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岡 淳寿 院長の独自取材記事

ゲーテメンズクリニック八重洲院

(中央区/東京駅)

最終更新日:2023/07/12

岡淳寿院長 ゲーテメンズクリニック八重洲院 main

東京駅八重洲中央口から徒歩約3分にあるビルの6階で、男性の性感染症の診療に専門的に取り組んでいるのが、「ゲーテメンズクリニック八重洲院」だ。シンプルで清潔感のある落ち着いた雰囲気の院内が印象的な同院。性感染症の心配があるにもかかわらず病院を受診するのを躊躇する人が少なくないという現実の中で、受診のしやすさやプライバシーへの配慮、即日の検査や治療などに対応することで、その悩みに寄り添い、解決することをめざしている。そんな同院の院長を2023年4月より務め、「性感染症には、患者さんがさまざまな心配や不安を抱えていることがほとんどですから、丁寧に接することを心がけています」と話す岡淳寿院長に、同院のことについて詳しく話を聞いた。

(取材日2023年6月19日)

プライバシーへの配慮を徹底した性感染症クリニック

最初にクリニックを紹介していただけますか?

岡淳寿院長 ゲーテメンズクリニック八重洲院1

当院は、主に男性を対象に自由診療で性感染症を専門的に診療しているクリニックです。性感染症の代表的なものにクラミジアや淋病、尖圭(せんけい)コンジローマ、梅毒などがありますが、それらの検査や治療を随時行えるようになっています。当院では、特に患者さんのプライバシーに配慮することを重視しています。自由診療にしているのもその一つで、保険診療を受けると健康保険組合にわかりますし、自宅に医療費の通知が届くなど、いつどこのクリニックを受診したのかが会社や家族に知られてしまう可能性が高くなります。自由診療ならそういうことはありませんし、当院では診察を匿名で受けることも可能です。また、一般的なクリニックは受付や看護師などに女性スタッフがいることが多いですが、当院では患者さんに対応するスタッフは全員が男性です。加えて、大みそかと元日以外は土日や祝日も診療していますので受診しやすいと思います。

どのような患者さんが訪れていますか?

年齢層では、10~80代までの方にご利用いただいていて、中でも20〜40代の方が多いですね。インターネットで見つけて来たという方が多く、やはり秘匿性が高いことから、当院を選んでいる患者さんが少なくないようです。病気で実際に多いのは、クラミジアや淋病です。当院では、幅広い性感染症の検査や治療に対応していますが、HIVなど当院での治療が難しいケースは専門の病院などに紹介をして、そちらで治療を受けていただくことになります。

診療での特徴はありますか?

岡淳寿院長 ゲーテメンズクリニック八重洲院2

自由診療のメリットは、秘匿性が高いことだけではありません。例えば、何も症状は出てないけど心当たりがあって性感染症が心配だということもあると思います。保険診療では、そのようなときに検査を受けることはできませんが、自由診療であれば、自分の心配な項目の検査を受けることができるのです。また、尿道から膿が出ていてクラミジアが疑われる場合でも、同時に症状は出てないけどもしかしたら梅毒にもかかっているかもしれません。ですが、保険診療ではクラミジアの検査や治療しかできないのです。つまり、最初の来院時にさまざまな検査を受けておけば、ほかの性感染症にもかかっているかもしれないという心配もなくなりますし、通院もその1回で済みます。そして、もし陽性だったら治療を受けておけば、知らない間にパートナーなどにうつしてしまう心配も少なくできます。

メリットが大きい性感染症の自由診療

自由診療のメリットはさまざまあるのですね。

岡淳寿院長 ゲーテメンズクリニック八重洲院3

ほかにも、そもそも保険診療ではできない検査もあります。例えば、ウレアプラズマやマイコプラズマの検査です。これらの病気の症状は尿道から膿が出ることが多いのですが、それはクラミジアにそっくりなんです。ですから、保険診療のクリニックに行くとクラミジアの検査をして、陰性だから薬も出ない。そうするとこの症状は気のせいかなということで放置してしまい、性交渉をしてパートナーなどにうつしてしまうことになりかねません。ですから、ほかの項目に合わせてこれらの検査もしておくことも、とても大切だと考えます。

ほかに力を入れていることはありますか?

当院では、オンライン診療にも対応しています。こちらでは女性にも対応していて、専用のサイトから予約をして診察を受けてもらえるほか、薬も最短当日発送で自宅に郵送できますし、検査が必要であれば検査キットを自宅に送って対応しています。通院ができるのであれば、できるだけそうしていただいたほうが良いと思いますが、遠方などで来院することができない場合などは、ぜひご利用ください。また、性感染症以外にもEDの治療薬の処方にも対応しています。EDは、男性の生活の質に大きな影響を与える一方で、普通のクリニックでは相談しづらいという人も少なからずいると思いますので、できる範囲でそういうことのお手伝いもしていきたいと考えています。

診療の際に心がけていることを教えてください。

岡淳寿院長 ゲーテメンズクリニック八重洲院4

性感染症のことは人には相談しにくいですし、感染経路のことやパートナーにうつしていないか、陽性だったら伝えなくてはいけないなど、患者さん自身がメンタル的な部分で非常に大きな不安を抱えていることがほとんどで、検査の結果に対してもシビアに捉える人が多くいます。ですから、私としても検査結果や治療方法などについて、丁寧にしっかりと説明するよう心がけています。例えば、パートナーにうつっている可能性があるのかと聞かれたら、強制はできませんが相手に伝えたり検査を受けたりするようにしてほしいなどと事実を率直にお伝えします。また、性感染症を専門とするクリニックは、やたらと検査を勧めるところも多いようです。当院でも、確かに検査は重視していますが、患者さんには検査の必要性をしっかりと理解してもらえるよう丁寧に説明してお勧めすることも大切にしています。

患者の不安にも配慮しながら、丁寧な診療を心がける

読者に何か伝えたいことはありますか?

岡淳寿院長 ゲーテメンズクリニック八重洲院5

性感染症は、病気をしっかりと治療するのと同時に、パートナー間でのピンポン感染などでそれ以上広げないことが重要です。そういった観点で、心配があれば自覚症状がなくても人にうつす前に検査を受けに来ていただきたいです。これはあくまで任意ですが、男性としては、お付き合いしている女性が変わったりとか、結婚していても風俗店に行ったりということがあれば、自分が性感染症を持っていないことを確認するのがエチケットだと考えて検査を受けることをお勧めしたいですね。そして、もし検査で陽性だったら、意を決して奥さんなり彼女なりに伝えて、しっかり検査や治療を受けてもらうことが重要です。また、性交渉をするときは、必ず避妊具を使用すること。性感染症がうつったりうつされたりする可能性は減りますが、それでも毛じらみなどはうつりますから、風俗店の利用や不特定多数との性交渉はできるだけ避けることが一番です。

ところで、先生はなぜ医師を志したのですか?

父が外科の医師で開業医をしていたんです。自宅と同じ敷地内にクリニックがあって、父の様子も見ていましたから、小さな頃から医療が身近なところがありました。そんなこともあって医学部に入って、卒業してからは大学院に行って、研究をして博士号も取って留学を考えていた時に、父が亡くなってしまったんです。それで、家を継いでしばらくは開業医をしていました。その後は、いくつかの病院などで勤務医をして、総合的に幅広く診療をしてきて、今回縁があってこちらのクリニックの院長を務めさせていただくことになりました。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

岡淳寿院長 ゲーテメンズクリニック八重洲院6

皆さん淋病やクラミジア、梅毒などの病名は知っているかもしれませんが、それ以上のことを理解している人は多くありません。そして、性感染症にはいろいろな種類があり、洗えば治るというものでもありません。症状さえ治ればほかのことはどうでも良いという人もいますが、病気というのはそういうものではなく、原因やリスクなどを含めて理解し、それ以上に状況を悪化させないことが大切です。当院は、性感染症が専門のクリニックとして、それらのこともしっかりお伝えすることが義務だと考えていますし、患者さんにも耳を傾けてほしいと思います。そして、その際には患者さんが抱える不安やプレッシャーにも配慮しながら、丁寧に対応することを心がけていますので、必要なときにはご利用いただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・クラミジア/検査:4000円、治療:1万1000円~
・淋病/検査:4000円、治療:1万1000円~
・梅毒/検査:2000円、治療:1万1000円~
・尖圭コンジローマ/検査:1万4000円・治療:2万2000円~
・HIV/検査5000円
・ED治療薬/380円~

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