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斎藤 秀夫 院長の独自取材記事

さいとう脳神経外科クリニック

(仙台市青葉区/東北福祉大前駅)

最終更新日:2022/07/06

斎藤秀夫院長 さいとう脳神経外科クリニック main

仙台市の北西部を取り巻く県道37号仙台北環状線、通称「北環状」沿いにある「さいとう脳神経外科クリニック」。沿線には大型ショッピングセンターや飲食店などの商業施設も多く、仙台市北部の高級住宅地としても知られる一角に位置している。清楚な印象の院内はバリアフリーの構造で、診察室や通路も広々として開放的な印象を受ける。駐車場は17台分用意され、自動車での通院や送迎にも便利だ。仙台市出身の斎藤秀夫院長は、岩手医科大学医学部を卒業後、同大学附属病院など岩手県内の病院や仙台市立病院での勤務を経て、2020年に同院を開設。頭痛やめまいなどの症状から脳卒中などのフォローアップ、生活習慣病の予防まで幅広く手がけている。地域のかかりつけ医として役に立ちたいと語る斎藤院長に、いろいろと話を聞いた。

(取材日2022年3月30日)

頭痛から生活習慣病の予防まで幅広く対応

開院にあたってこの場所を選んだ理由をお聞かせください。

斎藤秀夫院長 さいとう脳神経外科クリニック1

この周辺は仙台市周辺の中でも住宅が多く、生活に必要な施設もほぼそろっていて便利な地域です。それにもかかわらず、開院前は近くに脳神経系の先生がいらっしゃらず、少し離れた場所まで行かなければいけない状況でした。そのため脳卒中などで大きな病院から退院された後のフォローアップや、近隣にお住まいの方たちのかかりつけ医として役に立てるのではないかと思い、この場所で開業しました。脳卒中による麻痺などで車いすをご利用の方でも通いやすいように、バリアフリーであることはもちろん、できるだけスペースに余裕のある設計にしてもらいました。

脳神経外科は、どのような症状のときに受診すれば良いのでしょうか?

脳神経外科というとどんな症状を診てもらえるかわからず、敷居が高いと感じる方も多いようです。ですが、ちょっとした頭痛やめまい、頭のけがでもいらしていただきたいですね。また、めまいの場合いろいろな原因がありますので、まずは診察させていただければと思いますが、手足の動きに異常を感じたり、ろれつが回らないといったときは早めの受診をお勧めします。左右の半身どちらかのしびれに関しては、絶対ではありませんが脳の病気の可能性があり、両手もしくは両足の場合は脊椎など脳以外の病気の可能性があるので、検査をして調べます。麻痺やしびれの症状ですと、脳梗塞や脳出血の可能性があります。早い段階で治療を開始できれば重症化を防げる可能性もあります。いずれにしても気になる症状がある場合は、早めに相談してほしいですね。

医療機器はどのようなものを備えていますか?

斎藤秀夫院長 さいとう脳神経外科クリニック2

脳の病気の場合は、MRIで詳細に調べることができます。MRIも最近の機種は改良が進み、脳の状態を鮮明に見ることができます。まだまだ音は大きいですが、従来のものと比べると、だいぶ音も小さくなってきています。頸動脈エコーでは、頸動脈が細くなっていないかなど検査できます。ほかには、高齢の方などで血管年齢が気になる方のため、動脈硬化の程度を調べる検査機器(ABI)も準備しています。また、肩凝りからくる頭痛の緩和、その他身体の各所の痛みを緩和するためのウォーターベッド型マッサージ器や低周波治療器も用意しています。

患者と家族の話によく耳を傾けて診療する

先生が脳神経外科の医師を志したきっかけを教えてください。

斎藤秀夫院長 さいとう脳神経外科クリニック3

もともと外科系に進みたいと希望していましたが、その中で専攻する分野を考えた際に、脳神経系の診療に興味を持っていたことが理由の一つです。18年間の病院勤務の中で、重篤な状態から初期症状の方まで本当に幅広い患者さんを担当させていただきましたが、脳は一度悪くなってしまうと、元に戻るのは難しいということもあります。病気が発症してしまう前・手術が必要になってしまう前の段階で予防ができないかと考え、地元の仙台でクリニックを開業しようと決意しました。

診察において心がけていることはありますか?

特別なことではなく、当たり前のことだとは思うのですが、患者さんとそのご家族の話によく耳を傾けて診療するということですね。スタッフにもそれを心がけるよう伝えています。生活背景などもよくお聞きして、細かいことも見逃さないように、注意深くお話を聞くようにしています。その際、患者さんが不安にならないよう、患者さんのお顔を見ながらお話をするよう心がけています。カルテだけを見て患者さんの方を見ないというのは、患者さんを不安にさせてしまいますからね。また、物忘れや認知症の症状がある方に対しては、ご本人の治療は当然ながら、ご家族へのアドバイスも非常に重要です。当院が助けたいと思っているのは患者さんだけでなく、患者さんのことで困っているそのご家族の方も含めてですので、まずは気軽にご相談に来ていただければと思っております。

医師になって良かったと思うのはどんなときですか?

斎藤秀夫院長 さいとう脳神経外科クリニック4

治療を終えた患者さんから、頭痛でもめまいでも快方へ向かっていき、喜んでいただけたときはうれしいですね。自分が誰かの役に立てているという充足感が感じられます。また、脳卒中にかかった方などの場合は、後遺症が残ってしまうことも多いですが、そういった方にはできる限りのアフターケアをしていきたいと思っています。脳の病気で入院した方、病院で手術等を受けた方などが近くでクリニックを探される際に、頼っていただける場所となることができれば幸いです。

大したことはないと思っても我慢せず受診を

休日の過ごし方や趣味について教えてください。

斎藤秀夫院長 さいとう脳神経外科クリニック5

植物が好きで、鉢植えの植物を育てています。南米やアフリカなど暑い地域の植物が好きなのですが、寒い東北ではあまり手に入らないので、インターネットで買い求めています。育て方については詳しい方に時々相談していますが、水をやりすぎてもやらなすぎてもいけなかったりして、意外と難しいですね。最近はわりとうまく育てられていますが、最初のうちは枯らしてしまったこともありました。院内にも置いてありますが、患者さんからの反応は薄いですね(笑)。まれに「私も好きなんです」という方がいらっしゃるとうれしいです。また、新型コロナウイルス感染症が流行してからはあまり出かけられていませんが、家族で旅行するのもリフレッシュになりますね。

開院から2年になりますが、今後どのように発展させていこうとお考えですか?

まだコロナ禍による受診控えが続いているようですので、まずは近隣の皆さんに認知していただくことが第一かなと思っています。また脳卒中などは早期発見・早期治療が重要ですので、高血圧などの生活習慣病予防も含めて早めの受診をお願いしたいと思います。診療体制においては、患者さんの傾向によってですが、症状によって診察日を分けたりしてもいいのかなと考えています。ただ自分自身予約制というのがあまり好きではないこともあり、基本的には随時来ていただける体制を維持していくつもりです。また、将来的にコロナ禍が収束するようであれば、風邪なども含めたちょっとした発熱も診ていきたいと思っています。理想としては、どんなことでも頼ってもらえるようなクリニックにしてきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

斎藤秀夫院長 さいとう脳神経外科クリニック6

開院当初から、頭痛の患者さんが多く来られています。頭痛は普段我慢している方が意外に多く、昔から「頭痛くらいで」と、軽んじられる傾向があります。それが日常的になってしまい、治療で改善も見込めるということを知らず、我慢したまま生活している方が多いですね。内服治療等によって頭痛を軽減、頻度を減らし、頭痛があることが当たり前になっている日常生活を改善できるようにお手伝いいたしますので、我慢せずに受診していただきたいです。また当院は脳卒中の予防という意味から、高血圧、コレステロール高値、糖尿病の管理など、生活習慣病の治療や予防も行っています。このことは患者さんからあまり認知されていないようで「血圧やコレステロール関連の薬ももらえるんですか?」と聞かれることもあります。脳神経外科のイメージとは結びつかないのかもしれませんが、そういった分野も守備範囲ですので、生活習慣病に関してもぜひご相談ください。

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