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長引く咳や息切れ、たん絡みなど
呼吸に関する悩みは呼吸器内科へ

しらき内科クリニック

(一宮市/観音寺駅)

最終更新日:2023/07/14

しらき内科クリニック 長引く咳や息切れ、たん絡みなど 呼吸に関する悩みは呼吸器内科へ しらき内科クリニック 長引く咳や息切れ、たん絡みなど 呼吸に関する悩みは呼吸器内科へ
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その名のとおり、呼吸に関する器官を診療する呼吸器内科。喘息症状がつらい、風邪を引いた後に咳症状だけ残ってしまう、たんが絡む、息苦しさを感じる、少し動くと息が切れてしまうなど、生活の質にも大きく関わる悩みに耳を傾け、さまざまなアプローチによって改善をめざす。呼吸器疾患を専門に大規模病院で研鑽を積んできた「しらき内科クリニック」の白木晶院長は、培ったノウハウを生かして地域密着型かつ専門的な呼吸器診療を患者に提供する。「患者さん自身は自覚していなくても、実は症状が悪くなっているというケースもあり、診療による客観的評価は欠かせません」と話す呼吸器の専門家である白木院長に、呼吸器内科が扱う治療の領域をはじめ、検査や治療の特徴、呼吸器内科の上手な活用方法などについて話を聞いた。

(取材日2023年7月6日)

医療の進歩により薬の選択肢も増加。診療ではアレルギーなど呼吸器症状に関連する領域にも対応する

Q呼吸器内科では患者さんのどんな悩みに応えているのですか?
A
しらき内科クリニック 呼吸器内科を専門に研鑽を積んだ白木晶院長

▲呼吸器内科を専門に研鑽を積んだ白木晶院長

最も多いといえるのは、咳に関する相談です。そのほか、呼吸が苦しい、胸が痛いといった胸元まわりの症状をきっかけに受診される方もいらっしゃいます。胸の痛みは呼吸器だけでなく、循環器や整形外科の病気が関係していることも考えられるので、患者さんも「どこに行けばいいかわからないから、まずは」と呼吸器内科を受診されるケースは珍しくありません。そういった場合、診療ではまず問診や検査などを通して症状が呼吸器に関連しているのかを見極めます。また、治療を受けていたけれどなかなか良くならなくて薬を中断してしまった、といった相談も多いです。

Qクリニック受診の目安となる特徴的な症状を教えてください。
A
しらき内科クリニック 長引く咳をはじめ、さまざまな呼吸器疾患に対応している

▲長引く咳をはじめ、さまざまな呼吸器疾患に対応している

2週間以上と長期間続く咳がある場合は、呼吸器内科を受診しましょう。咳症状だけが長く続いていて喘鳴(ぜんめい)を伴わない場合は、咳喘息が疑われます。気管支喘息を患う人も多く、中には人間関係や職場環境のストレスによって咳症状が表れることもあります。咳以外だと、咳症状がないのにぜいぜい、ひゅーひゅーといった喘鳴がする、色のついたたんが多くなる、発熱症状がある、階段を上る際に息切れしたり、散歩中にスピードが出せずほかの人から遅れたりする場合には、呼吸器が何かしら関与している可能性が考えられます。ただ、咳症状に加えて喉の強い痛みや声枯れなどの症状が強い場合には先に耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。

Q咳症状は、検査すれば原因がわかるのですか?
A
しらき内科クリニック 同院では検査を通して適切な判断を行う

▲同院では検査を通して適切な判断を行う

咳喘息も気管支喘息も、アトピー性皮膚炎などのアレルギーとの関連が強いとされています。ただ、咳症状は原因がはっきりとわかることは少ないのが実情です。そのため、複数の検査の結果や診察での評価をもとに治療内容を検討し、治療しながら病態を見極めていきます。具体的には、咳の原因を調べる場合、まずはアレルギーを評価するため呼吸機能検査と気管支の炎症を評価する呼気NO検査を行います。咳喘息では呼吸機能検査や呼気NO検査でも正常を示すことも珍しくなく、状況に応じて気管支や肺胞の状態を確認する呼吸抵抗測定などの検査も行います。検査によりアレルギーとの関連がないとわかった場合には血液検査や、CT検査を検討します。

Q治療はどのように進むのでしょうか?
A
しらき内科クリニック 薬の正しい使い方を丁寧に説明してくれる

▲薬の正しい使い方を丁寧に説明してくれる

アレルギー性の咳が疑われる場合、初めにステロイド吸入薬を処方します。通常、使い始めて2〜3日後に吸入薬の効果が期待でき、2週間後の診察で咳症状が半分程度に減っていたらアレルギー性の咳の治療が有用だったと判断できます。咳症状の改善を図る薬も種類が増え、治療の選択肢も広がったため、相性の良い薬を見つけやすくなったと思います。吸入薬を正しく使えていないために効果を実感できないといったこともあり得ます。当院では薬局とも連携して吸入薬の使い方をしっかり指導します。期待できる効果を実感するためにも、医師の指示に従って使いましょう。ある程度継続し症状の改善が見込めたら、患者さんと相談の上で治療を終了します。

Q咳などの症状のほかに、呼吸器内科が得意とする診療は何ですか?
A
しらき内科クリニック アレルギーや睡眠時無呼吸症候群に対しても専門的な診療を行う

▲アレルギーや睡眠時無呼吸症候群に対しても専門的な診療を行う

喘息の患者さんはアレルギー性鼻炎や花粉症持ちという人が多いです。当院では呼吸器内科に加えてアレルギー科を標榜し、スギ花粉症などに対する舌下免疫療法も行っています。重症花粉症の場合、気管支喘息にも有用な保険適用の皮下注射薬を検討することもあります。ほかにも、成人患者さんの食物アレルギーなどの診療にも応じています。また、睡眠時無呼吸症候群も名前に「呼吸」と入っていますから、呼吸器内科が得意とするところです。当院でも基本的な検査に対応しています。

ドクターからのメッセージ

白木 晶院長

患者さんご自身が感じている症状は、実はあまり当てになりません。呼吸器症状はだんだんと症状が進行する場合もあり、いつの間にか症状に体が順応してしまい、検査をして初めて重症化しているとわかることも少なからずあります。安心・安全な検査につなげるためクリニック独自の基準を設けるなどして感染症対策を徹底しています。また最近では重症喘息の治療薬に自己注射薬も加わりました。相性が良ければ効果を期待でき、高額医療費制度を活用することで医療費負担も軽減できるようになっています。医療の進歩を診療に反映し、快適に毎日をお過ごしいただけるよう努めていく思いです。気になる症状がある場合は気軽にご相談ください。

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