全国のドクター9,336人の想いを取材
クリニック・病院 158,521件の情報を掲載(2024年5月19日現在)

  1. TOP
  2. 富山県
  3. 富山市
  4. 粟島(大阪屋ショップ前)駅
  5. ながた裕子眼科
  6. 永田 裕子 院長

永田 裕子 院長の独自取材記事

ながた裕子眼科

(富山市/粟島(大阪屋ショップ前)駅)

最終更新日:2022/03/01

永田裕子院長 ながた裕子眼科 main

富山駅から富山港線に乗り、粟島駅で下車して徒歩3分。国道8号線の中島立体交差から車で約3分に位置する「ながた裕子眼科」。院長の永田裕子先生は、不安を抱く患者に丁寧に症状を説明し、患者自身の状況を理解してもらうよう努めている。地域の人はもちろん、院長を慕い、前任地の滑川市からも通い続ける患者も少なくない。患者のためになることを考え、さまざまな医療機器も導入し、多角的な面から病状を把握する。「患者の不安を少しでも取り除くこと」がモットーだという永田院長に、治療や患者への想いを聞いた。

(取材日2022年1月20日)

患者の利益を一番に考え、不安の解消に尽力する

どんな治療を中心に行っていますか。

永田裕子院長 ながた裕子眼科1

お子さんは視力の低下、若い人はコンタクトのトラブルや眼精疲労、中高年は白内障、緑内障、ご高齢の方は加齢黄斑変性などの目の奥の病気など、幅広い主訴に対応しています。白内障の手術も行います。自由診療になりますが、寝ているときに着用し、日中の裸眼視力の補正を行う、オルソケラトロジーという夜用のコンタクトレンズも扱っています。また、視能訓練士が2人いるので、子どもの斜視などの相談も多いです。多種多様な医療機器も導入しています。患者さんの利益のために、さまざまな情報を統合して、病状を把握するのが大切だと考えているためです。また、地域の基幹・中核病院と連携させていただいているので、患者さんの病状によっては、富山大学附属病院、富山県立中央病院、真生会富山病院、富山赤十字病院など、県内外の病院への紹介もしています。

白内障手術の際は、一般的な単焦点眼内レンズだけでなく多焦点眼内レンズも扱っているそうですね。

眼内レンズとは白内障手術において濁った水晶体(目の中のカメラのレンズの役割をする部分)を取り除いた後に、水晶体の代わりに目の中に入れるレンズのことです。保険適用で行われるのは、単焦点眼内レンズです。でも、当院では患者さんの治療の選択肢を広げるため、選定療養となる多焦点眼内レンズも扱っています。多焦点眼内レンズにもさまざまな種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。患者さんのお気持ちを聞き取り、その方の目の状態や経済状況も踏まえ、十分に時間をかけて一人ひとりに合ったレンズを選んでいきたいと思っています。

治療をする際、心がけていることはありますか。

永田裕子院長 ながた裕子眼科2

不安を抱いている患者さんに、自分がどんな状態にあるかをきちんとご理解いただくようにしています。写真や模型、絵を描くなどしてわかりやすく説明し、そのために必要なことをお話ししています。治療のために長期間継続して目薬を点眼する必要がある場合も、患者さんがご自分の状態を把握されていると、毎日続けやすくなると思います。手術の場合も、手術までの流れや、これまで同じ手術を受けた患者さんの感想を、参考までにお伝えするようにしています。あとは、患者さんのお話をきちんと聞いて共感することですね。「こういう疾患の場合は、確かに痛みが出ますよね」など、寄り添うことで信頼していただけるのではないかなと思います。「患者さんの不安を少しでも取り除く」のが私のモットーです。

この地域の患者の健康を守る医師をめざして

2016年に開業された際、この地域を選んだ理由を教えてください。

永田裕子院長 ながた裕子眼科3

患者さんが車で来院しやすいよう、駐車場を大きくしたいと考えていました。ご縁があり、今開業している場所で広い敷地を見つけられたのが大きな理由です。近くに美しい公園もあり、のびのびとして自然が豊かなのも魅力でしたね。開業時は、いずれ市内電車が開通するという話もあり、交通の便も良くなるだろうとも思いました。実際、その市内電車を利用されて来院される患者さんも多いですね。開業当時は、富山駅の南側はすでににぎやかでしたが、当院がある北側は、これから発展するところだったんです。まずは私が一生懸命盛り立てて、この地域の皆さんの健康を守るために動けたら良いなとも思い、この地域を選びました。

クリニック内もとてもおしゃれで、リラックスできる雰囲気ですね。

あまり病院っぽい雰囲気だと、患者さんも身構えてしまうと思うので、気軽に相談に来ていただける雰囲気づくりを心がけました。バリアフリーで、通路も待合室も診察室も広くしています。お子さんの中には「病院は怖い」というイメージを抱いている子もいると思いますが、キッズスペースは明るく、壁紙も星模様にしています。細かい部分にもこだわっていて、一般的には黒色が多い眼底検査をする医療機器も、赤色のものを使用。お子さんの興味を引くことにもつながっています。また、手術をされる方のためには、処置室のほかに緊張を和らげていただけるように安静室もあります。術前の方は荷物をロッカーに預け、術後も少し休んでいただけるようにしています。

患者の年齢層はどれくらいでしょうか。

永田裕子院長 ながた裕子眼科4

基本的には年齢の高い方が多い印象です。前任地が滑川市の厚生連滑川病院だったのですが、その当時診ていた患者さんで、電車を乗り継いだり娘さんに送迎してもらったりしながら通い続けてくださる方もいらっしゃいます。90歳を過ぎた方もいて、「ここに来ると元気が出るよ」とおっしゃっていただいたこともありますね。顔を合わせて、いろいろとお話しするだけでもストレスが発散されるんでしょうね。患者さんには、少しでもすっきりしていただけるといいなと思います。あとは、近くに大きな小学校があるので、お子さんもいらっしゃいます。学校で視力検査があった後は患者さんの半分くらいがお子さんということもありますね。眼科は、視力というはっきり変化がわかる治療が中心ですので、喜んでもらえることが多い診療科だと思います。いろんな患者さんが喜んでくださるとうれしいですし、励みになります。

スタッフと一丸になり、患者の幸福を願う

医師をめざしたきっかけを教えてください。

永田裕子院長 ながた裕子眼科5

私が高校生の時に、父が病気になりました。大きな手術をして、食事療法や投薬をしているのを近くで見ていました。不安を抱えながら両親と一緒に病院にも行ったんですが、担当の先生がとても丁寧に説明してくださいました。命を預かる仕事の尊さを感じ、自分も人の役に立つ仕事をしたいと思ったのが一つです。また、私自身、友達に悩みを相談されることが多く、共感して、一緒にどうしたらいいのか考え、世話を焼きたがる性格だったというのもあります。実は子どもの頃からバイオリンを習っていて、一時は音楽の道を選ぼうかと思ったこともありました。もちろん音楽も、人を楽しませられる素晴らしさがありますが、人の役に立ちたいと思い、医師をめざしました。医療と音楽の共通点は、人を“癒やす”ことだと思います。今でも音楽が好きなので、クリニックのロゴやインテリアに、音楽をイメージしたデザインを取り入れています。

スタッフはどんな方がいらっしゃいますか。

スタッフは女性9人。いつも笑顔でとても優しい人ばかりです。つくづく私は人に恵まれているなと思うのですが、スタッフは全員、当院の自慢ですね。スタッフ同士が仲良く、楽しく仕事ができる環境づくりをするために、私も頑張らなくてはと思っています。やっぱり働いている人が幸せでないと、患者さんのことも幸せにできないと思っているので。コミュニケーションは積極的にとり、どんなことでも話をするようにしています。おかげで、普段から信頼し合い、助け合える関係です。それに全員とても勉強熱心。新しい知識を積極的に吸収しています。勉強に必要な本などは自由に購入できるようにしています。

読者へのメッセージをお願いします。

永田裕子院長 ながた裕子眼科6

目は情報を得るためにとても大切な器官です。そのため、かかりつけの眼科を持つようにしてほしいですね。現在はパソコンやスマートフォンを見る時間が増え、目を酷使する時代です。だから、どうしてもトラブルが起きやすくなっています。例えば、パソコンを見る時間が多い方は、目に負担がかかりやすくなってしまいますので、30分に1度は遠くを見るようにすると、ピントを合わせる筋肉がゆるみやすくなります。自分でできる、ちょっとした対策ですね。最近は、薬やコンタクトレンズなども手軽に購入ができて便利ですが、なにか目の不調を感じたときは、自己判断せずに、眼科を受診して気軽に相談してほしいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

日帰り白内障手術(選定療養)多焦点眼内レンズ/15万8000円(税込)~、オルソケラトロジー/8万5000円(税込)~

Access