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稲崎 紘 院長の独自取材記事

保土ヶ谷いいな眼科

(横浜市保土ケ谷区/上星川駅)

最終更新日:2023/07/06

稲崎紘院長 保土ヶ谷いいな眼科 main

上星川駅と和田町駅からそれぞれ徒歩圏内の好立地にある「保土ヶ谷いいな眼科」。医院の看板には、子どもにも親しまれる眼科をめざしてデザインされたかわいらしい魚のキャラクターが描かれている。稲崎紘院長は、地域のかかりつけ医としてあらゆる年代・症状の患者に誠実に対応。勤務医時代の経験と技術を生かし、中でも専門性の高い白内障・緑内障の日帰り手術に取り組む。子どもの弱視の検査・訓練に長けた視能訓練士が5人在籍しているのも同院の大きな強みだ。また、眼科の一般的なイメージである「待ち時間の長さ」の解決にも注力。診療環境や人材体制を整えながら、患者がなるべく日常生活で困らないようサポートしているという。そこで受診しやすさへの配慮や白内障・緑内障手術における特徴、院長が診療で大切にしていることなどを聞いた。

(取材日2022年6月2日)

全年代が安心・快適に受診できる地域の眼科医院に

まずは、こちらのクリニックについて教えてください。

稲崎紘院長 保土ヶ谷いいな眼科1

地域の医療機関である当院には、お子さんからご高齢の方まで全年代の患者さんがいらっしゃいます。眼科全般における診療はもちろん、私の専門である白内障・緑内障の日帰り手術も行っているのが特徴です。また、院内には視能訓練士が5人在籍しており、弱視の子どもの視力向上や視能訓練を担当しています。小児専門の眼科医師もおりますので、気になる症状がありましたら気軽にご相談ください。ちなみにクリニック名の「いいな」は、私の苗字である「稲崎」に由来しています。「稲」の字を残すことを前提にあれこれ考え、最終的に覚えやすく言いやすい言葉にしました。魚のキャラクターも、目をアピールできる生き物であり、ミミズクなどが眼科のシンボルとして多く採用されている中で珍しいなと思って選びましたね。

設備面における強みも伺います。

たいていの検査や治療に必要な機器・設備は一通り導入しています。その中でも、糖尿病網膜症などの診断で眼底検査を行う際、広角眼底カメラを活用しているのが強みです。検査時は通常、専用の目薬で瞳孔を開く必要があるのですが、一度瞳孔を開くとその後しばらくは物が見えにくくなります。その点、広角眼底カメラがあれば目薬を使わずに検査ができ、さらに検査後も大きな不自由なく生活していただけます。「目の検査の後には車の運転を控えてもらう」という従来の制約がなくなったことで、いくらか通院がしやすくなったのではないでしょうか。当院は、「眼科から糖尿病を見つける」というコンセプトを掲げて、糖尿病網膜症の検査・治療に力を入れています。糖尿病網膜症は早期発見・早期治療が大切な病気です。そのため近隣の内科のクリニックと連携し相互に患者さんを診ることで、重症化する前に糖尿病や糖尿病網膜症を発見できるよう努めています。

最も注力されている疾患は、やはり白内障・緑内障でしょうか?

稲崎紘院長 保土ヶ谷いいな眼科2

そうですね。特に緑内障は、診断・点眼治療・レーザー治療・手術のすべてのステージに対応が可能です。そして手術が決定したら、患者さんをなるべくお待たせしないよう、1ヵ月以内には実施することを信条としています。手術日は火曜の午後と木曜、月に8~9日と多めに設けておりますので、ある程度ご希望に沿って手術を受けていただけると思います。また手術の際は、これまでに培った経験を生かしながら、早さよりも安全性や合併症のリスクを考慮した負担の少ない処置に努めています。スタッフも優しく配慮のある対応を心がけており、時には手術中に手を握ったりして、患者さんの不安な気持ちを和らげる工夫をしています。

選択肢があり低侵襲な白内障・緑内障手術が強み

同院の白内障手術の特徴は何ですか?

稲崎紘院長 保土ヶ谷いいな眼科3

当院ではピントを1箇所に合わせる単焦点レンズのほか、遠・近の2点、または遠・中・近の3箇所に合わせる多焦点レンズをご用意しています。多焦点レンズを使用する手術の場合、手術費用は保険適用されますが、レンズ代は自費診療扱いのため高額となります。そこで、症例に応じてご案内しているのが「低加入度分節型多焦点眼内レンズ」です。こちらは単焦点レンズを用いる手術と同額で、なおかつ多焦点レンズに近い見え方が期待できるレンズです。個人差はあるものの、遠方から70cmまでは眼鏡を使わずに物が見えることが期待できますので、生活上の負担をより軽減できると考えています。また、左右であえてレンズの度数をずらして見える範囲を広げるための方法もあり、患者さんのご希望を伺いながらより良い治療法を決定しています。

緑内障手術についても同様に伺います。

従来の緑内障手術は大がかりで、入院が必要だったり、術後も連日ご来院いただき処置を行わなけれなならなかったりと負担が大きなものばかりでした。しかし近年は低侵襲の手術が登場しており、当院でも合併症などのリスクが少ない「流出路再建術」による緑内障手術を開院時から実施しています。流出路再建術とは、角膜を切開した後に線維柱帯と呼ばれるメッシュ状の組織の隙間を広げ、眼内に流れる房水の流出抵抗を減らす方法です。眼球の外側からではなく内側からアプローチができる分、表面を縫合する必要がなく傷痕も残りにくい。そのため手術のチャンスが複数回あり、同様の方法での再手術または従来の手術が可能です。

技術の進歩によって、かなり手術が受けやすくなっているのですね。

稲崎紘院長 保土ヶ谷いいな眼科4

さらにいうと、以前まで手術は最終手段と位置づけられていました。それが負担の少ない新たな術式の誕生により、現在は一層悪化する前に手術を行おうという考え方も増えてきています。たいていの患者さんは複数種類の点眼治療を経て手術に移行するのですが、毎日何度も点眼するのは大変でしょうし、うっかり忘れてしまうと当然その分の結果は得られません。そのような観点からも、手術を受けていただくことが生活の質向上につながるのではないかと考えています。先ほどお話しした流出路再建術は、5分ほどの処置を日帰りで受けられるので、社会生活を止めることなく眼圧の下降をめざせます。

困っている患者のために、待たせない診療に注力

子どもの弱視は早期発見・早期治療が大切だそうですね。

稲崎紘院長 保土ヶ谷いいな眼科5

そうですね。一般的に視力は8歳までには完成すると言われており、治療の開始時期が遅くなってしまうと治りが悪くなる可能性があります。治療を始めるタイミングとしては3歳がベストで、3歳児検診をきっかけに治療を始めるお子さんも多いですね。また、早期発見・早期治療のためには親御さんの協力も必要不可欠です。例えば、目線が合わなかったり、お子さんの片目を隠したときに極端に嫌がったりする場合は、一度来院していただき検査を受けていただくことをお勧めします。弱視と診断された後は、視能訓練士と一緒に治療を行っていきます。基本的にはお子さんの成長に合わせて、眼鏡の度数を変えていき治療を行います。この治療で良くならない場合は、アイパッチを用いて視力の発達を促すようトレーニングをしていきます。斜視などより専門的な治療が必要になった場合は、私の出身医局の先生がいる病院に紹介することが可能ですのでご安心ください。

診療で心がけていることはありますか?

とにかく患者さんをお待たせしないことです。眼科は検査が多く、1回の受診に数時間かかるケースもよく聞きます。私も大学病院での勤務医時代、手術を半年、数年と待たなければならず困っていた患者さんを目の当たりにしてきました。そのような方々にもっと早くアプローチし、さらに「眼科は時間がかかる」という認識を打破したいという思いから、丁寧かつスピーディーな対応をスタッフ一同心がけています。視能訓練士といった専門職を増やしたのもその一環で、看護師や受付にも、自身の受け持ち以外に手術の手伝いなどをしてもらっています。さまざまなトレーニングによって、みんなが幅広い仕事ができる体制を整えているからこそ、臨機応変に動けていると思いますね。私自身も院内の状況を見ながら仕事を振り分け、混んでいたら検査の順番を入れ替えるなど工夫しています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

稲崎紘院長 保土ヶ谷いいな眼科6

視覚は全情報の約8割を占めるといわれるほど重要で、それが損なわれると生活にさまざまな不都合が生じます。どんなに些細な症状でも構いませんので、何かお困り事があれば気軽にご相談ください。現在の状況を改善させるご提案がきっとできるかと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズを用いた白内障の日帰り手術(レンズ代のみ)/20万円~

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