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竹田 和希 副院長の独自取材記事

あだかえたけだクリニック

(松江市/揖屋駅)

最終更新日:2023/11/09

竹田和希副院長 あだかえたけだクリニック main

揖屋駅から徒歩20分ほどのところに位置する「あだかえたけだクリニック」は内科・循環器内科・泌尿器科・消化器内科を標榜するクリニックだ。もともとは2017年に院長の竹田昌希先生が開業。2023年4月からは副院長として院長の弟にあたる竹田和希先生が加わり、二人三脚で周辺地域の健康をサポートする。和希副院長は2007年に自治医科大学を卒業後、地元島根の総合病院での診療やへき地医療に従事。専門は消化器内科で、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医だけでなく、地域のかかりつけ医として幅広い診療に従事するため、日本内科学会総合内科専門医も取得している。今回は和希副院長に副院長就任までの歩みや同クリニックの特徴、今後の展望などについて話を聞いた。

(取材日2023年5月1日/更新日2023年11月6日)

これまでの経験を生かして

まずは先生が同クリニックの副院長になるまでの経緯をお聞かせください。

竹田和希副院長 あだかえたけだクリニック1

自治医科大学卒業後は島根県立中央病院で研修を受け、その後は山間部や離島などのへき地での地域医療に従事させていただきました。医師の少ないへき地での医療では、とにかくさまざまな診療科や病気を診る必要があるため、幅広い処置ができるようになりました。総合病院のように複数の医師で相談しながら進めるのではなく、すべて自分で判断しなければならない点が難しくもあり、やりがいにつながる部分でもありました。また、高齢者の多い地域では、持病や複数の病気を抱えている患者さんが多く、そうした方をどう診療をしていくかを考える機会も多かったです。ほか、緊急性の見極めや、専門の先生に紹介する際の判断力も身につきましたね。勤務の中で得たこうした経験をクリニックで生かせたらと思っています。

先生は消化器内科や内視鏡検査がご専門だとお伺いしました。

はい。へき地医療ではかなり幅広い診療が求められるのですが、中でも特に私が興味を持ったのは胃カメラや大腸カメラといった内視鏡を用いた検査・治療でした。診療の中で消化器疾患の診療をする機会が多かったので「消化器内科を勉強すれば役に立つのでは」と、自然と興味を持っていったような感じですね。また、私にとっては検査も治療もできる内視鏡という存在が非常に興味深く、その手技を学ぶことにやりがいを感じていたのも大きいですね。飯南町の病院で勤務しながら、松江市立病院で週に1回勉強をさせていただいた後、同病院の消化器内科での勤務を通して内視鏡の検査・治療の手技と消化器疾患について本格的に学ばせていただきました。こちらのあだかえたけだクリニックで診療を開始することで、東出雲町をはじめ、地域住民の方がより気軽に内視鏡検査を受けられるようになればうれしいですね。

先生が医師になったきっかけは何だったのでしょうか。

竹田和希副院長 あだかえたけだクリニック2

私は小、中、高、大学まで野球をしていたのですが、高校生の時に少し大きなけがをしたのです。その時に診療してもらった整形外科の先生がすごく良い方で。その先生との出会いから、医師という仕事に興味を持つようになりました。私自身、もともと人とお話しすることが好きで、人と接する仕事である点も魅力に感じましたね。地域医療の道へ進んだのは、島根県出身の自分にとって身近なテーマだったことが大きいですね。在籍していた自治医科大学はへき地医療に力を入れており、学ぶための環境が整っていて非常にありがたかったです。あと、私が大学生の時に離島医療を題材にしたドラマが放送されたのですが、そこで改めて「たくさんの人に感謝される仕事なんだ」と気づくことができ、地域医療への想いがさらに強まりました。

地域住民に気軽に内視鏡検査を受けてもらいたい

先生から見た同クリニックの特徴についてお聞かせください。

竹田和希副院長 あだかえたけだクリニック3

対応領域の幅広さが当院の大きな特徴だと思います。昌希院長の専門は循環器と泌尿器ですが、風邪や体調不良などの一般内科はもちろん、循環器内科と関わりの強い生活習慣病の診療にも力を入れています。また、「患者さんの役に立つことは積極的に行いたい」という思いから、インフルエンザの予防接種の受け入れなどもフットワーク軽く対応している姿が印象的ですね。そもそも循環器内科と泌尿器科が専門の医師というのもなかなか珍しいと思います。泌尿器科の医師として透析などに関わっていく中で、循環器疾患と透析の関係の深さを知り、循環器内科にも興味を持ったのかもしれませんね。私の専門は消化器内科と総合内科なので、うまい具合に専門性が異なったことで広い診療を届けられるようになるのではないかと思っています。

先生が加わったことで同クリニックはどのように変化しましたか?

まず、大きいのは消化器疾患の診療と消化管の内視鏡検査が可能になったことですね。クリニック内2階に内視鏡用の検査室と前処置室を備え、胃と大腸の内視鏡検査を行えるようにしています。診療を開始して間もない中でも、健康診断で要精密検査となった患者さんや、「そういえば、何年も内視鏡検査をしていなかったから、久しぶりに検査を受けてみたい」といった方からご相談も多くいただいており、ありがたく感じています。もちろん検査結果は「何も心配がない」ことが一番ですが、病気があってもなるべく早期で見つけることも大切です。やはり定期的な検査を受けることが重要だと思いますね。

内視鏡検査を開始にあたって、こだわった設備などがあればお聞かせください。

竹田和希副院長 あだかえたけだクリニック4

2階を専用フロアへ改装するにあたり、階段を上るのが難しい方も検査が受けやすいようにエレベーターを設置しました。あとは内視鏡用のカメラを計5本導入しました。うち2本は鼻から挿入する胃カメラですごく細いのですが、画質の良いものを選びました。1本は口から挿入する胃カメラで、検査画像の拡大ができるので精密検査向きです。残り2本は大腸カメラで、ポリープが見つかった際の切除も可能です。検査では、患者さんが楽に受けられるようさまざまな工夫をしています。例えば、胃カメラが苦手な方には鼻から挿入するカメラを使うようにしたり、おなかの張りを抑えるために大腸カメラで腸内を膨らませる空気を炭酸ガスにしています。鎮静剤を使うクリニックもありますが、当院では合併症のリスクを考慮し行っていません。必要に応じ、痛みを和らげる目的の注射を使用し検査を行います。検査中はリラックスいただけるよう、声かけを大切にしていますね。

兄と二人三脚で地域住民を支える

診療を始めて1ヵ月程度ですが、どんな感想をお持ちですか?

竹田和希副院長 あだかえたけだクリニック5

すでに内視鏡を希望して来院してくださる方も多くうれしい限りです。個人的にはクリニックに来て当直や救急といった体に負担のかかる診療がなくなったことで、これまで以上に患者さんとしっかり向き合い、診療ができるようになったと感じていますね。まだまだ患者さん一人ひとりとの付き合いは浅いですが、これから長く付き合っていく中で一人ひとりの患者さんのことをもっとよく知り、親しくなっていきたいと思っています。

今後の展望についてお聞かせください。

地域住民の皆さんのかかりつけ医になれるように、日々の診療を頑張っていきたいですね。当院は院長と私のニ診体制で、より多くの患者さんを診療できるようになりましたので、2人で協力して数多くの患者さんを診ていきたいと思っています。まずは、一人ひとりの患者さんのことを知って、仲良くなりたいです。会話の中で、その患者さんがどんな方なのか、趣味や好きなものについて、生活背景などを知っていくことで、信頼関係の構築はもちろん、診療精度の向上にもつなげていきたいですね。また、兄がすでに訪問なども行っていますので、将来的には在宅医療のほうにも参加していきたいですね。

最後に患者さんへのメッセージをお願いいたします。

竹田和希副院長 あだかえたけだクリニック6

胃がんや大腸がんといった消化器系のがんは国民の多くの死因として広く知られています。しかし私は早期発見、早期治療ができれば、必ずしも命に関わる病気とは限らないということをより多くの患者さんに知っていただきたいと思っています。日頃から健康診断やがん検診を受けていない患者さんにはこの機会にぜひ受けていただきたいですし、思い立った時に内視鏡検査を受けていただくのでもいいかなと思います。当院での検査をきっかけに、定期的に検診を受ける習慣づけになっていけたらうれしいですね。また当院ではさまざまな体のお悩みに対応しておりますので、どんなことでも気軽にご相談ください。優しく丁寧な診療でお迎えします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)/1万5000円~

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