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根管治療以外にも幅広く活用
マイクロスコープのメリット

大宮銀座通り歯科

(さいたま市大宮区/大宮駅)

最終更新日:2021/10/18

大宮銀座通り歯科 根管治療以外にも幅広く活用 マイクロスコープのメリット 大宮銀座通り歯科 根管治療以外にも幅広く活用 マイクロスコープのメリット
  • 保険診療

この数年、歯科医院に導入されることが増えたマイクロスコープ。歯の根っこである根管に起こる病変を取り除くのが根管治療だが、「大宮銀座通り歯科」では、他院で「抜くしかない」と診断された歯に対しても、マイクロスコープを用いた治療を行い、歯を残すことに全力を注ぎ込んでいるという。院長の小川信先生は「主に複雑な構造の根管を見るために必要なものとして活用していますが、ほかの歯科分野にも十分応用して、治療の精度を高められるよう努めています」と語る。そこで同院の根管治療はどのような内容なのかを中心にレポート。そのほかの歯の疾患への応用例なども含めて小川院長に解説してもらった。

(取材日2020年2月3日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q根管治療とはどのようなものでしょうか。
A

虫歯が歯髄という神経が通う部分まで進行した際に行う治療で、虫歯の進行具合によって神経を残しながら治療するケースと、神経を取るケースがありますが、いずれも歯を残すために行うのが根管治療です。根管はとても細く曲がりくねり、枝分かれもする複雑な構造ですし、歯の奥底ですので肉眼では見ることはできません。ルーペ(歯科用拡大鏡)でも倍率が足りないことが多いので、歯科用マイクロスコープが開発されてからは、近年日本でも導入が進んでいます。ただ操作に慣れるまでには相当の時間がかかるため、導入してもなかなか使いこなせない歯科医師も多いといわれています。

Qマイクロスコープを使用する目的・メリットは?
A

拡大率が高いことで、より精密な治療と処置がめざせることです。マイクロスコープがなかった時代には、ほぼ勘だけで器具を操作していたのですが、それがなくなり、再発のリスクも下がったと考えています。当院ではルーペも使用しているのですが、同じ拡大率でも、ルーペとマイクロスコープでは後者のほうが明るく細部まで見えます。しかもモニターに映せるので、術中に歯科助手との連携も取りやすいという利点もあります。私の場合、通常10倍の拡大率でマイクロスコープを使っていますが、状況に応じて倍率を20倍以上に上げることもあります。根管治療がめざすゴールは歯を残すことですから、今では非常に重要な機器だと思っていますね。

Qマイクロスコープを導入しようと考えた理由は?
A

現在、再発リスクのない根管治療をめざす上でとても役立っているマイクロスコープですが、使用する領域は根管治療だけではありません。大きく鮮明に見えるので、すべての治療において精度の向上が見込め、地域の治療ニーズに総合的に応えていく当院の診療スタイルにふさわしいと考え導入しました。例えば虫歯の治療で、どの程度浸食が進んでいるかを見たり、詰め物を充填したり、歯周病のポケットを見たりする時にもよく使っています。当院では歯科衛生士も使用していますし、私も虫歯の切削後に型採りせずに口の中で補綴して形を整えていますが、マイクロスコープがあるおかげで、そうしたことがより精密にできるというわけです。

検診・治療START!ステップで紹介します

1カウンセリングから検査へ
大宮銀座通り歯科 カウンセリングから検査へ

初診では患者にリラックスして話をしてもらえるよう、診察室ではなくカウンセリングルームで説明が行われる。記入した問診票の内容に沿って問診を受け、口腔内の診察の後、デジタルエックス線検査で歯と骨の状態をチェック。根管治療の場合はより詳細な治療プランを立てるため、さらに歯科用CTで3次元の画像を撮影することも。これにより、根管部の深さや神経と血管の間の距離などもわかるそうだ。

2検査結果をもとに、治療方針や治療計画を立案
大宮銀座通り歯科 検査結果をもとに、治療方針や治療計画を立案

カウンセリング時に撮影した画像のほか、歯の構造を示したイラストをモニターで見ながら検査結果の説明を受ける。根管とは歯のどの部分で、現在どのような状態になっているかも、画像で見るとよくわかるそう。また、以前別の歯科医院で治療した歯がどうなっているかまで丁寧に解説。治療法についても詳しい説明があるが、もしもわからないことがあれば遠慮せずに質問して確認しておくといいだろう。

3マイクロスコープを用いた治療の準備
大宮銀座通り歯科 マイクロスコープを用いた治療の準備

歯科衛生士によるクリーニングの後に、局所麻酔を行う。次に、細菌を含んだ唾液が患部に流れ込むのを防ぐため、ラバーダムと呼ばれるゴムシートを口の中に装着し、治療する歯だけをシート上に出して治療を開始する。「根管治療では虫歯菌による炎症などを避けるために、これらの衛生管理のプロセスも徹底して大切にしています」と小川院長。ラバーダム装着時を含め、「痛くないですか?」といった声かけも怠らないという。

4マイクロスコープを用いた治療後は補綴を行い終了
大宮銀座通り歯科 マイクロスコープを用いた治療後は補綴を行い終了

患部を拡大して見ながら、根管内を切削する細長い針状の器具で慎重に処置を進めていく。神経を取り除く場合は、取り残しがないよう細心の注意を払い、その後薬剤や充填剤を根管内に詰める。最後に、歯が破折しないよう強度や咬合性を考慮しながら上部構造を形成。歯科用CTの3次元データをもとに作製し、取りつけが終われば治療終了となる。

5定期検診で状態をチェック
大宮銀座通り歯科 定期検診で状態をチェック

根管治療で残すことができた歯も、歯周病にかかってしまうと再び歯を失うリスクが高まる。そのため、術後には定期的に歯と口腔内の状態をチェックすることが大切だという。また、同院の歯科衛生士は全員がマイクロスコープを操作しながら歯のクリーニングを行っている。拡大して小さな歯石を取り除くほか、他の歯に異変を見つければすぐに小川院長と情報を共有し、早期に治療を開始する体制だ。

ドクターからのメッセージ

小川 信院長

当院は「歯を残したい方には根管治療」「歯を失った方にはインプラント治療」などと、それぞれのニーズや状況に合わせた治療を行っています。根管治療は何より精密さが求められるので、必ず1時間ほど診療枠を取り、集中して治療を行います。痛みをできる限り少なく、そして治療後も不具合を起こさないよう、マイクロスコープを使って慎重に処置を施します。当院ではマイクロスコープを用いた根管治療を保険診療で提供しており、他院で「残せない」「抜くしかない」と言われた歯も何とか残そうとチャレンジしていますので、セカンドオピニオンとしてもご相談いただければと思います。

小川 信院長 大宮銀座通り歯科

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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