しなければいけないような難しい親知らずの抜歯でも当院で行うことができます。当院でCTを撮って口腔外科が専門の歯科医師に治療してもらえるという環境は、当院の特色の一つかもしれません。

歯科恐怖症でも安心できるように信頼関係を築きたい

診療の際に心がけていることはありますか？

患者さまの話をよく聞くことと、どんなに小さなことでも同意を得て進めるということを心がけています。患者さまが「歯を抜かれた」「歯を削られた」という感覚にならないように、納得していただいてから治療を進めるようにしています。そのために、できる限りわかりやすく丁寧な説明を心がけており、いわゆるインフォームドコンセントを大切にしたいと思っています。開業して2年たちますが、多くの患者さまに来ていただき順調に診療をしています。クチコミでも多くいらっしゃっていますので、私のやり方やコンセプトをご理解いただき、多くの方に喜んでいただけていることがうれしいです。

歯科医師をめざした理由を教えてください。

正直に言いますと、地元の東北大学に行きたいという思いが強く、最初から歯学部だけをめざしていたわけではないのですが、実際に歯科医師になってみると、歯科医師にしかできない仕事があってやりがいを感じています。

読者の皆さんへメッセージをお願いします。

これからもこの場所で、より精度の高い充実した診療をして、患者さまに喜ばれる歯科医院でありたいと思っています。当院にいらっしゃる患者さまの中には、歯科恐怖症の方も少なくありません。歯科恐怖症の場合は、最初はできることが少ないのですが、その方に合わせて少しずつ進めることで治療を終えられる方もいらっしゃいます。丁寧にコミュニケーションを取りながら診療を行っていますので、来ていただければお役に立てるのではないかと思います。

歯科恐怖症の人は少なくないのですね。

そうですね。音や振動が怖い、呼吸が苦しくなるなど、以前の治療での何かがトラウマになっている場合が多いようです。歯科恐怖症の方は痛くてもなかなか歯科医院に行けず、そのままにしてしまうことが多いため、お口の中は痛いという状態を通り越して大変なことになっているケースもあります。負のスパイラルで「こんな口の中を人に見せられない」となってしまうのですが、それでも何かのきっかけで「歯医者に行こう」と思い立って来院された方の意思を尊重したいと思っていますので、来ていただけたらとてもうれしいです。物理的な音や振動をなくすことは難しいのですが、精神的な部分を和らげることで「これくらいなら我慢できるかな」と思っていただけるよう、サポートできればと思います。信頼関係があれば診療も安心して受けやすくなると思うので、患者さまとの丁寧なコミュニケーションを大切にしています。