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訪問診療や往診、病児保育など
医院の“外”にある医療のかたち

はあと在宅クリニック

(清須市/尾張星の宮駅)

最終更新日:2023/04/14

はあと在宅クリニック 訪問診療や往診、病児保育など 医院の“外”にある医療のかたち はあと在宅クリニック 訪問診療や往診、病児保育など 医院の“外”にある医療のかたち
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「医療を受ける」という言葉から想像されるのは、どんなシチュエーションだろうか? 町のクリニックの診察室や、入院先の病院など、思い浮かべられる場面はさまざまある中で、「患者が医療機関に足を運んでいる」という点が、多くの場合に共通すると考えられる。また、子どもの発熱時などは、医療を受けるために、家族が仕事を休まなければいけない、ということもあるだろう。しかし、医療機関に足を運ばなければ、時間を捻出しなければ、医療的なケアは受けられないのかといえば、必ずしもそうではないと「はあと在宅クリニック」の渡邉栄彦理事長は口にする。定期的な訪問診療や往診といった在宅医療を通して、地域医療の発展をめざす渡邉理事長に、クリニックの“外”にある医療のかたちについて解説してもらった。

(取材日2018年9月6日)

患者とその家族が、穏やかで笑顔ある生活を送れるように。さまざまな医療のかたちを知ってもらいたい

Q在宅医療では、どのようなことに対応できるのですか?
A
はあと在宅クリニック 在宅専門クリニックとして患者の健康を守る

▲在宅専門クリニックとして患者の健康を守る

基本的にほとんどの医療に対応できます。輸血など高い専門性が求められる処置も、対応する医療機関と連携してフォローしていくこともできます。在宅医療は、何らかの理由で通院が難しい方なら、基本的に誰でも選択できるものです。疾患や年齢などに制限はありません。足腰が弱ってしまい移動が難しい、脳梗塞の後遺症によって寝たきりになった、交通事故によって肢体不自由となった、といった身体的な理由だけでなく、認知症や統合失調症、引きこもりなど、精神的な理由によるケースも、もちろん在宅医療の守備範囲です。他にも、当院では経管栄養や酸素吸入の管理などの、医療的ケアを必要とする小児患者さんのもとへも足を運んでいます。

Q在宅医療を希望する場合はどこへ相談したらいいでしょうか?
A
はあと在宅クリニック 清須・岩倉・稲沢・あま・愛西・弥富・羽島市等と周辺各地を訪問

▲清須・岩倉・稲沢・あま・愛西・弥富・羽島市等と周辺各地を訪問

まずはケアマネジャーさんに相談して、対応するクリニックをご紹介頂くのが良いかと思います。もしくはかかりつけの先生にご紹介して頂いたり、その先生が在宅医療も対応されているのであれば、そのままお願いしたり、といったことも良いでしょう。もちろん、当院のような在宅医療を中心に行うクリニックに直接ご相談頂いても大丈夫です。在宅医療は保険が適用されますし、愛知県や岐阜県では身体および精神障害がある場合には医療費助成の制度もあるため、費用面の負担を抑えながら、ご自宅で医療を受けることができます。こういった情報はなかなか手に入りづらいですし、知るきっかけとして、その道のプロに聞いてみるのが第一歩だと思います。

Q在宅医療を受ける際、気をつけておくべきことなどありますか?
A
はあと在宅クリニック さまざまな薬や検査機器を持って診療へ出向く

▲さまざまな薬や検査機器を持って診療へ出向く

患者さんやご家族が、自分たちのことを“一番に”考えていただけたらと思います。ご自宅に医師や看護師が来るからといって、変にかしこまったり遠慮したりする必要はありません。私たちが、皆さんの生活の場にお邪魔しているわけですから、私たちの意見に左右される必要もないのです。極端な話、医学的に正しいことであっても、その場で望まれないのであれば必要のないことですから。私たち医師や看護師も、患者さんだけでなく一緒に生活するご家族とともに、病状の共有から治療について考えていきますので、遠慮せず、医療に対する希望をお話しいただけたらと思っています。

Q病児保育など保育の現場でも医療的ケアが必要な場面があります。
A
はあと在宅クリニック 医療を通して関わり人のQOLを上げたいと話す渡邉院長

▲医療を通して関わり人のQOLを上げたいと話す渡邉院長

お子さんが体調を崩した際、保護者の方がご自宅でお世話できることに越したことはないでしょうが、共働きで子育てをされているご家族だと、そうはいきませんよね。私自身も経験がありますが、仕事をしながら病気のお子さんをお世話することは簡単ではありません。だからといって、解熱剤でお子さんの熱を下げるなど、無理のあることをすると、かえって体調を悪化させることにつながってしまいます。それは、誰にとっても幸せなことではありませんよね。病児保育や病後児保育などを通じて子育てをサポートすることもまた、クリニックの外でできる医療的ケアの一つだと思います。

Q病児保育の充実によって、どのような発展があるとお考えですか?
A
はあと在宅クリニック 医師、スタッフが笑顔で対応

▲医師、スタッフが笑顔で対応

女性の社会進出、という言葉が一般的になりつつある中でも、病児保育などの“受け皿”がないことで、働くことや子どもを育てることに、不安がぬぐえない女性は少なくないと思います。夫婦が協力して子育てするといっても、子育てにおいてお母さんが受け持つ分量はまだまだ多いです。ともすれば子育てを取り巻く環境によって就労状況が不安定になるといったことも考えられるでしょう。裏を返せば、お子さんに何かあった時に頼れる場をつくることで、お母さんは安心して仕事にも子育てにも励むことができ、社会も活性化していくのではないかと思っています。医療に携わる人間として、そういった受け皿づくりにも、一層力注力したいと考えています。

ドクターからのメッセージ

渡邉 栄彦理事長

在宅医療や病児保育といった、いわゆる「クリニックの外」で行われる医療的ケアを求める人は、今後一層増えてくることと思います。介護も子育ても、どちらも大変なことです。その負担を、医療を通して少しでも軽減していき、患者さんはもちろんご家族の生活の質が向上できるよう、今後も働きかけていきたいと考えています。そうして地域全体の医療レベルを向上させていくことで、それぞれにとって幸せなひと時を過ごしていただけたら、こんなにうれしいことはありませんね。幸せのかたちは人それぞれでしょうが、穏やかに笑って過ごせる時間が多ければ、それが一番だと思います。気になること、聞いてみたいことがあればお気軽にご相談ください。

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