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山本 文泰 院長の独自取材記事

札幌北円山内科・内視鏡クリニック

(札幌市西区/二十四軒駅)

最終更新日:2021/10/12

山本文泰院長 札幌北円山内科・内視鏡クリニック main

地下鉄東西線の二十四軒駅6番出口からすぐ隣のメディカルビル2階にある「札幌北円山内科・内視鏡クリニック」。交通アクセスも良く、大きな道路に面して提携の駐車場台数も多いため車での通院にも便利だ。院長の山本文泰先生は、25年間にわたり北海道大学病院他、道内基幹病院で日本消化器内視鏡学会の消化器内視鏡専門医として勤務。豊富な内視鏡検査・治療経験を生かし、苦痛が少ないと同時に検査精度の高い内視鏡検査を実施。「がんの早期発見だけでなく、がんの予防につながる治療をするのが当院の役目」と話す山本院長に、クリニックの特徴や内視鏡検査、ポリープやピロリ菌の話などたっぷり聞いた。

(取材日2020年10月22日)

患者が安心して受けられる内視鏡検査をめざして

まず、クリニックの特徴を教えてください。

山本文泰院長 札幌北円山内科・内視鏡クリニック1

当院は、胃と大腸の内視鏡検査と治療を中心に診療しています。胃や大腸の内視鏡検査は、「つらい、痛い」などのイメージがあったり、実際にそのような経験をされた方もいらっしゃるかと思いますが、当院では、苦痛の少ない胃カメラ、大腸カメラを実施しています。先進の医療機器や熟練の技術によって苦痛を和らげながら内視鏡検査を行いますが、鎮静剤を使用して眠っている間に検査を受けていただけるなど、楽に検査を受けられるよう工夫しています。症状があったり、健康診断でひっかかったりした場合は受診していただければと思います。

やはり健康診断で何らかの異常があった場合には、胃や大腸の内視鏡検査を受けたほうがいいのですね。

胃であればバリウム検査で引っかかったり、大腸であれば便潜血検査で陽性だったりした場合は、必ず検査を受けていただきたいですね。健康診断で異常が見つかっても、面倒だからそのまま放置しているという方もいると思うのですが、がんではなくても、がんになる前の病変を治療することによってがんを未然に防ぐことにつながります。大腸の場合は、腺腫というがんに移行する可能性のある良性ポリープがあるのですが、そのポリープが5ミリくらいの大きさから数年かけて1センチ以上になると、そのポリープの一部ががん化し、さらに時間がたつとポリープ全体ががんになり、さらに進むと進行がんになって転移するといわれています。そのような経緯をたどる可能性があるなら、最初のうちに腺腫を取ることによって、後のがん化の可能性をなくしたほうがいいのです。

がんの早期発見だけでなく、がんになる可能性のある病変も早期発見が大切なのですね。

山本文泰院長 札幌北円山内科・内視鏡クリニック2

がんの予防につながるような治療をするのも当院の役目と考えています。初期の胃がん、大腸がんを見つけるのも大事なのですが、それよりもっと前、胃がんになる前のピロリ菌による胃炎がある場合は、ピロリ菌を除菌することで胃がんになるリスクを減らし、大腸もがんになる前の病変、ポリープを取ることでがんのリスクを減らすことが重要です。ですから、内視鏡検査でがんを見つけることのほか、もっとその前の予防の意味でも検査は非常に重要になります。

先進の医療機器を導入し、より精度の高い診断をめざす

「ピロリ菌」という言葉は、近年になって一般に浸透したような気がします。

山本文泰院長 札幌北円山内科・内視鏡クリニック3

昔からピロリ菌というものはあったのですが、以前は胃潰瘍や十二指腸潰瘍があれば、保険適用でピロリ菌除菌の処置を受けられるというもので、萎縮性胃炎は胃の老化の一種だと考えられていました。ピロリ菌がいる萎縮性胃炎での除菌が保険適用になったのは2013年で、以降、ピロリ菌による萎縮性胃炎があれば保険適用で除菌治療が受けられることになりました。ピロリ菌を除菌できるようになって、胃がんの方は減ってきていると思います。胃カメラで見ると、胃の荒れ方でピロリ菌がいるかどうかがわかります。ピロリ菌による胃炎の状態は、胃酸やアルコール、食事やストレスなどでただれた胃の粘膜とは違っているのです。

内視鏡検査を受けてポリープなどの異常が見つかった場合はどうなるのですか?

大腸カメラでポリープが見つかったら、内容にもよりますが、その日に切除することが可能です。別の日に切除となると、もう1回下剤を飲まなければいけませんので患者さまも大変です。当院では、ポリープが極端に大きくて術後の出血が避けられず入院を伴うような場合は、その設備のある大きな病院に紹介しますが、当院で検査をしてポリープが見つかったケースのほとんどは、その場で切除していますね。また、胃カメラでピロリ菌が見つかった場合は除菌します。ピロリ菌の保有率は若い方は比較的低いのですが、若い方がピロリ菌を保有している場合は親からの感染が多いですね。成人してからピロリ菌に感染することはほとんどないといわれていて、小さい頃にお母さんからのスプーンの口移しで感染することがあります。20代の方で「お母さんにピロリ菌がいたので自分も心配になって」と、受診される方も多いですね。

こちらのクリニックの医療機器や設備などについてお聞かせください。

山本文泰院長 札幌北円山内科・内視鏡クリニック4

患者さまに楽に内視鏡検査を受けていただくと同時に精度の高い検査をするために、先進の内視鏡カメラを導入しています。大腸カメラはもちろん、経鼻の胃カメラもハイビジョンのものを使用しています。経鼻内視鏡検査では、細いスコープを鼻から挿入するため、スコープが舌の付け根に触れず吐き気が少ないのがメリットなのですが、その細さゆえ画質が劣るのがこれまでの難点でした。しかし、当院が導入している経鼻のカメラは経口の太いカメラと遜色ないほどの画質を得られていると思います。また、内視鏡検査で鎮静剤を使用して眠っている方にリカバリールームで休んでいただくために、ベッドを2つ、リクライニングチェアを3つご用意し、ゆっくりお休みいただけるようにしています。

定期的に内視鏡検査を受け、健康を維持できるよう尽力

どの年代の患者さまが多く来院しますか?

山本文泰院長 札幌北円山内科・内視鏡クリニック5

ホームページを見ていただいているのでしょうか、若い方も内視鏡検査に来てくれています。開業する前は大きな病院にいて、内視鏡検査をするのはほとんど高齢者でした。若くても60代、50代がたまにいるくらいで、ほとんどが70代以上の患者さまでしたね。開業してからは若い方の内視鏡検査の希望が非常に多く、今一番多いのは40代です。その次が50代、その次が30代。20代も結構いまして、70代以上が逆に少ないのです。この傾向に私もちょっと驚いています。

今後の展望をお聞かせください。

内視鏡検査を受けて「こんなつらい検査はもう嫌だ」というようなことにならないように、当院で検査を受けた方が「リピートしてもいい」という気持ちになれるような検査を行うようにしています。検査は1度受ければいいというものではなく、健康を維持するためには1~2年に1回は受けたほうがいいですので、せっかく当院を選んで検査を受けてくれた患者さまが「またここで検査を受けてもいいな」と思えるように、これからも最大限の努力を続けていきたいと思っています。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

山本文泰院長 札幌北円山内科・内視鏡クリニック6

当院は、病気の予防と早期発見・早期治療をめざして診療しています。気軽に検査を受けていただけるよう、胃の内視鏡検査については、1回の来院で検査することも可能です。事前にインターネットやお電話などで予約をしていただければ、初診であっても診察して問題がなければ、当日、胃の内視鏡検査を行い、結果を得ることができますので、気軽に安心して検査を受けていただければと思います。大腸の内視鏡検査については、検査の前日夜と当日朝に下剤を飲んでいただかなければいけないため、原則、当日に来院してそのまま検査はできませんが、お住まいが遠方でいらっしゃる方など、事前の来院が難しい場合はご相談ください。

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