大橋豪院長の独自取材記事

横浜駅西口歯科

(横浜市神奈川区／横浜駅)

最終更新日：2024/01/15

多くの人々で行き交う横浜駅西口から徒歩で数分の場所にある「横浜駅西口歯科」。2021年に現在の場所へ移転。月曜から日曜まで休むことなく、さらに夜まで営業をしているという、利便性が良い歯科医院だ。しかし、「横浜駅西口歯科」の特徴は単に利便性が良いことではない。インプラント治療、親知らずといった歯科口腔外科を中心に、専門性の高い治療にも対応していること。今では2つの分院を経営するまでになった院長の大橋豪先生。しかし本人には経営を拡大するつもりはなく、「たまたま時の縁が重なっただけです」と親しみやすい笑顔で語る。そんな大橋先生に、同院の特徴でもあるインプラント治療と親知らずの治療へのこだわりとともに、治療に不安を抱える患者への配慮について聞いてみた。

（取材日2023年9月12日）

進化を続ける治療技術
他院との歯科医院ネットワークも生かし対応
患者が安心して来院できるように

進化を続ける治療技術

貴院のコンセプトを教えてください。

「クオリティーの高い治療」です。歯科治療というと、虫歯など再治療が多く長く付き合っていかなければならないイメージがあると思いますが、当院の強みであるインプラントや親知らずの治療では、今後歯のことで困ることがないような精度の高い、そして痛みの少ない治療をしていきたいと考えています。もともと私自身がこだわりが強いほうで、良い治療を追求していきたいんです。なので海外の学術誌などは常に読むようにして最新の治療の動向について研究していますし、新型コロナウイルス感染症の流行以降は行けていませんが海外の勉強会にも昔は参加していました。オープンから今まで、治療の方法はアップデートを続けています。

治療において気をつけている部分はどんなところでしょうか。

インプラント治療に関して大切になるのは「噛む」という歯の機能を取り戻すことですが、さらにわれわれのこだわりとしてあるのは、見た目の仕上がりにまで配慮し美しくなるようにすることです。また、より精密にインプラントの位置を決めるために、ナビゲーションシステムを採用しています。この先進のシステムを使うことにより、コンピュータの画面上に患者さんの歯と顎の骨の状態と、ドリルをリアルタイムで詳細に映し出すことができます。そうすることで肉眼で行うよりも、精密な治療を行うことができるのです。

親知らずの治療ではどうでしょうか。

親知らずの抜歯は、歯科口腔外科の中では基本的な技術ですが、その分歯科医師の技術の差が大きく出る治療でもあります。技術だけでなく経験も必要な治療なのですが、うちで働く歯科医師たちはその両方を兼ね備えています。また、他の歯科医院で「抜けない」「危ない」と言われ治療を断られて来る方も結構多いです。そうなると親知らずの治療にどうしても不安感を持ってしまうものなので、治療にあたっては患者さんに安心感を与えられるような環境づくりも大切にしています。治療の説明をしっかりとわかりやすく行ったり、麻酔も痛みが少なくなるように工夫したり。術後の腫れなどもなるべく抑えるよう気をつけています。

他院との歯科医院ネットワークも生かし対応

設備の面でこだわられている面はありますか。

歯科口腔外科の治療が多いので、清潔な状態に保つことは特に意識しています。洗浄器や減菌器は、世界基準の高性能なものをそろえています。また、CT装置はインプラントや親知らずの治療を行う上で欠かせないものです。CTで口周りの骨の構造を立体的に確認することで、精緻な診療計画を立てることができます。骨の構造だけでなく、神経や上顎洞という鼻の横にある空洞との位置関係もわかりますから、手術のリスクを大幅に減らせると考えています。それ以外にも歯周外科治療や根管治療においても活用できるので、外科手術をする際には大いに役立っています。ほかにも、マイクロスコープが5台あることも大きな特徴だと思います。5台あればマイクロスコープを他の先生が使っていて使用できないという状況は起こりません。これがあることでより細かい診断と治療が可能になります。

「クオリティーの高い治療」というコンセプトどおり、さまざまな面でこだわりがあるのですね。

そうですね。それによって、やる気のある先生がうちに働きに来てくれるようになりました。開業当初は常勤の歯科医師は私1人で、週に数回来てくれる非常勤の歯科医師が2人という体制でしたが、今では歯科医院が3つに拡大し、全体で30人の歯科医師が働いています。歯科医院を拡大したのは本当に成り行きで、私自身に野心があってのことではないのですが、それによって多くのやる気のある先生が集まり、経験を積んで実家の歯科医院に戻るなど、ここから羽ばたいていく先生もいます。また、やる気のある先生からはやる気のある先生を紹介されるものなので（笑）、そうした先生がまた当院に入ってくる。そうした良い循環が生まれていると思います。年齢や出身もバラバラですが、先生同士の交流も活発で、時々勉強会も行われています。

横浜駅近くという場所も非常に特徴的ですが、このエリアでやる意義はどのように感じられていますか。

ターミナル駅のすぐ近くなので、いろいろな場所から患者さんが来てくださいます。特に親知らずに関して悩みを持って来られる方が多い印象です。最近はうちのように親知らずの治療を打ち出した歯科医院が増えてきたので昔ほどではありませんが、それでも当院へ来てくださる方は多いです。ご自身で調べてここへ来てくださる方ももちろんいますが、開業以来少しずつ他の歯科医院さんとネットワークも広がってきていますので、そうした他院からの紹介の方も増えてきています。もともと親知らずの抜歯というのは、症例によっては大学病院などを紹介することが多いのですが、うちの場合は対応できる技術に加えて、土日祝日も開いていて夜遅くまでやっています。さらに横浜駅の近くという利便性の高さから紹介してくださる歯科医院が増えているのかなと思っています。

患者が安心して来院できるように

そもそも親知らずやインプラントの治療をメインとした歯科医院を開いたのはなぜなのでしょうか。

今のような歯科医院を開こうと思ったきっかけは、開業する前に勤めていた医療法人で分院長をしていた時のことです。今と同じように親知らずやインプラント治療をメインとしたスタイルで運営していたのですが、その時に親知らずの治療をしていたことで周囲から感謝されることが多かったんです。それで親知らずの患者さんを紹介されることがだんだん多くなっていって、こういったスタイルがいいのかなと思うようになりました。

院内の雰囲気も素晴らしいですよね。待合室の木目調の壁紙は安心感を与えてくれます。

ありがとうございます。やはり歯科医院に来るのが不安な患者さんも多いので、なるべくリラックスして安心していただけるような、空間の内装や雰囲気づくりを心がけています。待合室には座席だけでなく大きなテーブルも配置してよりくつろぎやすくなっていますし、院内には見て癒やされるようなアート作品やオブジェも置いています。開業時は違う場所でしたが、その当時から患者さんの気持ちを第一に考えた院内の空間のこだわりは変わっていません。

今後の展望を教えてください。

当院のコンセプトに「クオリティーの高い治療」というのがあるので、そこは妥協なく今後も高めていきたいと思っています。歯科医院の拡大はこれ以上は今のところ考えていなくて、それより今はとにかく質の良い医療を提供したいと思っています。例え今先端の治療を行っていたとしても、数年後には古くなってしまうこともあるので、常にブラッシュアップしていきたいです。

最後に、読者へ向けてメッセージをお願いします。

親知らずに関しては、お困りになられている方もかなりいらっしゃるのではと思います。当院では症例数も多く、その経験と技術と知識は各歯科医師にもしっかりと共有されています。ある程度の年齢になると免疫力が落ちて抜歯をした後のトラブルのリスクも高くなってきますので、痛みや腫れなど気になる方はまずは相談から、安心して来ていただければと思います。インプラントに関しても、熱心に勉強している歯科医師がそろっています。高いレベルのインプラント治療を提供できるよう体制を整えていますので、気軽にご相談に来てください。