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環境の変化で増えるニキビ
早期の適切な治療で笑顔を守る

皮フ科 いちかわクリニック

(小平市/鷹の台駅)

最終更新日:2023/05/01

皮フ科 いちかわクリニック 環境の変化で増えるニキビ 早期の適切な治療で笑顔を守る 皮フ科 いちかわクリニック 環境の変化で増えるニキビ 早期の適切な治療で笑顔を守る
  • 保険診療

尋常性ざ瘡(ニキビ)は、皮脂が毛穴に詰まることで起こる皮膚の炎症。「青春のシンボル」とも呼ばれ、思春期の男女を中心に誰しも経験したことがあるだろう。「皮フ科いちかわクリニック」の市川眞喜子院長は、皮膚科専門の医師として多くのニキビに悩む若者と向き合ってきた。誰にでも起こる故に「病院にかかる必要はない」と考え、子どものニキビを放置している保護者も多い中、「ニキビはれっきとした皮膚の病気。慢性化しているのであれば子どもであっても皮膚科で治療を行うべき」と話す。特に近年は、食生活の変化や社会的背景によりニキビに悩む患者の低年齢化が進んでいるという。放置すると一生繰り返す恐れがあり、人格の形成にも影響を与える可能性のあるニキビについて、市川院長に治療方針を聞いた。

(取材日2023年2月17日)

医師と保護者が協力しながら治療のモチベーションを保ち、傷痕として残ってしまうのを防ぐ

Qニキビに関して、最近の傾向を教えてください。
A
皮フ科 いちかわクリニック ニキビに悩む患者の年齢は、年々低下傾向にあるという

▲ニキビに悩む患者の年齢は、年々低下傾向にあるという

ニキビは、「尋常性ざ瘡」という皮膚の病気です。思春期の男女を中心に、体調やストレスなどさまざまな要因で起こるとされています。これまで多くの患者さんを診てきましたが、食生活が欧米化し、洋食や肉を食べる機会が増えている影響で、ニキビに悩むお子さんの年齢が年々低下していると感じます。当院には大人ニキビで通われている患者さんもいらっしゃるので幅広い層に治療していますが、小学生のお子さんが来院することが多くなりました。昔はお子さんのニキビをあまり深刻に考えていないご家庭が多かったように思います。しかし、ニキビもれっきとした皮膚の病気であることがいわれるようになってからは、受診する人が増え始めました。

Q子どものニキビ治療で大切にしていることはありますか?
A
皮フ科 いちかわクリニック 子どもにもわかりやすい説明をするため、冊子などを使用

▲子どもにもわかりやすい説明をするため、冊子などを使用

診察にはできるだけ保護者の方も同席してもらい、本人と一緒に治療に取り組んでもらうようにしています。ニキビの治療方法は、日常生活やスキンケアの改善、そして塗り薬の処方が主なのですが、小学生や部活が忙しい中高生は、毎朝洗顔料を使って顔を洗ったり、一日一回きちんと薬を塗るのはなかなかハードルが高いでしょう。そのため、保護者の方にこまめな声がけをお願いしています。中には親御さんに知られたくない、といった気持ちから一人で来られる学生さんもいます。逆に、保護者の方から付き添わなくていいか聞かれることもあります。このように一人で通院される場合は、パンフレットなどを使ってよりわかりやすい説明を心がけています。

Q長引くマスク生活で、ニキビができやすくなったとよく聞きます。
A
皮フ科 いちかわクリニック マスクの不織布やひもの擦れにより、患部が治りにくくなることも

▲マスクの不織布やひもの擦れにより、患部が治りにくくなることも

そうですね。マスクの内側は呼吸によって温度が上がりやすく、外側に比べて5度ほど高いといわれています。湿度も高く細菌も繁殖しやすいため、ニキビができやすくなるんです。また、マスクの布やひもが擦れることで、顎や頬のニキビが治りにくくなってしまいます。マスクをする時間が長い人には、朝・夜の洗顔のほか、さっぱりするタイプの化粧水をお勧めしています。女性のドクターならではの良さとして、化粧品のアドバイスができるという点があると思います。今はさまざまな種類や効果の化粧品がありますから、化粧を始める年齢の学生さんや大人ニキビで悩む男性女性にも肌に合ったもの、ニキビのできにくいものを紹介することができますよ。

Qニキビを放置すると、どのようなリスクがありますか?
A
皮フ科 いちかわクリニック ニキビは放置すると傷痕になることも。早めの受診が大事

▲ニキビは放置すると傷痕になることも。早めの受診が大事

放っておくと後々瘢痕に変わり、治療するのが難しくなります。痕になる前に皮膚科でどのような状態かを確認し、治療の道筋を立てる必要があります。また、ニキビはお子さんが成長する中で、精神面に大きな影響を与えます。ニキビが原因で周囲にからかわれたり、自信をなくしたりして消極的な性格になってしまうお子さんもいます。そのまま成長すると、対人関係に積極的になれず、恋愛や就職など人生の重要な場面でつまずいてしまうことも。今、この瞬間もニキビが原因でつらい思いをしているお子さんがいるかもしれません。お子さんが自信を持って健やかに生きていくためにも、早めの受診・治療を呼びかけています。

Qしっかりとニキビに向き合うことが重要なんですね。
A
皮フ科 いちかわクリニック 完治をめざすには、治療を続ける根気も必要と語る院長

▲完治をめざすには、治療を続ける根気も必要と語る院長

ニキビは、今日治療したから明日治る、というわけではありません。寛解という目標に向かって、根気強く治療を続けなくてはなりません。そのためには保護者の方の協力が必要な場合もあります。重ね重ねにはなりますが、ニキビは病院に行かなくていいという時代は終わりました。お子さんが悩んでいるようであれば「決して恥ずかしいことではない」と伝えた上で、「病院で相談してみよう」と声をかけてあげてください。当院ではプライバシーに十分配慮して診療を行っていますので、安心してご相談いただきたいです。カウンセリングを通して原因を探り、1日でも早くニキビの悩みから解放されるよう頑張っていければと思います。

ドクターからのメッセージ

市川 眞喜子院長

以前、ニキビで悩んでいた男の子に久しぶりに会う機会がありました。高校時代の彼のニキビの症状は重く、顔全体に広がっていました。しかし、治療を終えた彼は、とても笑顔がすてきで、明るい彼を見てうれしく思いましたね。ニキビは治療できる病気です。悩む前に、まずは専門の医師に相談してください。一人ひとりに合ったオーダーメイドの治療計画をご提案します。医師と保護者の方、そしてご本人が力を合わせ、今あるニキビの完治、そして、ニキビのできにくい肌を一緒にめざしていきましょう。

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