歯科医師と二人三脚で行う矯正治療
小児も成人も噛み合わせを重視
まえだ歯科・矯正歯科
(名古屋市昭和区/御器所駅)
最終更新日:2023/03/20
- 自由診療
美しく整った歯並びは多くの人にとって憧れの的だ。しかし歯並びを整える矯正治療は、費用負担も大きく、期間も長期に及ぶため、二の足を踏む人は少なくない。さらに、子どもが受けるものというイメージもあるため、「大人になってからだと難しいのでは?」と考える人も少なくないという。「見た目を良くするための手法と思われがちな矯正ですが、実はそれ以外にもさまざまなメリットがあるんですよ」とほほ笑むのは、「まえだ歯科・矯正歯科」の副院長で、矯正歯科を専門とする前田清香副院長だ。矯正治療は、生涯にわたって健康な歯を守る上で非常に有用なものであるとの考えを携え、常に患者と二人三脚で矯正治療に取り組む前田副院長に、矯正治療を受けるメリットや治療の流れについて詳しく解説してもらった。
(取材日2020年4月28日)
目次
見た目にきれいなだけでなく、食べ物をきちんと噛めて飲み込める、審美的にも機能的にも美しい口元をめざす
- Q矯正治療を受けるメリットとは何でしょうか?
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A
一般的に思い浮かべられるのは、見た目が良くなることかと思います。でも、メリットはそれだけではありません。歯並びが整えば歯も磨きやすくなり、虫歯や歯周病の予防につながります。それと、あまり知られていないのが、噛み合わせの改善も期待できるということ。日常生活では意識しないかもしれませんが、噛み合わせが乱れていると、食べ物がきちんと咀嚼できずに、全身の健康へ影響が心配されます。さらに、噛み合わせが悪いと、歯が欠けたり痛みが出たりすることもあり、歯の寿命が短くなってしまいます。矯正治療は、生涯ご自身の歯で食事を楽しみ、魅力的な笑顔を守るのに役立つ方法といえます。
- Q矯正治療のスタートに適した時期は? 成人後も受けられますか?
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A
矯正治療そのものに年齢制限はありません。歯と骨が健康な状態なら60代でもスタートできますし、反対に、歯周病が進行している場合には若くても難しい場合があります。ただ、成人後は歯の移動などに制限が出るため、体が成長途中で、歯並びの土台となる顎の骨にもアプローチしやすい子どものうちに検討するのが理想的ですね。もちろん、すべての症例で小さいうちから始めるべきということでもありません。長期に及ぶ矯正を乗り切るためには、心の準備も不可欠。当院では、お子さんの心の成長も踏まえて適切なタイミングを見極めています。患者さんそれぞれに合った治療開始時期を見極めるために、定期検診や矯正無料相談をお勧めしています。
- Q矯正はどのようにして行うのですか?
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A
専用の装置を用います。一口に装置といっても多種多様で、歯の表側に固定するタイプや、歯の裏側に固定するリンガル(舌側)タイプ、透明な素材で目立ちにくく取り外し可能なマウスピース型装置、子どもの矯正でよく用いられる床矯正装置などが挙げられます。装置の用途もさまざまで、例えば顎を広げたり、舌の位置を正しく導いたりするために床矯正装置を用いることもありますね。また「前歯のみをきれいに整えたい」など、部分的な矯正も行えます。装置ごとにそれぞれ特徴がありますので、矯正を始めるにあたっては、患者さんの要望や年齢、歯列・噛み合わせの状態を十分踏まえた上で、適したものをご提案します。
- Q矯正期間中、患者さんが気をつけることはありますか?
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A
装置が入っていると、どうしても汚れが残りやすくなるので、虫歯のリスクも高くなるんです。当院では月1回の診察時にクリーニングも行いますが、虫歯を予防するためには毎日の歯磨きがとても重要です。固定式の装置を用いている患者さんには、専用の歯ブラシをお渡しするなどして、磨き残しのない歯磨きの仕方を指導しています。お子さんには、お口周りの筋機能トレーニングもレクチャーしていますので、歯磨きもトレーニングも、親子で一緒に取り組んでいただけると良いですね。また、ご自身のお口の中により関心を持っていただけるといいですね。
- Q矯正を進めるにあたり、貴院が重視していることは何ですか?
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A
安心して矯正をスタートできるよう、事前の説明には特に力を入れています。矯正は1年程度で終わる人もいれば、3年程度かかるケースもあり、小さなお子さんですと、10年ほどかかることも。長い時間をかけて行うものだからこそ、「こんなはずじゃなかった」と思ってほしくありません。ですから、当院では矯正を専門に経験した歯科医師ならではの視点で、装置の特徴や懸念点、費用、期間などを詳しくご説明しています。また、矯正開始後も患者さんとの対話を重視し、長い矯正期間を乗り越えられるように患者さんを支えていきます。歯磨き一つにしても、アドバイスしたり褒めたりして、矯正に対するモチベーションを高めながら進めていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正:35万円、処置料3000円、成人矯正:全顎マルチブラケット(表)60万円~、処置料4000円、舌側矯正80万円~、処置料5000円、マウスピース型装置を用いた矯正80万円、処置料3000円、部分矯正10万円~、処置料4000円