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本間 裕章 院長の独自取材記事

ほんま歯科・小児歯科クリニック

(新潟市東区/新潟駅)

最終更新日:2021/11/22

本間裕章院長 ほんま歯科・小児歯科クリニック main

本間裕章院長が2018年に開業した「ほんま歯科・小児歯科クリニック」。木目調の壁面に際立つ白いロゴが、ナチュラルで温かみのある雰囲気だ。玄関までゆるやかなスロープが設けられ、ベビーカーや車いすでもスムーズに院内に入ることができる。子連れでも安心して過ごすことができるよう、待合室にはキッズスペースや授乳室が設置されている。本間院長は、大学病院で小児歯科や矯正歯科治療に14年間従事していたプロフェッショナルだ。その豊富な知識と経験を生かし、乳幼児から高齢者まで幅広い年代の患者に対応している。誠実な人柄で患者一人ひとりに丁寧に接する院長に、クリニックのことや特に力を入れている小児歯科のことなどについてたっぷりと話を聞いた。

(取材日2021年6月24日)

大学病院・小児歯科で培った豊富な経験を生かして

まず、歯科医師になった経緯から教えてください。

本間裕章院長 ほんま歯科・小児歯科クリニック1

私の家は、もともと歯科医師の家系なんです。祖父、父ともに歯科医師で、親戚を見渡しても、歯科医師として活躍している人が多くいました。そんな家庭で育ったので、小さい頃からなんとなく、歯科医師になるものと思っていました。大学進学を決める際、違う道へ進みたい気持ちも湧いてきましたが、父から「とにかく歯学部に進んでほしい。卒業したら、自由にしていいから」と言われ、日本歯科大学新潟生命歯学部へ進学しました。そこで学ぶうちに歯科への興味が出て来て将来への迷いもなくなり、研修医のときには小児歯科や矯正歯科の道へ進むことを決意しました。最初は父の希望をかなえるために進学したわけですが、今は本当にこの道に進んで良かったと思っています。

小児歯科に進んだのはどうしてですか。

本間裕章院長 ほんま歯科・小児歯科クリニック2

私の性格が人見知りで、人と接するのがあまり得意でなかったことが1番の理由です。歯科治療において、コミュニケーションが特に困難な小児を相手とする小児歯科を学べば、その苦手を克服できるのではないかと考え、大学病院の小児歯科に入りました。そして小児歯科に進んだもう一つの理由は小児歯科で行っていることが究極の予防だと感じたからです。「乳歯が作られ始めるのはお母さんのおなかの中で、虫歯のなりやすさが決まるのは3歳まで、歯肉炎が進行したものが歯周炎」という事実を妊娠中の方や乳幼児のママが知ることで、何十年も先の虫歯や歯周病の予防ができます。虫歯や歯周病で歯を失うと生活の質が下がるばかりかさまざまな病気を引き起こすことが知られています。そのため小児歯科で行うことが、その後の人生に影響すると言っても過言ではないと考えています。

治療後の予防を最優先に考えて

この地域に開業されたのは、どんなきっかけからですか。

本間裕章院長 ほんま歯科・小児歯科クリニック3

出身は東京ですが、歯学部進学のため新潟に来て大学生活が6年、大学病院での勤務が14年間、気づけば新潟での生活のほうが長くなっていました。大学を退職後は2年ほど父の歯科医院を手伝っていましたが、自分のやり方でクリニックを運営したいという気持ちが強くなり、新潟市で開業することを決めました。これまで支えてくださった方々と地域の方々に恩返ししたいという気持ちもあり、中でも虫歯が多いこの地域での開業を決めました。いまだに「歯医者は治療に行く所」と考えている人がいらっしゃるので、予防の大切さを一人でも多くの方に、できるだけ早期にお伝えすることで、虫歯だけでなく歯周病で悩む人が減ると思います。おかげさまで、患者さんは小さな赤ちゃんから学生、そしてその保護者の方、ご高齢の方まで幅広くいらっしゃいます。遠方から来られる方もおり、ありがたく感じているとともに責任の重さを感じています。

診療で力を入れているのはどんなことですか。

「できるだけ歯を削らない、抜かない」をモットーに、大切な歯を残すよう心がけています。また、治療後のケアのほうに重点を置いているのも当院の特徴です。虫歯や歯周病が治ると考えている人がいますが、どちらも完全な治癒はありません。例えば、虫歯の場合は虫歯部分を削って詰め物をするわけで、手や足を失った人が義手や義足をつけることと同じように、歯が元に戻ったわけではなく人工物で代用しているだけです。歯周病においては失った歯槽骨は、歯周病治療をしても元に戻りません。そのため、虫歯治療後の管理や歯周病のコントロールのために継続してチェックを行うことが大切です。患者さんには単に「痛みを取る」、「歯を入れる」、「歯石を取る」などの短期的な治療目標ではなく、「生涯にわたってトラブルが起きにくい口腔内」を維持できるよう定期的に来院していただくようお話ししています。

矯正歯科も得意にしていらっしゃると聞きました。

本間裕章院長 ほんま歯科・小児歯科クリニック4

研修医を経て大学病院2年目に入局した「小児・矯正歯科」で、小児歯科、矯正歯科それぞれの指導医から学ぶことができ、他大学の小児歯科では経験できないような成人の矯正治療なども含め多くの臨床経験を積むことができました。お子さんの早期の矯正治療を提案したり、逆に成長期が過ぎてからの治療を提案したりできるのは、小児矯正の治療経験だけでなく、成人矯正の治療経験があるからです。また、マウスピース型装置を用いた矯正に関してはセミナーなどを受講して専門的に学びましたが、その手法もワイヤー矯正の知識や経験があって初めて行えるものです。歯並び、かみ合わせ、お口の機能が気になる場合はいつから治療が必要か、どのくらいの期間や費用がかかるかなどをお話しすることができますので、なるべく早めにご相談いただくことをお勧めします。

口腔内の知識を楽しく学べるクリニックに

院内の設備などのこだわりはありますか。

本間裕章院長 ほんま歯科・小児歯科クリニック5

患者さんのプライバシー保護と感染防止を考え、診察室は個室または半個室にしています。また、すべてのユニットに口腔外バキュームを備えつけ、処置で使用する水は飲用可能な中性電解水を使用しています。処置で使用した器具は超音波洗浄機やウォッシャーで洗浄後、ヨーロッパ基準の滅菌器で滅菌し、矯正治療で使用する一部の器具は乾熱滅菌器で滅菌しています。このように衛生管理に力を注ぐ一方で、新しいデジタル技術を積極的に取り入れ、作業の効率化を図っています。例えば、カルテ入力や各種検査、画像管理、説明などにタブレット型端末を用い、5分で口腔内環境が判定できる唾液解析装置や患者さんのスマートフォンでプラーク中の細菌を観察できる顕微鏡なども備えています。また、小児専用のユニットやトレーニングコーナーなどがあり、小さいお子さんや保護者の方に好評を得ています。

こちらには、保育士が常駐しているんですね。

そうなんです。当院では保育士の資格を持つスタッフが平日の午前中に常駐し、診療中に予約制でお子さんをお預かりしています。生後2ヵ月以上からお預かりできますので、小さな赤ちゃんがいらっしゃる方でも、安心して通院していただけます。保護者のお口の環境はお子さんにも影響するので、お子さんを優先してご自身の治療が十分に受けられない親御さんにもぜひ保育を利用して必要な治療を受けていただきたいです。また、院内には、キッズコーナーはもちろん、ベビーカーのまま入れて、おむつ替えもできる多機能トイレ、授乳や着替え、お化粧直しなどで利用できる多目的ルームなどを用意しています。保育士以外のスタッフも子育て経験があり、保護者の気持ちを共感、理解できる人ばかりですので、お困りのことがあればなんでも聞いてください。子育て中の方だけでなく妊婦さん、プレママの方も先輩ママをぜひ頼ってください。

最後に、今後の目標についてお聞かせください。

本間裕章院長 ほんま歯科・小児歯科クリニック6

口の中の環境は、親から子ども、孫へと受け継がれていきます。虫歯の多いお子さんの親御さんは、同じように虫歯が多いものです。虫歯や歯周病の原因は生活環境と関係し、歯科的な知識が低い家庭ほどお口の環境が悪いと考えます。そこで、大切になるのが、教育だと思います。当院が「治療や定期的管理をする場」だけでなく、「学びの場」となって、みんなで一緒に、口腔内のことを楽しみながら学んでいけたらいいなと考えています。また、ここで得た知識や技術をしっかりと実践してくれるお子さんがやがて親になり、自分の子どもにもそれを継承する……、そんな親子に多く通ってもらえるようになったら本当にうれしいですね。これからも「今だけ」でなく、数十年後の先まで見据えて診療を続け、地域医療にしっかり貢献していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正(Ⅰ期治療)/16万5000円〜30万8000円、成人矯正(ⅠⅠ期治療)/66万円、部分矯正/11万円〜、マウスピース型装置を用いた矯正22万円~※小児矯正は開始時期や治療期間により費用が変動※別途チェック料5500〜7700円

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