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注射による内痔核硬化療法で行う
痔の日帰り手術

ベニバナファミリークリニック

(桶川市/桶川駅)

最終更新日:2021/10/12

ベニバナファミリークリニック 注射による内痔核硬化療法で行う 痔の日帰り手術 ベニバナファミリークリニック 注射による内痔核硬化療法で行う 痔の日帰り手術
  • 保険診療

直腸の内側にできた「内痔核」という静脈瘤の一つとされるこぶは、お尻の痛みや出血、こぶ部分の脱出を引き起こすことがある。「ベニバナファミリークリニック」では内痔核を壊死させる「内痔核硬化療法」で、それらの悩みに向き合っている。荻野直己院長は、大学病院の消化器外科で痔の症例にも数多く携わってきた。従来のメスで切開する術式と比べ、内痔核硬化療法の場合は切開をしないため術後の出血が少なく患者の負担軽減につなげられる方法であると実感しているそうだ。「痔に対する治療にはさまざまな選択肢があります。お尻の悩みも恥ずかしがらずに気軽に相談してください」と話す荻野先生に、内痔核硬化療法とはどのような治療なのか話を聞いた。

(取材日2020年12月4日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q痔とはどのような方がなりやすい病気なのでしょうか?
A

お尻の冷え、座りっぱなしの姿勢、運動不足、下痢や便秘。これらに心当たりのある方、お尻の血流の悪い方はなりやすいと言えるでしょう。ずっと座っている職業の方や出産前後の女性の患者さんも多いですね。お尻の血流を良くしていくために、冷え・下痢・便秘を改善し、適度な運動を心がけましょう。お尻の代表的な病気には「裂肛」という、いわゆる切れ痔や、肛門の周りに膿がたまる「肛門周囲膿瘍」、そして「痔核」があります。「痔核」とは直腸の内側の静脈にできたこぶ、いわゆる静脈瘤です。痛みや出血を引き起こします。こぶが外側に出てきてしまうこともあるんですよ。

Q内痔核硬化療法について教えてください。
A

内痔核硬化療法とは、直腸内の静脈瘤に注射で薬を入れて壊死させていく方法です。壊死したこぶは自然に消退していきます。従来のメスで切開する術式と比べ、注射のみのため術後の出血がとても少ないことが大きなメリットです。合併症が起こりにくいため安全面でもメリットがあり、患者さんの体への負担も少なくて済みます。この治療では、目的の場所に正確に注射することが大切で、これがずれると再発させてしまう可能性もあります。そのようなことが起こらぬよう、この硬化療法を行う医師は、痔の手術の研鑽を積んでいるだけでなく、事前に講習を受けることも必要とされています。

Q内痔核硬化療法はどんな痔に対応可能ですか?
A

痔核にはお尻の外側にできる「外痔核」と、内側の直腸にできる「内痔核」があります。内痔核硬化療法は「内痔核」による出血や痛み、脱出に対応しています。内にも外にも痔核ができているケースでは、注射ではすべて取り除くことはできません。こぶが大きい場合には、症状を診て適応するかどうかの判断をします。注射と聞くと痛みへの不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。ですが直腸の中は大きく痛みを感じることはあまりないようです。痛みに対する恐怖が大きい方などは、手術前に鎮静剤を投与することも可能です。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診・手術の説明
ベニバナファミリークリニック 問診・手術の説明

問診と肛門鏡による診察で痔の状態を確認し、内痔核硬化療法が適しているかどうかを荻野院長が診断。決定後は手術についての説明が行われ、悩みがどのように解消していくかも詳しく教えてくれる。

2点滴
ベニバナファミリークリニック 点滴

術前の不安が大きな患者さんには鎮静剤を投与して、眠った状態で手術を受けることも可能だ。不安に感じることがあれば事前に相談しておきたい。

3痔核に注射で薬液を入れる
ベニバナファミリークリニック 痔核に注射で薬液を入れる

薬液がしみこんですぐに痔核の消退が始まるという。肛門の括約筋の緊張をほぐすために麻酔の入った薬液を使用するが、直腸内の粘膜はほとんど痛みを感じないため、注射自体に痛みはほぼないそうだ。

4休憩
ベニバナファミリークリニック 休憩

不安軽減の鎮静剤を使っている場合は、処置スペースでの休憩後、荻野院長の診断を受けてからの帰宅となる。鎮静剤を使っていない場合、体調に問題がなければ少し休憩した後に帰宅可能だ。

5術後の経過観察
ベニバナファミリークリニック 術後の経過観察

翌日検査を受け、その後は状態を診ながら診療スケジュールを立てる。日常生活にもほぼ支障はおこらないが、気になる症状があったらすぐに相談しよう。

ドクターからのメッセージ

荻野 直己院長

若い方の中にも、痔でお悩みの方は多いと感じています。ですが「恥ずかしい」「手術は怖い」という気持ちから、受診をためらっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。現代では内痔核硬化療法の他にもさまざまな薬や治療方法がありますので、患者さんのご希望に合わせ治療プランをご提案します。当院は地域のかかりつけ医として、患者さんの気持ちに寄り添ったクリニックをめざしています。恥ずかしさを感じることなく受診していただけるよう配慮しています。お尻に違和感を感じたら、お気軽にご来院ください。

荻野 直己院長 ベニバナファミリークリニック
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