担当歯科衛生士による
患者に寄り添った定期検診を
ZONO Dental Clinic
(大阪市中央区/心斎橋駅)
最終更新日:2023/06/01
- 保険診療
歯科医院での定期検診(メンテナンス)は、継続することが大切なポイントといえる。続けることで、異常や問題を早く発見できれば、大がかりな治療が必要になるケースの回避につながる。さらに、いつも同じ歯科衛生士が担当する歯科医院なら、わずかな変化にも気づきやすいだろう。また、気心の知れた歯科衛生士が担当なら、リラックスして治療やケアを受けられる人も多いだろう。心斎橋の「ZONO Dental Clinic」では、2人の歯科衛生士が担当制で、一人ひとりの患者に寄り添ったメンテナンスの提供に努めている。中薗裕人院長に、同院の予防歯科の特徴やきめ細かな検診システムについて話を聞いた。
(取材日2023年2月16日)
目次
担当歯科衛生士制のメリットを生かし、歯科医院での定期検診をより快適で有効な時間に
- Qどのくらいの間隔で検診に通えば良いのですか?
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A
治療が済んだ後は基本的に3ヵ月ごとの検診をお勧めします。ただし、患者さんのお口の中の環境によっては、短い間隔での検診をお勧めすることもあり、一方、転勤などで3ヵ月ごとの来院が難しい場合は、少し間隔が長くなることもあります。3ヵ月を経過すると磨き残した歯垢が硬い歯石に徐々に変化していって除去しづらくなりますが、3ヵ月以内なら歯垢がまだやわらかいことが多いので、痛みもほとんど感じずにクリーニングを受けられるでしょう。クリーニングで痛い思いをすると、メンテナンスでの通院がおっくうになってしまうので、できるだけ提案した期間位で検診にお越しになり、気持ち良くクリーニングを受けていただきたいですね。
- Q定期検診ではどのようなことをするのですか?
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A
初回の検診では、お口の中の写真を撮った上で、歯周病の検査を行います。通常は専用の器具を使って1本の歯に対して1ヵ所の歯茎の状態を記録する基本検査を行う歯科医院が多いのですが、当院の場合は1本につき6ヵ所、詳しく記録します。さらに歯の動揺がないかについても検査し、肉眼では判断しづらい初期の虫歯も診断できるように、光学式のう蝕検出装置を使った虫歯の検査も行うことがあります。その後、お口の中の写真や顎模型、手鏡などを使って、患者さんのお口の中の状態について説明します。こうしたさまざまな検査の結果は、どの部分がどのような状態であったか詳しく記録して、私と歯科衛生士とで情報を共有します。
- Q歯磨きなどの指導もしてもらえるのですね。
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A
患者さんの普段のお手入れの状態をチェックするために、歯ブラシを用意して実際に歯磨きをしていただきます。歯科衛生士がブラッシングの方法などを確認して、気になるところなどについてアドバイスを差し上げます。それが済むとクリーニングです。短時間で済まそうと急いで行うと痛みが出やすいので、時間をかけて丁寧に歯垢や歯石をきれいにしていきます。このため初回で約1時間程度、2回目以降でも30分~40分程度の時間を頂戴することがあります。また、個室の診療チェアが使える場合は、できるだけ個室でメンテナンスを行うようにしています。
- Q歯科衛生士担当制を導入されています。
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A
開院当初は、1人の歯科衛生士がすべての患者さんを担当していました。しかし、治療を終えてメンテナンスに移行する患者さんが増えてきたので、2人体制で予防ケアを行うようになり、歯科衛生士からも担当制にしてほしいという希望があり、患者さんに寄り添ったケアを提供するために担当制を採用したのです。毎回、同じ歯科衛生士が担当するので、時間経過による患者さんのお口の中の変化がつかみやすく、変化を見逃すリスク軽減にもつながると思います。患者さんにも、同じ歯科衛生士が担当することで安心感を感じていただけていたらうれしいですね。
- Q歯科衛生士さんの教育ではどのような点を重視していますか?
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A
患者さんに寄り添う姿勢を大切にして、コミュニケーションを大切にしてほしいといつもお願いしています。患者さんとの信頼関係が成り立っていないと、ブラッシング指導などもしっかり伝わりにくいと思います。一方、技術的には、痛みに配慮しながらしっかり丁寧にメンテナンスを行うよう指導しています。現在、在籍している歯科衛生士は、歯の根っこ部分の難しい施術についてもしっかり施術する信頼できるスタッフです。患者さんからメンテナンスについて「気持ち良かった」「寝てしまいました」とおっしゃっていただけるくらい、丁寧にメンテナンスを行えるよう指導にも力を入れています。