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谷 健太 院長の独自取材記事

たに歯科クリニック

(さぬき市/志度駅)

最終更新日:2021/10/12

谷健太院長 たに歯科クリニック main

JR高徳線志度駅から車で約5分。県道3号線から少し入った場所にある「たに歯科クリニック」。2016年に開業した谷健太院長は患者第一の考え方、コミュニケーションを重視した姿勢で地元に貢献するかかりつけ医だ。また近年は他県から訪れる患者も増えているという。クリニックの外観はアットホームな雰囲気の平屋建て。木のぬくもりと白を基調とした院内には、月ごとに変わるアロマオイルの香りがほのかに漂う。確固たる信念を持ち誠実に診療に取り組む谷院長に、治療方針や患者への思いなど、じっくり語ってもらった。

(取材日2021年5月25日)

コミュニケーションを大切に、患者の思いを受け止める

初めに開業までの経緯をお聞かせください。

谷健太院長 たに歯科クリニック1

徳島大学歯学部を卒業、臨床研修を終えたら四国から出て最先端の治療を学びたいと考えていました。開業時には戻ってくると決めていたので、それまでに多くの知識・技術を身につけ、経験を積んで地元の患者さんに還元したいと思っていたんです。クリニックにはさまざまな患者さんが来られるので、何かに特化することなく幅広く、かつ矯正治療、インプラント治療など専門性が高い分野にも対応できるようになりたいとの思いがありました。大学のバレーボール部の先輩で、尊敬できる先生が包括的な診療に取り組まれていて、技術的にもレベルが高いと感じたため、京都にあるその先生のクリニックで勉強させてもらうことにしたんです。6年間勤務し、一定程度技術が確立したと納得できたため2016年に開業しました。

開業にあたりどのようなことを意識されましたか。

アットホームな雰囲気にしたかったので、建設業に携わる叔父に依頼して医療機関らしさを排除した建物をめざしました。広々としたつくりで、誰でも安心して来院できて安全に過ごせる空間を意識しましたね。スペースにゆとりを持って、ほかの患者さんに聞かれる心配なくじっくり話ができるという点も重視しました。一方で院全体の様子を把握できるよう、診療スペースはガラスで区切っています。そのほか壁は抗菌抗ウイルス施工に。またオゾン水生成器を導入し、安全性に配慮した水を使用しています。開業後は近隣のクリニックと連携し、患者さんにとってより良い診療を提供できる体制に。互いに得意分野の治療に関しては紹介し合うなど、良い関係を築いています。時にはクリニックにお邪魔して見学させてもらうこともあるんですよ。

どのような患者さんが来院されていますか。また診療の流れを教えてください。

谷健太院長 たに歯科クリニック2

近隣の方を中心に患者さんの年齢層は幅広いですね。開業当初は虫歯や入れ歯の治療が中心でしたが、このところ矯正治療の相談が増えています。私自身、矯正が専門ではないものの得意分野であり、クチコミなどで近県から来られる方もいます。当院では、初診時に来院理由や患者さんの思いをしっかり理解するよう努めています。その上で、すべての患者さんに対して歯周病、虫歯の状態をチェックし、その時点で把握できたお口の状態を説明。ここが悪いですよとお伝えして、患者さん自身に治療するかどうかを決めていただくというのが基本姿勢です。2回目の来院時には治療計画書をお渡ししてより詳しくご説明し、ご納得いただいた上で治療を開始します。この初めの2回に十分に時間をかけないと良い治療はできないと考えています。

患者自身の歯をなるべく残す、なるべく抜かない治療を

歯科医師として、どんなときにやりがいを感じられますか。

谷健太院長 たに歯科クリニック3

先生に診てもらって良かったといった言葉をいただいたときですね。開業にあたっては、他院で治せないものを治せる歯科医師でありたいという強い思いがあったので、患者さんが悩んでいた症状をしっかり治せるように心がけています。噛み合わせの治療により、頭痛などの不調が改善につながることがあると考えているんですよ。噛み合わせは全身にも影響を与えますから、噛み合わせの治療が患者さんの悩みの解消にも役立ったらうれしいですね。

インプラント治療に力を入れているそうですね。

インプラントは失った歯の機能を回復させるための治療法です。周囲の健康な歯を削るといった負担もなく、残った歯を守ることにつながります。しかし私から見ると、抜く必要のない歯を抜いてインプラントにする症例も多いようです。これは患者さんにとって不利益になりかねません。患者さんご自身も安易にインプラント治療に頼ることなく、将来を見据えてご自分の歯をなるべく残せる治療を選んでいただきたいですね。歯科治療の主役はあくまで天然歯。そう認識した上でインプラント治療を捉えてほしいという思いで日々診察にあたっています。

口呼吸の影響についても懸念されているそうですね。

谷健太院長 たに歯科クリニック4

口呼吸は万病のもとだと考えています。鼻呼吸なら鼻毛や鼻の粘膜のフィルター機能で防げるウイルスなどが、口呼吸だと簡単に侵入してきます。感染症予防のためにも鼻呼吸の習慣をつけ、本来の免疫反応を活性化させることが重要です。また口呼吸は歯並びにも悪影響を与えます。口呼吸の人は舌が下がりやすく、頬の圧で上の歯が内側に押されることで出っ歯などの原因に。歯並びが悪い人は歯の軸が内側に倒れていることが多く、小臼歯を抜いてスペースを確保する抜歯矯正がよく行われます。でも健康な歯を抜かなくても歯の軸を立て直し、手前にスペースを作ることで歯並びの改善が見込めます。当院では抜かない矯正治療を心がけ、舌を正常な位置に戻すために「あいうべ体操」を取り入れています。大きくあ、い、う、べ、と舌を伸ばす一連の動作を30回行います。硬いものを噛まない食生活も口呼吸の一因。特にお子さんに関しては食生活を意識することも重要です。

患者の要望に応えられるクリニックであるために

診療にあたりどのようなことを重視していますか。

谷健太院長 たに歯科クリニック5

治療した歯を長持ちさせること、なるべく歯を削ったり抜いたりしないことです。そして絶対に自分にうそをつかないこと。治療方針で迷ったら、自分が患者さんの立場ならどんな治療をしてほしいか考えるようにしています。また、より良い診療を提供できるよう歯科用CT、炭酸ガスレーザー、マイクロスコープといった機器類を積極的に導入しています。診療に必要かどうか、患者さんの病気を治すのに役立つかどうかという観点で機器類の充実を図ることも重要だと考えています。

先生もスタッフも勉強熱心であるそうですね。

歯科医院はスタッフが優秀でなければ成り立たないため、当院でもスタッフにはものすごく勉強してもらっています。一人ひとりが努力し、カウンセリングなどでも力を発揮してくれていますね。また定期的に個人面談を行い、日々の仕事の中でおのおのが抱いている思いをくみ取ることも欠かせません。新たなことに取り組む際には、理解と意識を高めるため休日に院内で勉強会を開くことも。私と同じ思いで患者さんのために頑張ってくれるスタッフは当院に欠かせない大切な存在です。私自身は、新型コロナウイルス感染症流行の影響で今はオンライン受講がメインですが、以前は週末ごとに大阪や東京で開かれる勉強会に参加していました。優れた先生方から刺激を受けるというのはモチベーションアップにつながりますね。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

谷健太院長 たに歯科クリニック6

しっかり治したいという患者さんのご要望に応えられるクリニックであり続けたいですね。今ある歯を先々まで残せるよう、長い目で見て患者さんのためになる治療を提供していきたいです。常に新たな知識を取り入れ、技術を磨き、自分にしかできない診療で患者さんの健康維持に貢献できればうれしいですね。当院は一般歯科のほか矯正治療、インプラント治療にも力を入れていますが、すべての治療は患者さんの歯を守る手段ですから、今ある歯を守るという歯科の基本にのっとった診療を実践しています。歯科医師の役割は可能な限り患者さん自身の歯を残すことであり、私が歯科医師である意味はここにあります。当院ではスタッフ一同、全力を尽くして治すという強い思いで日々診療にあたっています。お困りのことがあればなんでもご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/40万円~
矯正歯科/50万円~(子ども)、70万円~(大人)
白い詰め物(セラミック)/4万円~
白いかぶせ物(セラミック)/8万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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