全国のドクター9,299人の想いを取材
クリニック・病院 158,579件の情報を掲載(2024年6月11日現在)

  1. TOP
  2. 新潟県
  3. 新潟市中央区
  4. 新潟駅
  5. 医療法人社団佐藤神経内科クリニック 西堀さとう歯科
  6. 佐藤 洋介 院長

佐藤 洋介 院長の独自取材記事

西堀さとう歯科

(新潟市中央区/新潟駅)

最終更新日:2021/10/12

佐藤洋介院長 西堀さとう歯科 main

新潟駅から車で5分ほど、役所や商業施設が並んだ西堀通に面したビル3階に「西堀さとう歯科」がある。院長を務める佐藤洋介先生は、日本歯科大学大学院修了後、新潟県立中央病院や日本歯科大学病院などの口腔外科で診療経験を積んだ後、2018年に同院を開業。同じビルの1・2階には院長の父親が経営する「佐藤神経内科クリニック」があり、医科との密接な連携体制を特色とする歯科医療を提供している。高血圧や糖尿病などの有病者に対し、全身の症状を把握しながら治療できることが同院の強みだ。自分が受けたい、自分の家族に受けてほしい「思いやりの歯科医療」をモットーに掲げ、安心安全な診療を心がけているという佐藤院長に、クリニックの特徴や診療の内容など、いろいろと話を聞いた。

(取材日2021年3月2日)

医科歯科連携により全身の状態を把握した治療が可能

医科と連携体制を取っている歯科クリニックは珍しいですね。

佐藤洋介院長 西堀さとう歯科1

父親が神経内科の医師をしていたことから、そこに通院している患者さんを歯科医師の立場からサポートできればと思いました。現在のような超高齢化社会では、歯科の患者さんでも高齢の場合は基礎疾患がまったくないほうが珍しいくらいです。例えば高血圧や糖尿病をはじめとして、何かしら病気をお持ちの方がほとんどだと言ってもいいでしょう。そういった方の治療をするときに、基礎疾患の症状や飲んでいるお薬のことを確認するなど、全身の状態を把握した上で歯科治療をすることができることが、当院の特徴になっています。

基礎疾患がある患者さんにとっては大きなメリットですね。

持病のある方でも、自分では気づかずに歯医者さんに行かれることが多いと思います。でも基礎疾患が原因で思ったような治療ができずに大学病院を紹介される方も多く、そういったことがないようにしたいと思いました。例えば脳梗塞の後遺症の治療中の患者さんで、歯茎からの出血があると来られた方がいらっしゃいました。その方は血栓ができにくくなる薬を服用されていたので、それを踏まえた上での治療が必要でした。また、抜歯後に出血が止まらないという患者さんで、大学病院に入院していただき内科の先生と相談して血液を細かく検査して原因を見つけ、薬を出してもらったこともありました。歯科クリニックでもそういったことに対処できるようにしたいという思いもありました。現在も大学病院との連携はしっかり取れていますので、難しい症例などはすぐに紹介することができます。そういった意味でも安心して診療を受けていただけると思います。

基礎疾患の有無に関わらず、口の中と全身とは密接な関係があるといわれていますね。

佐藤洋介院長 西堀さとう歯科2

虫歯や歯周病と全身疾患との関係は以前からいわれていましたが、最近では歯周病と糖尿病の関連性などもわかってきました。歯周病が悪化すると糖尿病も悪くなったり、またその逆に糖尿病の進行に伴って歯周病が重症化するといったことも報告されています。ほかにも認知症と歯周病の関係なども指摘されるようになっています。父の神経内科クリニックでも認知症の患者さんが増えてきているので、そういった方の歯科治療にも対応していきたいと思います。

スタッフ全員が心がける「思いやりの歯科治療」

得意な治療分野と患者層について教えてください。

佐藤洋介院長 西堀さとう歯科3

得意な分野は、有病者の歯科診療と、口腔外科全般としての小手術……例えば親知らずの抜歯などですね。そういった診療の際に気をつけているのは、できるだけ痛みが少ない治療を心がけることです。親知らずの抜歯などは、どうしてもある程度の痛みを伴うものですが、麻酔の仕方や術中のお声がけ、そして術後の鎮痛薬の出し方など、極力痛みを軽減できるように心がけています。患者層としては、開業当時は高齢の方が多かったですが、認知が広まってきたのか、最近は近くの学校に通う学生さんなど、若い患者さんも増えてきています。また直接症例とは関連がなくとも、神経内科クリニックの患者さんが、同じ建物で通いやすいからと来てくれることも多いですね。

診療の際に心がけていることはありますか?

できるだけ患者さんのお話をよく聞いて、こちらからはわかりやすく丁寧に説明するということです。例えば患者さんが歯を抜きたくないと希望される場合は、できるだけ抜かずに済むような方法を考えます。それも含めて、当院では「思いやりの歯科治療」をモットーの一つにしています。例えば自分が診察を受けた時に、こちらの話をよく聞いてくれなかったり、検査の結果についてあまり説明してくれずに「心配ないですよ」の一言で終わりにされたりすると嫌ですよね。そういったことがないように、自分や家族が受けたいと思うような治療をしていきたいと思っています。スタッフにも思いやりの精神を持って患者さんと応対するように話していますが、自分自身も常にそういった気持ちでいられるようにしたいですね。

急患にも積極的に対応されているとお聞きしました。

佐藤洋介院長 西堀さとう歯科4

急に歯が痛くなったとか、詰めた物が取れてしまったという患者さんは、なるべく早く診たいと思っています。普段は予約の患者さんを中心に診療しているので、その合間に診ることにはなりますが、強い痛みのような急性症状のある場合は、できるだけお待たせせずに治療するようにしています。自分自身も急に歯が痛くなり、先輩の所に行ったらすぐ治療してくれて助かったことがありました。そういった経験からも、できるだけ患者さんのサイドに立った治療がしたいと考えています。治療の結果、痛みがなくなった、よく噛めるようになったと患者さんに喜んでいただけたら、自分にとってもうれしいですね。

徹底した院内感染対策で安心できる診療を

ドライマウスの診療もされているんですね。

佐藤洋介院長 西堀さとう歯科5

日本歯科大学新潟病院でもドライマウスの診療に携わっていたので、その経験を生かしたいと思いました。そこでは老化によって唾液腺が萎縮して口が乾いてしまうという方や、放射線治療の影響や膠原病などのために唾液が減少してしまった患者さんなどに対応していました。当院での対応としては、洗口液のスプレーをご紹介したり、必要な場合は漢方薬の処方をしたりしています。ただ現在のようにマスクをしている時間が長いと、それによって口の中の湿度が保たれることもあり、ご自分では症状に気づかれていないという方も多いようです。

話は変わりますが、これまでの経験で心に残っていることはありますか?

学生時代によく言われた「報連相」ですね。報告・連絡・相談。これは歯科医師として、というわけではなく社会人として心がけるように、ということですが……。新潟大学は昔から体育会系の気風があって、そういった精神面での教えを受けることが多かったんです。自分も大学ではラグビーとアメリカンフットボールをやっていました。歯科医師になってからも「誠意を持って、嘘をつかない」という学生時代の教えは生きています。もう20年以上前のことなので最近の先生はどうなのかわかりませんが、当時はそういったスポーツマンシップにも通じる精神性が大切にされていました。自分もよく怒られましたが(笑)、それは良かったと思っています。開業して誰からも怒られないような環境になっても、大学1年生の時の気持ちを忘れないように心がけています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

佐藤洋介院長 西堀さとう歯科6

繰り返しになりますが、当院は持病がある方でも安心して診察を受けられるように体制を整えています。また持病がない方にも、地域での認知を高めていきたいと思っています。歯科医療に恐怖心がある方なども、相談だけでも良いので一度来てみていただきたいと思います。完全バリアフリーの設計ですので、車いすの方でも気軽に来院していただけますよ。現在の新型コロナウイルス感染症の流行する中において歯科診療は不要不急だと捉えられることもありますが、実は口の中を清潔にすることによってウイルスが付着しにくくなる可能性も指摘されています。感染症予防に関しても、従来から徹底的に衛生管理を行っていますが、現在はさらに徹底した院内感染対策を取っていますので、安心していらしてほしいですね。

Access