長く使える入れ歯を作ることをめざす
精密な義歯治療
進藤歯科医院
(北区/東十条駅)
最終更新日:2023/06/15
- 自由診療
歯を失った際の選択肢の一つとして「義歯(入れ歯)」があるが、「進藤歯科医院」の進藤時子院長によると、ひと口に義歯といってもその種類はさまざまで、同院では治療の成功には外せない噛み合わせを重視しながら義歯治療を進めており、審美・機能を包括的に考えられた義歯を作る。義歯装着後の状態も想定している。入れ歯を安心して長く使うためのポイントについて「それぞれの特徴を理解した上で治療法を選んでほしい」と話す進藤院長。今回は、噛み合わせの重要性や精密義歯のテレスコープ義歯について聞いた。
(取材日2023年6月1日)
目次
しっかり噛むための義歯治療。それぞれの特徴を理解して治療法を選ぶことが大切
- Q歯を失った場合、こちらではどのような治療が受けられますか?
-
A
大きく分けると「義歯(入れ歯)」もしくは「ブリッジ」「インプラント」が選択肢に挙がります。当院ではそのどちらにも対応していますが、インプラントは外科手術を伴うため不安を感じる方、またできない方もいらっしゃり、義歯、特に当院が得意とする「テレスコープ義歯」を選ばれる患者さんが多いですね。また「上下同時印象法」という手法を用いた総義歯も手がけており、歯科技工士と連携して精密な総義歯を製作することに注力しています。いずれも自由診療となりますが、保険診療との違いを理解していただき、安心して長く使える入れ歯を提供できるよう努めています。
- Qテレスコープ義歯について教えてください。
-
A
入れ歯歯科先進国のドイツで伝統的に行われている治療法で、土台となる歯に「内冠」を装着し、その上から「外冠」をかぶせます。外冠は義歯と一体化しており、ばねを使わないのが特徴です。食事の際に外れてしまう心配や、就寝時に取り外す必要もないため、違和感がとても少なく使用できます。テレスコープ義歯の中にもいくつかの種類があり、症状やご希望に合わせて選択します。当院ではこの他にもノンクラスプデンチャーなどさまざまな義歯に対応しております。噛み合わせを重視しながら治療を進めます。
- Qなぜ噛み合わせを重視されているのですか?
-
A
治療の成功は噛み合わせにあると考えているからです。噛み合わせの不良から歯に大きな力がかかって、歯が割れたり抜けてしまうことがあります。また、噛み合わせが悪かったりすると、顎関節症になることもあります。顎関節は体の関節のうちの一つですから、ゆがみは他の部位への負担がかかってくる場合もあります。なので入れ歯治療はもちろん、すべての歯科治療において噛み合わせを重視しています。なので1本の虫歯治療でも、全体の歯のバランスや噛み合わせを確認しながら適切な噛み合わせに導きます。そのために噛み合わせの検査をして、かぶせ物などを作る治療をしていくことをお勧めしております。
- Q上下同時印象法にはどのようなメリットがありますか?
-
A
上下同時印象法とは、上と下の顎の形を同時に採る方法で、総義歯を作る際に用います。上下の噛み合わせや舌・筋肉・唇の位置も含めて、一度に口の中の状態を型採りするので、口の中にフィットする入れ歯を作れます。また従来の方法に比べて製作回数を短縮できるのは、患者さんにとってもメリットだと言えるでしょう。当院では、上下同時印象法で総義歯を作る際、患者さんのご希望があれば歯科技工士が立ち会います。歯科医師と歯科技工士が立ち会うことで、患者さんもご希望を伝えやすくなり、より精巧な義歯を製作できるのではないでしょうか。
- Q入れ歯を長持ちさせるためのポイントを教えてください。
-
A
まずはお口に合う入れ歯を作りましょう。「入れ歯」とひと口にいっても、保険診療と自由診療では大きく異なります。使える材料も製作にかけられる時間も変わるため、当然、仕上がりや精度も変わってきます。使っていく中での変化が少ないもの、においや汚れがつきづらいものであればよいでしょう。またその後の通院頻度にも影響します。入れ歯が完成した後は、実際に使っていただき経過を見つつ、メンテナンスも受けていただきます。そうすることで大きな変化を見過ごさずに、長く使っていただける義歯になります。
自由診療費用の目安
自由診療とは咬合診査/3万3000円、テレスコープ義歯/120万円~220万円(種類により異なる)、総義歯:片顎/100万円~、上下同時印象法/200万円~、ノンクラスプデンチャー/10万円~35万円、かぶせ物/8万0000円~