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大原 國章 院長の独自取材記事

赤坂虎の門クリニック

(港区/溜池山王駅)

最終更新日:2022/10/14

大原國章院長 赤坂虎の門クリニック main

溜池山王駅に直結するオフィスビル、「赤坂インターシティAIR」の地下1階に「赤坂虎の門クリニック」はある。同クリニックは、虎の門病院における外来の混雑緩和を目的として、2017年に開業された。大きな強みは、総合病院さながらの幅広い診療科があり、さまざまな分野を専門とする経験豊富な医師が多数在籍していること。各科の医師が横断的に連携し、トータルな視点での診療を行っていることも特筆すべき特徴だろう。加えて、予約あり・なしのどちらでも受診でき、複数科の診察も可能など、患者の利便性を高める取り組みも多く見られる。気軽にかかりやすいクリニックでありながら、病院のような医療を提供する同クリニックの魅力について、皮膚科が専門の大原國章(おおはら・くにあき)院長に話を聞いた。

(取材日2022年6月29日)

専門性の高い医師たちによる患者中心の医療

クリニックでありながら、幅広い診療科を診ているそうですね。

大原國章院長 赤坂虎の門クリニック1

そうなんです。2017年の開業時には11の診療科と部門でスタートしました。それでもクリニックとしては多かったのですが、それからさらに患者さんのニーズに応じる形で拡充を続け、診療対象の領域は14まで増えています。現在掲げる診療科は、一般内科をはじめ、消化器内科、呼吸器内科、循環器内科、老年内科、糖尿病内科、脳神経内科、皮膚科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、産婦人科と多岐にわたる他、内視鏡部門、間脳下垂体の疾患専門の部門、骨粗しょう症専門の部門もそれぞれ設け、カバーする領域は実に多様です。たくさんの分野に対応するだけではなく、「患者さん中心の医療を志し、経験豊富な医師とスタッフによる質の高い、ぬくもりのある医療を提供します」という理念のもと、日々、患者さんに寄り添う診療をめざしています。

虎の門病院ご出身の医師が多いと伺いました。

もともと当クリニックは、虎の門病院の混雑緩和を目的として設立されました。開業時は同病院に勤務していた医師15人でスタートしており、今でも病院のほうとは密接な連携関係があります。虎の門病院への紹介数は、医療機関の中でも当クリニックがとりわけ多いと聞いていますし、お願いすればスムーズに診てもらえるのもこちらならではの特徴でしょう。私自身、虎の門病院では副院長を務めるとともに、クリニックの立ち上げ準備から参加していました。虎の門病院と関わりのないご経歴の先生方もいらっしゃいますが、それぞれ大学病院や大規模病院などで豊富な経験を重ねた医師ばかりですから、医療の質の高さは自負するところですね。

こちらのクリニックの強みは何ですか?

大原國章院長 赤坂虎の門クリニック2

ベテラン医師が初診から担当する点は大きな強みの一つでしょう。例えば大きな病院の場合、若手の医師を育てる目的もあるため、先輩医師のアドバイスを受けながら、経験の少ない医師が診察することも少なくありません。その点、先ほどもふれたように、こちらには大規模病院で豊富な経験を積んできた医師たちが集まっています。一人ひとりが異なる分野でそれぞれ高い専門性を持ち、広く患者さんの症状や訴えをカバーできる体制があることも強みと言えます。

総合病院と同等の診療体制をクリニックで提供

複数の科で診てもらうこともできるのですか?

大原國章院長 赤坂虎の門クリニック3

はい、そうしたご要望にも対応しています。身近なかかりつけという役割を担うクリニックでありながら、各診療科・部門が連携して診療にあたるのも、当クリニックならではの特徴です。複数の病気・症状を抱えている方も少なくありませんから、横断的に診察できることは患者さんにとってメリットが大きいと思います。1つの疾患を1つの専門領域だけで診ていくのではなく、患者さんの状態を総合的に判断できる医師たちが担当する。これは、それぞれの方の主訴を多面的にとらえる必要があると考えているから。科を横断して診察することで、生活の質(QOL)向上に貢献していく、というシステムになっているとも言えると思います。

クリニック内ですべて診てもらえると患者のメリットは大きいですね。

そうですね。当クリニックだけで受診が終われば、患者さんは症状ごとに別々のクリニックにかかる必要がなく、月に何度も通院するような煩わしさから解放されるのではないでしょうか。こうした診療がスムーズに提供できるのは、虎の門病院と同様に、各科で連携しやすい風通しの良さがベースにあるからだと思います。クリニック内の造りも、医師たちの専用スペースは壁がない仕様になっており、専門の異なる医師同士が交流しやすいレイアウトになっているんですよ。

診療における大原院長のモットーを教えてください。

大原國章院長 赤坂虎の門クリニック4

独断で診療や治療法を決めつけないこと、この一言に尽きますね。「その決定が果たして患者さんにとって最善のものであるか」、それを判断するには他者の目や意見が重要です。どの治療法にするかといった医療における決断は、患者さんのその後を左右する絶対的なものになりかねません。ですから、これまでの知見のみならず、当クリニックの医師と話したり、独自につないできた院外の医師たちとのネットワークを駆使して相談したりして、より良い治療のために最善を尽くすことを信条としています。また、患者さんとたくさん対話することで、生活の中で困っていること、つまりQOL向上のために一番訴えたい悩み事が見えてくるものです。医療における患者さんの希望と医師の目標とする到達点が必ずしも一致するわけではないので、その点は丁寧に確認しています。

かかりやすいシステムを追求し患者の負担軽減をめざす

皮膚科を担当されていますが、改めてご経歴を教えてください。

大原國章院長 赤坂虎の門クリニック5

私はこれまで、東京大学医学部附属病院や虎の門病院に勤務し、皮膚科領域における外科的な治療を専門にしてきました。中でも、皮膚がんをはじめ、あざや血管腫、瘢痕(はんこん)、潰瘍といった病気・症状に対して、数多くの手術を経験しています。その際、まずは正確な診断に努め、それをもとに適切な手術方法を選択していくことがとても重要です。また、精度の高い手術を行いつつ、術後の仕上がりにまで目配りすることも大切にしてきました。こうした経験をもとに国内で他の医師たちの指導にあたる他、インドネシア大学での講義も担当し、広く知識と技術を共有することにも力を入れています。

皮膚科で注意すべき身近な病気としてどのようなものがありますか?

皮膚科領域には、「単なるほくろだと思っていたらがんだった」など、重症化する恐れがありながら、専門的な知見がなければ見落とす可能性のある病気があります。一方で、けがや、急激で過度な日焼けなども診療の対象に含まれますので、皮膚科が対象とするフィールドは実に広いですね。日焼けについては、紫外線が増加する春から夏にかけて、やけどに含まれるような深刻な状態になる患者さんもいらっしゃるので、ぜひ注意していただきたいです。また、長時間マスクを着けていたために起こる擦れやかぶれ、ニキビなどもコロナ禍で増える傾向にあるようです。以前とは生活様式が変わり、マスク着用が日常のこととなりましたので、そうしたことで発生しやすい肌荒れにも気をつけていただきたいですね。

最後にクリニックの今後の展望をお伺いします。

大原國章院長 赤坂虎の門クリニック6

当クリニックは、医師たちの関係性の良さだけではなく、電子カルテで医療情報を一括管理するといった取り組みもあることで、総合的に患者さんを診ることができる体制になっています。今後も患者さんが受診しやすいシステムを前進させ、安心してかかっていただけるようにしていきたいですね。遠くから来院してくださる患者さんもいらっしゃるため、オンライン診療への対応も検討しているところです。さまざまな取り組みは、患者さんの負担を軽減するのはもちろん、診る側の医師にとってもスムーズな診療を行う助けとなるでしょう。どんな体調の不安も受け止められるクリニックをめざし、今後もアップデートを続けていきます。

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