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辰本 将哉 院長の独自取材記事

おひさま歯科・小児歯科

(広島市中区/江波駅)

最終更新日:2024/02/28

辰本将哉院長 おひさま歯科・小児歯科 main

広島の平和公園から海に向かって延びる吉島通り、光南3丁目の交差点に位置する「おひさま歯科・小児歯科」。吉島地区はもちろん広島市中心部からも通いやすく、専用駐車場もあり、老若男女多くの患者が訪れる。「すてきな人ばかりの町です」と話す辰本将哉院長は、広島市にある医療法人社En fleurs アイリス歯科で経験を積んだ後、2015年に同院を開業。院内に歯科技工室「Digital Lab Casablanca」を設け、質の高い補綴物の提供をめざしている。また、訪問診療をきっかけに院長自らケアマネジャーの資格も取得し、2023年には分院「おひさま脳神経外科・歯科」もオープン。幅広い診療を手がけながらチーム医療を見事にかなえる辰本院長に、クリニックにかける想いを話してもらった。

(取材日2023年12月27日)

院内技工や託児サービスにも対応するクリニック

治療や矯正などさまざまな患者さんが来られているそうですね。

辰本将哉院長 おひさま歯科・小児歯科1

当院には、年齢は0歳から100歳まで、いろいろな症状の方がいらっしゃいます。悩みはそれぞれ違いますから、虫歯、矯正歯科、審美歯科、歯周病、インプラントなど、一人ひとりに合った診療をさせてもらっています。一番多いのは、歯並びのご相談です。小児歯科で親御さんから相談されるケースがほとんどですが、成人の方からも審美的・機能的な目的でご相談を受けますね。その都度、光学スキャナーやCTの検査を行って治療の提案をさせていただいています。また矯正治療前後に、虫歯治療や歯周病治療も行うことで、健全なお口の状態になれるように努めています。治療が終わった後も、メンテナンスや予防治療を行いながら、良い状態をキープできるように心がけています。

吉島地区を開業の地に選ばれた理由をお聞かせいただけますか?

開業にあたっては、初めはやはり広島市中心地に目が向きました。けれど、地域の中でしっかりと歯の健康を担っていきたいという目的から考えると、中心地から少し離れたこの中区の吉島地区周辺のほうが幅広い年齢層の方の生活圏ですし、暮らしに寄り添ってお役に立てるのではないかと思ったんです。実際にこのエリアにふれてみると、とにかく住まれている方の人柄が温かいんですよ。どことなく懐かしいような、下町の雰囲気が漂っているんですよね。すっかりほれ込みまして、2015年にここで開業しました。私自身はゆっくりおしゃべりに参加できないのが残念なところですが、患者さん同士が笑顔で言葉を交わしている様子を見るのがとても好きなんです。折にふれ、この地で開業できた喜びを感じています。

スタッフが大勢いらっしゃるそうですね。

辰本将哉院長 おひさま歯科・小児歯科2

歯科医師だけでなく、歯科衛生士、歯科助手、管理栄養士、そして歯科技工士、保育士などのスタッフにそれぞれ活躍してもらっています。そのぶん情報共有には力を入れていますし、外部のカウンセラーにも入ってもらって働きやすい環境づくりにも取り組んでいます。特にこだわったのが、歯科技工士との院内連携ですね。多くのクリニックは補綴物の製作は外部にお願いすると思いますが、当クリニックでは院内に技工室「Digital Lab Casablanca」を設けていますので、歯科技工士が患者さんのご要望を確認しながら、色や形を精密に作り上げます。おかげでスピーディーな対応ができることはもちろん、高い品質の物を製作できるので満足いただいているのではないでしょうか。当クリニックのチーム医療のメリットをしっかりと患者さんへ提供できている部分だと思います。

小児の対応や介護目線を持った治療も

先生はケアマネジャーの資格もお持ちだとか。

辰本将哉院長 おひさま歯科・小児歯科3

そうなんです。こうしてクリニックを構えて患者さんを受け入れられるようになりましたが、クリニックに通うことが難しい方へのアプローチにも使命のようなものを感じています。患者さんのご自宅や施設への訪問診療も始めたのですが、介護の分野と関わることも多くなってきたので、ケアマネジャーの資格を取得しました。そもそも私が歯科医師をめざすようになったのは、高校生の頃におたふく風邪で食事ができず2週間も流動食で過ごし、食べることの大切さを痛感したからなんですね。その時から「高齢の方はずっとこんなにつらい思いをしているのかもしれない」と考えていましたので、お年を召した方が自分の歯で食事できるようにあってほしいという想いはずっと持っていました。今は、時間が許す限り広島市内のあちこちを訪問しています。

小児歯科の診療にも注力されていますね。

はい。お子さんもたくさんいらっしゃるので、待ち時間にはおもちゃがあるキッズルームで過ごしてもらっています。落ち着いた防音個室で治療をしたり、親御さんにチェアサイドまで来てもらったり、その子その子に合わせて治療させていただいていますね。最近は昔に比べて虫歯の本数が減り、代わりに歯列不正や顎関節症など別の問題が見られるようになってきました。学校歯科医として訪問している地域の中学や高校でも、歯並びや顎の問題がよく見られます。幼少期、青年期それぞれに気をつけなくてはならない点がありますので、外来でご家族の方に、そのように説明させていただいたり、場合によっては年齢に合わせた矯正をご提案したりしています。

歯列矯正について教えていただけますか?

辰本将哉院長 おひさま歯科・小児歯科4

当クリニックではマウスピース型装置を用いた矯正に力を入れています。乳歯があるお子さんはまず顎を広げるための装置を使いますが、永久歯が生えそろってからの矯正では、透明なマウスピース型装置を最近ではよく使用します。ワイヤー型装置よりもお口の違和感が少なく、見た目にわかりにくく、取り外しも可能なので生活しやすいといわれています。型採りをする際にも粘土ではなく口腔内スキャナーを使いますので、不快感や負担が少ない方法で精巧なものができます。できあがった装置は1週間に1つのペースで装着していただいて、交換しながら徐々に歯を動かすことをめざします。着脱やお手入れの方法もお伝えしますし、定期的なチェックや矯正後のサポートも継続的に行いますので、多くの方の選択肢に入れていただければと思います。

歯から全身の健康づくりを担いたい

医科歯科連携についての想いをお聞かせください。

辰本将哉院長 おひさま歯科・小児歯科5

歯の健康は全身の健康と大いに関係があります。こうして歯科医師として働きながら、もっと全身の健康との関係を知っていただきたいと常に考えてきました。ケアマネジャーの資格を取って介護の知識を身につけたことも、そういった考えの中の1つです。もっと直接的に医科と協業体制を取りたいと考え、2023年11月に「おひさま脳神経外科・歯科」という分院を開業しました。医科歯科連携による健康づくりは、私の大きな願いでもありますね。

先生のバイタリティーのもとは何でしょうか?

日々クリニックの運営をしながら、分院を開業したり、訪問診療をしたり、新たに勉強を始めたりできるのは、全部を楽しみながら取り組んでいるからだと思います。私の心と体の健康を支えているのは、仕事を楽しむ精神でしょうね。休みの日にも仕事に関わる勉強をしていることが多いのですが、それも何ら苦にならず没頭できる時間なんです。それから、これは院内でも知られていることですが、実はゲームが好きでして……(笑)。勉強の合間に趣味の時間が取れたときには、ゲームの動画配信なんかもやってました。ちょっと変わった歯科医師ですよね。そんな他愛ないお話も患者さんとできたらいいのですが、おしゃべりの時間がなかなか取れないことだけがちょっと寂しいところです。

開業10年の節目を控えたこれからのビジョンは?

辰本将哉院長 おひさま歯科・小児歯科6

おかげさまで医科と歯科の連携を形にでき始めたので、引き続き地域の方へお口の健康と全身の健康の関係について意識啓発ができればと考えています。次に取り組みたい課題としては、ケアマネジャーの事業所の設立です。そうして広島市の吉島地区から健康や福祉のお役に立てていけたらいいですね。歯科医師になって以来、歯科医師とは何か、地域のかかりつけ医とは何かということを深く考えながら、固定観念にとらわれないように仕事をしてきました。歯科クリニックは多数ありますが、歯科としての質を守りながら幅広く健康を考える、うちのようなところがあっても面白いのではないでしょうか。これからも地域に密着して挑戦し続けたいと思いますので、皆さんどうぞお気軽にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/88万円~、セラミックを用いた補綴治療/4万9500円~、インプラント治療/44万円~

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