全国のドクター9,336人の想いを取材
クリニック・病院 158,521件の情報を掲載(2024年5月18日現在)

  1. TOP
  2. 千葉県
  3. 千葉市花見川区
  4. 海浜幕張駅
  5. 医療法人社団三水会 北千葉整形外科幕張クリニック
  6. 小泉 渉 院長

小泉 渉 院長の独自取材記事

北千葉整形外科幕張クリニック

(千葉市花見川区/海浜幕張駅)

最終更新日:2023/05/12

小泉渉院長 北千葉整形外科幕張クリニック main

千葉市花見川区幕張町、国道14号からほんの少し入ったところに立つ「北千葉整形外科幕張クリニック」。北千葉整形外科グループの3番目のクリニックとして2018年に開業して以来、整形外科疾患で悩む地域の人々を支えてきている。2023年4月から院長として同クリニックを率いているのが小泉渉先生だ。小泉院長は35年以上整形外科の診療に携わってきており、同グループの稲毛クリニックの院長も務めてきた。その豊富な経験を生かしながら、専門の小児整形外科に加え幅広い年代の体の痛みや病気と向き合っている。「患者さんが、ここに来て良かった、安心した、と満足して帰っていただけるクリニックであり続けたいですね」と穏やかに話す小泉院長。クリニックの特徴や専門の小児整形などについて聞いた。

(取材日2023年4月24日)

手術設備と病棟を備えたクリニック

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

小泉渉院長 北千葉整形外科幕張クリニック1

当院は北千葉整形外科グループ内の一院で、稲毛、美浜に次ぐ3番目のクリニックです。当院の一番の特徴は、手術設備と入院施設が整っている点ですね。手術室は3室あり、いずれの手術室も空気中の微粒子やごみ、細菌を取り除くための空調設備を備えています。当クリニックだけでなく美浜や稲毛を受診している患者さんで手術が必要になった場合、ここで手術を行いそのまま入院していただけます。ただ、整形外科単科のクリニックですから、患者さんの全身状態をよく診て、ここでの手術が適応可能かどうか適切に判断した上で手術を行っています。入院病棟は18床あり、個室は3室用意しています。

どのような手術を行っているのでしょうか。

変形性膝関節症や変形性股関節症などの関節疾患、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など脊柱・脊椎疾患、手外科ではばね指、手根管症候群、橈骨遠位端骨折などの手術を行っています。股関節や膝関節については人工関節置換術も行っています。スポーツ整形を受診している若い人では、前十字靱帯損傷や膝半月板損傷などの手術が多いですね。外傷に関わる手術では手の骨折が多い傾向です。手術した部位を固定している期間が長ければ長いほど機能が落ちてしまうことが懸念されますので、可能な限り早期からリハビリテーションを行うようにしています。当クリニックには広いリハビリルームもあり、そこでは理学療法士やトレーナーが一人ひとりの症状に即したリハビリメニューを考えて指導しています。

診療面での特徴はどんなことですか。

小泉渉院長 北千葉整形外科幕張クリニック2

当クリニックでは、大学病院や総合病院などと同じ水準の診療をめざして、肩、肘、手、脊椎、股関節、膝関節、足、スポーツ整形、小児整形、側弯症、骨粗しょう症などを各部位を専門とする医師がその専門性を生かした診療を行っています。診察室は5室あり、最大で四診体制となっていますので、数多くの患者さんを診られます。初診では各医師が診察し、より専門的な診察が必要であれば各専門の医師に診てもらうようになっています。当クリニックは検査設備も充実しており、CTやMRI、超音波検査などの検査を通じて症状の適切な診査診断に努めています。

生活の質と深く関わる骨粗しょう症の予防・治療に注力

診療の際、どのようなことを大切になさっていますか。

小泉渉院長 北千葉整形外科幕張クリニック3

患者さんたちは受診なさる時に、自分の体はどうなっているのだろう、とか、この痛みを取ってほしい、などそれぞれ強い気持ちを持っておられるでしょう。その思いや気持ちをよくくみ取りながら診察し、一人でも多くの患者さんに、ここに来て良かったと思ってもらえればと願っています。そのために患者さんが診察室に入ってくる様子をよく観察するようにしています。歩き方や顔の表情、しゃべり方などをよく見て、どこに痛みを感じているのかなどを推測しながら患者さんのお話を聞くようにしています。エックス線検査でもう何も異常がないという結果が出ても、患者さんの様子を見て、まだもう少し治療を続けたほうが良いと判断する場合もあります。

ご専門の小児の股関節疾患について教えてください。

小児の股関節の疾患は、年齢によって異なります。例えば、生まれた時は先天性股関節脱臼や足が少し曲がっている先天性内反足、筋性斜頸などがあり、これらを見逃さないことが大切になります。さらにもう少し年齢が上がると、数は少ないですが、大腿骨頭の血流が悪くなって組織が壊死してしまうペルテス病や、やはり治療が遅れると後々大変なことになる大腿骨頭すべり症などがあります。これらの病気を見逃さないことが重要です。病気の診断は当クリニックでもできますが、ここですべての治療を行えるわけではありませんので、専門病院などに適宜紹介できる体制を整えています。

特に力を入れている疾患があれば教えてください。

小泉渉院長 北千葉整形外科幕張クリニック4

患者さんに高齢者が多いこともあり骨粗しょう症の診療を重視しています。骨粗しょう症は、初期では痛みがほぼなく、痛みが出た時にはすでに骨折しているケースがほとんどです。背骨や股関節を骨折すると、その後の日常生活に大きな影響を与えます。通常歩行していた人がつえが必要になったり、つえを使っていた人が車いす生活になるなど日常生活動作のレベルが一段下がってしまいます。ですので、骨折予防につながる骨粗しょう症の治療には力を入れていますね。当院では、骨密度を精密に測定するための全身型DXA法の骨密度測定器を導入しています。骨粗しょう症を専門とする医師も在籍し、一人ひとりに合った薬物療法や食事の指導など積極的に取り組んでいます。

来て良かったと思ってもらえるクリニックに

先生が医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

小泉渉院長 北千葉整形外科幕張クリニック5

実家が薬局で親が薬剤師をしていました。少し田舎だったこともあって、地域の人たちは何か症状があると、まずは薬を買いに来ることが多かったのです。そんな状況を見て育つ中、もし自分が医師になれば、その人たちにもっと適切なアドバイスができるのにと思ったことがきっかけです。整形外科を選んだのは、病気を治療するのはもちろん、体の機能の再建がめざせる点に興味を持ったことが大きいですね。実際、すべての機能を元どおりに戻すことは難しいことも多いですが。小児整形を専門としたのは、研修医時代にお世話になった先輩方が小児整形に携わっていて、非常に難しい分野なのですが、それだけやりがいがあるのではと思ったからです。それからもう30年以上たちますが、その時の患者さんが成人して、結婚や出産の報告をしてきてくれたりします。子どもの成長を見ることができればとてもうれしいですね。

お忙しいと思いますが、どのようにリフレッシュなさっているのでしょう。

大学時代、美術部に所属していて、最近では、房総のほうに出かけて風景画を描いています。最初は水彩を用いていましたが道具が多いこともあって、この頃は色鉛筆で描いています。自然の中でスケッチしていますと、無心になれてとてもリフレッシュします。また、当グループ内にフットサルクラブがあり、新型コロナウイルス感染症流行の前は年に数回ですが、職員との交流も兼ねて楽しんでいました。フットサルができると思うと、けがをしないように普段からストレッチや運動するなど気をつけることにつながり、それもリフレッシュになっていましたね。またいずれ再開したいですね。サッカー観戦も好きで、地元のサッカーチームを応援しています。ファンクラブにも入っていて、スタジアムまで観戦に行くこともよくあります。

では最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

小泉渉院長 北千葉整形外科幕張クリニック6

地域の子どもたちがやりたいことをできるよう、病気と付き合いながらも問題なく過ごせるようサポ―トしていきたいと思います。またご高齢の方が日常生活のレベルを落とすことのないよう骨粗しょう症の予防、治療にもさらに積極的に取り組んでいきたいですね。当クリニックでは、地域の方々に向けた健康セミナーなども開いていますので、ぜひご参加いただきたいと思います。繰り返しになりますが、これからも地域の方々がここに来て良かった、安心した、と思っていただけるクリニックであり続けたいと思います。

Access