全国のドクター9,294人の想いを取材
クリニック・病院 158,511件の情報を掲載(2024年6月10日現在)

  1. TOP
  2. 北海道
  3. 苫小牧市
  4. 苫小牧駅
  5. とまこまい歯科クリニック
  6. 粥見 翔 院長

粥見 翔 院長の独自取材記事

とまこまい歯科クリニック

(苫小牧市/苫小牧駅)

最終更新日:2021/10/12

粥見翔院長 とまこまい歯科クリニック main

JR苫小牧駅北口から徒歩3分の「とまこまい歯科クリニック」。10台収容できる駐車場も備えるアクセス抜群のクリニックだ。院長の粥見翔先生は開業以来、予防歯科に力を入れており、一生涯歯の健康を守り食べる楽しみにつながるように、歯に問題がないうちから定期的なケアを受ける大切さを伝え続ける。同院のメンテナンスでは歯科衛生士が担当制になっており、専用ルームでリラックスして受けることがきる。患者にもスタッフにも優しく穏やかに接する粥見院長に、最近多い主訴や歯科医師をめざした理由、予防歯科への考えなど、たっぷり語ってもらった。

(取材日2021年5月26日)

担当の歯科衛生士が専用ルームで行うメンテナンス

2014年の開院にあたり、この場所を選んだ理由を教えてください。

粥見翔院長 とまこまい歯科クリニック1

苫小牧は東西に長いので、苫小牧全域の幅広い場所から来院してもらいたいと場所を探していたときに、たまたまここに出会いました。僕は三重県の出身なのですが、大学で北海道に来て、そのまま北海道で仕事をしたいなと思っていました。妻が苫小牧で働いていて、僕は苫小牧から室蘭に勤務で通っていたのですが、苫小牧に数年住んで、「ここがいいね」となり、僕も妻も道外出身なので空港が近くて便利なこともあり、こちらで開業することにしました。

このエリアにどのような印象をお持ちですか?

「苫小牧では保険診療を希望する人がほとんど」と言われて開業したのですが、古くからの土地だったこともあり、歯科医院では痛い思いをしながら言われたままの治療をする、という人が多かったような気がします。でも、いろいろな治療の提案をすると「そういう方法もあったんですね」と、自由診療に関しても、ちゃんと説明すれば「しっかり選んで良い治療を受けたい」という方は多い印象です。当院は開業時から「美容室のように毎月通う、痛くない人が来る歯医者」をめざしています。この考えが認知されるまでは一般的な治療が多かったのですが、今は月の半分から3分の2くらいはメンテナンスで来院されています。メンテナンス専用ルームで、担当の歯科衛生士が同じ患者さんのメンテナンスを行います。

患者さんの特徴、多い主訴などをお聞かせいただけますか?

粥見翔院長 とまこまい歯科クリニック2

歯が生えてきた赤ちゃんから年配の方まで、かなり幅広く男女も満遍なく来ていただいています。近隣にお住まいの方も多いのですが、最初に思い描いていたとおり、白老や日高方面からなど幅広く来ていただいています。患者さんに多い主訴として、最近は「きれいになりたい」という方が多くなっています。「何年も前に入れたかぶせ物の見た目が悪くなってきたから治したい」「歯並びが気になる」というご相談も多いですね。

子どもの頃に虫歯に悩んで歯に興味を持ち、歯科の道へ

歯科医師をめざした理由や開業のきっかけ、ご専門分野について教えてください。

粥見翔院長 とまこまい歯科クリニック3

僕は子どもの頃に虫歯が多く、かなり苦労していました。それこそ「何かあったら歯医者へ行く」というスタンスだったので、この世界に入っていなければ歯をいっぱいなくしていただろうと思います。苦労していたから歯に興味を持ち、結果的に歯科医師になったという経緯です。開業については、やはり自分の思ったとおりの治療をしたいと考えていましたので、大学を卒業する頃には開業を視野に入れていました。そして開業のためのトレーニングをさせてもらえる歯科医院に勤務して、一通りの治療をできるようにしました。専門は補綴で、噛み合わせやかぶせ物などの治療、それに付随してインプラント治療などです。

印象に残っている患者さんとのエピソードなどはありますか?

以前、「入れ歯が合わなくて噛めない」という60歳代の女性の患者さんがいらっしゃいました。いろいろな話をしていった結果、その患者さんはインプラント治療を受けられたのですが、治療を終えた後には非常に感謝していただけました。その時は、この仕事をしていて一番うれしいと思える瞬間でしたね。インプラント治療については、患者さんご自身はそういう治療があることをご存じでしたが、実際に治療してくれる歯科医師がいなかったようです。いろんなところへ相談をしに行ったけれども、「骨が少ないからできない」「あなたは無理だから入れ歯で我慢しなさい」と言われ続けたという背景をお持ちだっただけに、お役に立てて本当によかったと思います。

日々の診察で心がけていることがありましたらお聞かせください。

粥見翔院長 とまこまい歯科クリニック4

できるだけ痛みの少ない治療をするのは大前提なのですが、見えないものの治療はできないと思っていますので、拡大鏡などを使ってしっかり見ることを大事にしています。なるべく痛くないように治療するポイントは、声かけをしっかりしながら進めるということですね。アシストについてもらうスタッフとともに、患者さんの表情や動きをよく見ること。少しでもつらそうな反応があったら、なるべくその行為をしないようにする、また、器具の出し入れの際に他の歯に当てないなど、ちょっとしたことに気をつけることで患者さんの診療中の不安を減らすことができますし、それが大切だと思っています。

スタッフさんに対して取り組んでいることなどありますか?

常に患者さんの口の中と性格をみながら、その患者さんにとって何が一番良いのかを考えてもらうようにしていて、そのためにいろいろな意見の交換をしています。担当制にすることで、自分の患者さんに責任を持ちますし、またやりがいも出てくると思います。当院では勤務日にはしっかり働いて、休日はしっかり休みを取ってもらう体制を整えています。年間休日を140~150日ほど設けているのも、それなりにしっかりしたプライベートの時間をとってもらいたいからなんですよ。働いてくれるスタッフが仕事・プライベートで充実していなければ、患者さんに対して良いこともできません。まずはスタッフが充実した時間を持てるようにすること、それがひいては患者さんのためになると考えています。

継続的なケアが将来の歯の健康、楽しみにつながる

予防歯科に力を入れていらっしゃるのですね。

粥見翔院長 とまこまい歯科クリニック5

はい。歯を失った年配の人の話を聞く中で一番多いのが、「もっと歯に気をつけていればよかった。食べることくらいしか楽しみがないのに、それも楽しめない」というものです。ですから、将来後悔しないように、何ともないうちからずっとケアをし続けることの大切さを伝えたいという想いがあります。しかし、20歳、30歳の自立した人に「今から頑張りましょう」と言うと、もちろん頑張ってくれる人もいますが、なかなかそこまで響かない人もいます。ですから、子どものうちから習慣としてケアを行うのが一番大事かなと思います。当院は「マイナス1歳から」ということで、「妊娠したらまず来てください」とお話ししています。妊娠をきっかけに口の中に興味を持っていただくことで、赤ちゃんも、お母さん、お父さんも一緒に口の健康をずっと守ることができるはずです。

お忙しい毎日だと思いますが、休日の過ごし方や歯の健康のために実践していることなどお聞かせください。

今は、休みは子どもとの時間になっていて、公園で遊んだり、習い事に連れていったり、そういうことばかりです。ずっとサッカーをやっていたので、みんなで集まることができていた頃はサッカーやフットサルをしていたのですが、最近は集まれなくなってしまいました。歯の健康のためには、定期的なメンテナンスが重要と思っていますので、僕もスタッフにきれいにしてもらっています。自分の歯磨きだけでは限界がありますからね。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

粥見翔院長 とまこまい歯科クリニック6

将来的には、あまり治療を行うことのない歯科医院にしたいですね。究極の予防型と言いますか、メンテナンスとそれに伴う最小限の処置を行う歯科医院のようなイメージです。歯科医師、歯科衛生士が一丸となって、患者さんと長いお付き合いができる歯科医院づくりをめざします。読者の方には、口の中に興味を持ち、痛くなくても定期検診を受けてほしいと思います。継続したケアが、将来のいろいろな楽しみ、健康につながると思いますので、何ともないからこそ1回、診せていただきたいですね。当院は、常に選択肢を準備して患者さんに選んでもらえるような体制にしています。メンテナンスについても保険診療から自由診療までいろいろなメニューがありますので、患者さんに「今日はこのメニュー」と選んでいただけます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/30万円(片顎)~、インプラント治療/30万円~、メンテナンス/5500円~

Access