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渡部 良平 院長、渡部 深雪 副院長の独自取材記事

重信歯科医院

(東温市/愛大医学部南口駅)

最終更新日:2021/10/12

渡部良平院長、渡部深雪副院長 重信歯科医院 main

愛媛大学医学部附属病院のすぐそばで1993年に開業。院長の渡部良平先生と副院長の渡部深雪先生が夫婦二人三脚で診療を行う「重信歯科医院」。都市開発が進む東温市志津川の住宅街の中で、四半世紀を越えてなお変わらぬ姿を守り続けている。2人が患者と接する上で心がけているのは、とにかく話をよく聞くこと。主訴だけでなく、患者の生活背景まで鑑みた上で、不便や悩みを解消するための治療を提案。新興住宅地であり愛媛大学医学部附属病院や愛媛大学医学部がそばにあるという土地柄、若いファミリーや学生、高齢者層まで幅広い患者の口腔内の健康づくりをめざし、治療だけでなくセルフケアや生活習慣のアドバイスも積極的に行う。そんな2人に、これまでの歩みや患者への思いなどたっぷりと話を聞いた。

(取材日2020年2月19日)

夫婦二人三脚で地域の歯科医療に尽力

歯科医師を志したきっかけから教えてください。

渡部良平院長、渡部深雪副院長 重信歯科医院1

【渡部院長】私は松山の沖合に浮かぶ中島の出身で、中学生まで島で過ごしました。それから松山市内の高校へ通い、大学への進学を考えた時、当時島には歯科医院がなかったので「歯科医院があれば島の人々が助かる」という父親の勧めもあり、歯科医師をめざすことにしたのです。
【深雪副院長】私も医師をしていた父親から医学を学ぶことを勧められたことがきっかけでした。地元の福島県から岩手医科大学の歯学部へ進学し、そこで院長と出会いました。
【渡部院長】ともに岩手医科大学歯学部を卒業後、秋田県で勤務医として経験を積んだのちに結婚し、岩手の大船渡で歯科医院を開業しました。

東北地方で歯科医師としてご活躍されていたお二人が、東温市で新たに開業した理由とは?

【渡部院長】大船渡で開いた歯科医院はテナントでしたので、ゆくゆくは自宅兼でしっかり腰を据えたいと考えていました。それで最終的にどこにするかを考えた時、地元である愛媛を選んだのです。中島に開くことは断念しましたが、愛媛大学医学部附属病院も近く、電車のアクセスも良い東温市に1993年に開業しました。
【深雪副院長】愛媛は気候も食文化なども東北とまったく違うので、最初は東北を離れることに多少なりともストレスを感じていたのですが……。ほんわかとしていて、とても温かい皆さんの人柄にふれるうちになじんできて、今では愛媛の人も方言も大好きです。

普段はどのような患者さんが多くいらっしゃいますか?

渡部良平院長、渡部深雪副院長 重信歯科医院2

【渡部院長】周辺はわりと新しい住宅地なので、お母さんがお子さんを連れて来院されたり、一方で昔からこの地域に住んでいる方がお孫さんと一緒に来られたりというケースもありますので、小さなお子さんから高齢の方まで患者さんの年齢層は幅広いですね。また、愛媛大学医学部が隣にあるので、大学生も来られます。子どもの頃の虫歯の治療痕はほとんどないのですが、大学に入ってから急に虫歯ができたパターンが結構多いですね。親元を離れ、食生活が偏ったことなどが一因なのだと思います。また、中島からわざわざ通ってくださっている患者さんもいらっしゃるんですよ。伊予鉄道の高浜駅から当院の最寄りの愛大医学部南口駅は電車一本で来られるので、案外とアクセスが便利なのが幸いでした。

患者一人ひとりに寄り添い、その声に耳を傾ける

診療の上で大切にされていることを教えてください。

渡部良平院長、渡部深雪副院長 重信歯科医院3

【渡部院長】とにかく、患者さんの話をよく聞くということを大切にしています。そう実感したのは、大船渡での開業医時代、中学時代の英語の先生が「入れ歯がどうしても合わないから」と、わざわざ大船渡まで治療を受けに来てくださったことがきっかけでした。先生は退職後も近所の子どもたちに英語を教えていたのですが、入れ歯が合わず正しい発音ができないと。そこであらためて入れ歯を削り、先生に使い心地を確認してもらいながら整えていきました。普段の生活に支障はなくても、数ミリの厚みが発音の妨げになってしまうこともありますから、ご本人の感覚は何よりも大事。この経験から、痛みや違和感は人によって異なるからこそ、患者さんの話をよく聞いて、原因を探ることが重要だと感じました。

開業してから25年がたちますが、患者さんの主訴に変化はありますか?

【深雪副院長】虫歯よりも歯周病や予防歯科の観点から受診される方が増えたように感じます。特に歯周病に関しては、奥さまに治療をしなさいと言われて来られるシニア層の男性が増えてきています。歯周病は糖尿病の合併症でもありますから、症状が悪化しないよう口腔ケアはとても重要です。また、最近は顎関節症の患者さんが増えました。顎関節症は口を開く時に顎が痛い、音がするなどが自覚症状で、治療法にはマウスピース型器具を用いたりしますが、軽度であれば私たちは顎のストレッチをお勧めしています。噛み合わせのバランスが悪く、顎がずれてしまったところを治すために、歯科医師が提案する顎のストレッチをしていただきます。きちんと正しい体操を継続してもらうため、定期的な通院でチェックさせていただくようにしています。

これまでで、患者さんとの印象的なエピソードはありますか?

渡部良平院長、渡部深雪副院長 重信歯科医院4

【渡部院長】私たちは急患の方もできる限り対応することを心がけており、夜間対応を行うこともあるのですが、南予の高校の先生から「部活で生徒の歯が折れてしまったので連れていきたい」とご連絡いただいた時は驚きました。夜の20時を過ぎていたため近所の歯科医院がどこも閉まっていて、ようやく電話がつながったのが当院だったそうです。もちろんすぐに高速を飛ばして来ていただきました。
【深雪副院長】高知へ帰る途中に急に歯が痛くなったという方の治療を当院でしたこともありましたね。その方も日曜で開いている歯科医院がなくお困りだったんです。
【渡部院長】自宅を歯科医院の2階に設けた理由のは、そういった急患の方に迅速に対応するためでもあるんです。

健康的な口元が人生を明るく照らすように

特にやりがいを感じるのはどのような時でしょうか?

渡部良平院長、渡部深雪副院長 重信歯科医院5

【渡部院長】私たちはご高齢で通院が困難になった患者さんに対して訪問診療を行っているのですが、その患者さんご本人はもちろんご家族の方も喜んでくださり、ご丁寧にお手紙をいただいた時などは良かったなと思いますね。
【深雪副院長】女性の患者さんで、通い始めた当初は痛くてお化粧どころではなかったという方が、治療が終わったらきれいにお化粧をされてにこやかになられると、こちらまでうれしくなります。気持ちが明るくなって、ファッションも変わる方もいらっしゃいます。意外と男性でも口腔ケアしてお口の中がさっぱりするとうれしそうにしてくださるので、やりがいがありますね。現在当院には歯科衛生士がおりませんので、定期的なメンテナンスは私が担当しています。

ご夫婦共通の趣味や、お休みの日の過ごし方を教えてください。

【深雪副院長】子育てがひと段落した頃から、学生時代に演奏していたフルートを復活しました。趣味の合う方と定期的に集まって親睦を深め、演奏会をするという楽しみもあるんですよ。年齢も仕事もバラバラのメンバーで集まるのはそれだけでもいい刺激になります。
【渡部院長】私は体育会系で中学・高校・大学とバレーボールをしていて、今も続けています。加えて、妻の影響でピアノも弾き始めて、もう10数年になります。この間もコンサートで友人の尺八の伴奏を務めさせてもらいました。あとは焼き芋ですね(笑)。自宅の薪ストーブで焼くのが寒い時期のお楽しみです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

渡部良平院長、渡部深雪副院長 重信歯科医院6

【渡部院長】特に自覚症状がなくても、歯科医院で診てもらうと虫歯や歯周病になっているということは結構ありますよね。ということは、痛みがある時点でかなり症状が進んでいる可能性が高いのです。だからこそ、予防の意識を持っていただき、何もなくても定期的に通うというお付き合いをしていただきたいなと思います。1本でも多く健康な歯を残して、口から食べる喜びを感じていただく。そんな患者さんの健康的な生活をサポートさせていただけたらうれしいです。
【深雪副院長】院長がお話ししたように、やはり痛くなる前に来ていただくことが一番です。私は歯周病治療に力を入れていますが、メンテナンスは継続することが肝心。当院では患者さんのお口の状態に合わせて定期的に通っていただき、状態が良くなってきたら来院の間隔を延ばしています。ご自身でのセルフメンテナンスの方法もご説明していますから、どうぞお気軽に相談いただけたらと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

子どもの歯列矯正治療/15万円~、成人歯列矯正治療/35万円~、
かぶせ物/4万8000円~、詰め物/2万円~、
バネのない部分入れ歯(1本あたり)/10万円前後
※詳細については直接お問い合わせください。

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