手術経験豊富な医師が検査後の治療方針も提案
胃・大腸内視鏡検査
朝日橋ひだまりクリニック
(川口市/川口元郷駅)
最終更新日:2022/10/13
- 保険診療
胃がんや大腸がんのほか、胃腸炎、胃潰瘍、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎などの発見に役立つ胃・大腸内視鏡検査。特に胃がんや大腸がんは初期には症状が自覚しづらいものの、検査で早期に発見できれば治療の選択肢が増えるため、定期的に受けておきたい検査の一つだ。神経内科と消化器内科の専門的な診療を実践し、地域に密着しながら“頭とおなかの総合医療”を提供している「朝日橋ひだまりクリニック」は、MRI・CTといった先端機器と、数多くの外科手術を経験してきた消化器内科の診療を担当する田嶋政之先生の知識と経験が強みのクリニック。万が一がんが発見された場合はMRIやCTで進行度合いを正確に診断し、それに応じて適切な医療機関を紹介している。今回は田嶋先生に、内視鏡検査の詳細や同院で行う検査の特徴などを聞いた。
(取材日2022年8月18日)
目次
麻酔や痛み止めで苦痛を軽減。異常があればCTやMRIによる追加検査で症状を分析し適切な医療機関を紹介
- Qどのような症状があれば内視鏡検査が必要なのでしょうか?
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A
上腹部痛や食欲不振、吐き気などの症状があれば胃の内視鏡検査を、下痢・便秘、おなかが張る、血便などが続く場合は大腸の内視鏡検査をお勧めします。これらの症状が一時的にではなく、数ヵ月間続くかどうかが一つの目安になります。このような症状がなくても、以前にピロリ菌や大腸ポリープが見つかった方はがんの発症リスクが高いことから、1年に1回程度、定期的な検査を受けたほうがよいでしょう。特に大腸がんは、早期だと症状がほとんどなく、症状が出た時点でだいぶ進行している可能性があるので注意が必要です。また、若い方は潰瘍性大腸炎を発症している可能性も考えられます。先に挙げたような症状があれば早めに受診してください。
- Q内視鏡検査を受けるにあたり、日常生活での注意点はありますか?
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A
胃内視鏡検査は検査当日に朝食を抜くくらいで、それ以外は普段どおりの生活をしていただいて構いません。大腸内視鏡検査は前日夜と当日朝に検査用の下剤を飲んでいただきますが、当院の場合、当日の下剤は自宅で服用してもいいですし、不安がある方はクリニックで服用することもでき、患者さんのご要望や環境に応じて個別に対応しています。胃と大腸両方の内視鏡検査をご希望の方は、両検査を同日に実施することも可能ですので、お仕事が忙しい方などは一度ご相談いただければと思います。
- Q検査時の痛みが気になります。
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A
当院では痛みに配慮して麻酔や痛み止めの点滴を使っています。それでも不安の強い方には鎮静剤を使用し、寝ている間に検査をすることも可能ですので、患者さんの希望に合わせて対応します。痛み止めを使うことで、胃の場合は内視鏡が喉を通る時の痛みやえずき(咽頭反射)を、大腸の場合は内視鏡が腸を通る時の圧迫感や痛みの抑制を図ります。内視鏡検査は気になる症状があって受けた場合は保険診療になります。何らかの異常が見つかって病理検査をした際は追加の費用がかかりますが、こちらも保険診療扱いになります。
- Q検査後の注意点について教えてください。
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A
一度検査を受けたら終わりではなく、その後も定期的に検査を受けたほうがいいでしょう。胃やおなかに何らかの症状が続く場合や、何回も繰り返してしまう場合は、その都度検査を検討していただいたほうがよいと思います。ただし、症状があったらすぐに内視鏡検査を受けるのではなく、まずは診察を受けて医師と相談した上で必要かどうかを判断しましょう。検査を受けて何も見つからなければ、それだけで安心できますしね。病気が悪化してから見つかって、「もっと早く検査をしておけば良かった」と後悔することのないようにしていただきたいです。
- Qこちらのクリニックの内視鏡検査の特徴について教えてください。
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A
万が一がんが見つかった場合、CTやMRIで進行具合を診断し、適切な治療ができる医療機関を紹介することができます。例えば、大がかりな手術になることが予測されれば、大きな病院やがん専門病院を紹介し、早期のがんで一般的な治療で済む場合は、通院しやすい自宅近くの病院やアクセスの良い病院を紹介するなど、状況や希望に応じて選択肢をご提示しています。もし紹介された病院で対処が難しかったら、患者さんはまた違う病院を探すことになってしまいますから、病院選びは慎重に行っています。検査をして終わりではなく、次の医療機関をご紹介することもわれわれ地域のかかりつけ医の大切な役目だと考えています。