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円林 秀治 院長の独自取材記事

えんりん歯科クリニック

(久留米市/櫛原駅)

最終更新日:2024/05/21

円林秀治院長 えんりん歯科クリニック main

筑後川にかかる二千年橋の近くにある「えんりん歯科クリニック」は2014年11月に開院。モダンなデザインの外観をはじめ、クリニックには円林秀治院長のこだわりが詰まっている。審美歯科において色合わせの邪魔にならないようにと、診療室の壁と床は白で統一。一方、待合室は木目のタイルを使って落ち着ける空間に。そこで提供されるのはマイクロスコープや3次元CTなど先端機器を活用した精密治療だ。開業医のもとで幅広い診療を学んだ円林院長いわく、「どの処置ができないというわけでなく、自分はアベレージタイプ」と話すように、虫歯や歯周病の治療はもちろん、インプラント治療、義歯などさまざまなニーズに対応している。中でも審美歯科に自信をのぞかせる円林院長に、これまでのキャリアやクリニックの特徴などについて話を聞いた。

(取材日2022年1月31日/情報更新日2024年5月16日)

患者本位のこだわりが随所に散りばめられたクリニック

もともとはご実家を継ぐために歯科医師をめざしたそうですね。

円林秀治院長 えんりん歯科クリニック1

父が歯科医師だったこともあって、高校生くらいの頃からは後を継ぐという気持ちが強くなっていったように覚えています。眼科や皮膚科など医科にも進みたいと思ったことはありますが、結果的に歯科医師になって良かったと感じています。悩みを抱えて受診した患者さんを治療して感謝の言葉をいただくと、非常にやりがいも感じられますからね。そもそも家業を早く継ぐことが目標だったので、幅広い診療を身につけようと福岡市などで専門性を持つ先生方のもとで腕を磨きました。だからかもしれませんが、この処置はできないといった治療はありません。虫歯や歯周病の治療、根管治療、インプラント、義歯など、皆さんのニーズに応えられる技術を身につけられたと思います。

久留米を開業の場所に選んだ理由はありますか?

家業を継ごうとは思っていたのですが、ゼロから自分の考えに基づいたクリニックをつくりたいと思ったことが開業のきっかけ。久留米は、勤務医時代から住んでいたので、この地で開業しようと思いました。何より日本の高齢化社会の中、今後は全身疾患を持った患者さんも増えていくはずです。急変した際にはクリニックでは対応できませんから、久留米大学病院が近いというのも決め手でした。車で5分以内の場所なので、そうした緊急を要する時にも連携がとれるのではないかと思います。

開業して10年目ということですが、どのような主訴が多いのでしょうか?

円林秀治院長 えんりん歯科クリニック2

どちらかというと単身の方や学生の方など若年層が多く、虫歯で歯が痛くなった、知覚過敏で歯がしみるなどの主訴に加え、ホワイトニングやセラミック治療といった審美面の相談が多い印象です。またクリニックの外観も相まって自由診療専門のクリニックと思われていたようで、高齢の方は遠慮されていたようですが年数を重ねるごとに増えてきました。エリア的な要素もあって小児の診療は比較的少ないかもしれません。

外観も特徴的ですが、クリニックでこだわったポイントを教えてください。

クリニックは吹き抜けのデザインで開放感のある空間にしています。待合室は木目のタイルを使うなど落ち着いた雰囲気にしていますが、診療室は床も壁も白に統一しています。セラミック修復治療では補綴物を患者さんの歯ときれいに合わせる必要があるのですが、壁が茶色だったり、床が黒だったりすると、色が写り込んでしまうので正確な色が判断しにくくなってしまいますから。また感染制御には力を入れており、先進の滅菌設備をそろえているほか、患者さんの口に入る水の塩素濃度を高め、チューブ類なども清潔に保っています。

ゴールイメージを共有してから治療をスタート

治療のポイントを教えていただけますか?

円林秀治院長 えんりん歯科クリニック3

例えば、昔の歯科医療では全体の診断を行う前に治療を始め、結果として効率が悪くなってしまうケースもありました。今は共働き世代が多く、時間がない中で歯科を受診されているので、治療自体をコンパクトにする必要があります。当クリニックでは十枚法という手法でエックス線撮影を行い、歯を1本ずつ診断。治療のゴールを患者さんとお話しして、治療計画を立てます。そうすることで、治療の長期化による不信感が防げますし、例えば右上の根管治療と右下の虫歯治療を同時に進めるといった効率化も可能です。早い段階で口腔内の現状を説明するということにはこだわっていますね。

先生は審美的な診療が得意だと伺いました。

勤務医時代に集中して学ぶ機会がありましたし、さらに上をめざして技術も磨いてきたので、審美的な診療は好きですね。例えば歯科用コンポジットレジンを使ったダイレクトボンディング治療では、小さな虫歯などをすぐに治療できるので、患者さんが驚く姿を見るとうれしく感じます。またセラミック治療も行うのですが、いくらきれいな補綴物を入れたとしても、土台がうまくいっていなければ再感染のリスクが高く、再治療になってしまっては意味がないと思います。そういった流れで根管治療にも力を入れています。

そのため高倍率のルーペやマイクロスコープを使っているのですね。

円林秀治院長 えんりん歯科クリニック4

精密治療を行うために、拡大して見るということはとても大切ですから。高倍率のルーペでは、6〜10倍に拡大して治療を行い、マイクロスコープでは約20倍ほどに拡大してチェックを行います。普段の治療ではルーペを使用。インプラントや抜歯などの外科処置では、広い視野を確保する6倍のもの。ダイレクトボンディングなど1本単位で治療する際には10倍のものと使い分けています。ルーペなどを使った精密治療は、当クリニックでは保険診療、自由診療すべてで対応していますが、理由としては、いくら高性能な機材を持っていても、普段から使い慣れていないとここぞというところで良いパフォーマンスを発揮できませんからね。それが結果的に、保険診療で受診される患者さんにもメリットになると考えています。

将来を見越した早期発見・治療で安定した口腔環境を

メンテナンスに通われている患者さんも増えているそうですね。

円林秀治院長 えんりん歯科クリニック5

若い患者さんが多い分、皆さん自分の歯があるので、いつの間にか虫歯ができていたではいけません。通常のケアやチェックを行うメンテナンスに加え、2年に一度はしっかりとエックス線検査を行って、目では見えない部分まで確認するようにしています。またセラミックやインプラントにしたからといって、それが一生持つわけではありません。例えば高級車を買ったとしても、エンジンオイルを交換したり、車検を受けたりしますよね。それと同じできちんとメンテナンスに取り組むことで、歯も長く使えるのだということを理解していただければと思います。

とても笑顔が印象的ですが、患者さんと向き合う時に気をつけていることはありますか?

コミュニケーションにおいては患者さん一人ひとりのキャラクターに合わせて対応しています。そうすることで患者さんが悩んでいることを聞き出すこともできますから。また治療のポイントと似ていますが、患者さんと治療のゴールをすり合わせることを重視しています。私が思う100点満点の治療は、必ずしも患者さんの求める治療ではありません。そこを間違ってしまうと、信頼関係も崩れてしまいます。

最後になりますが読者の皆さんにメッセージをお願いします。

円林秀治院長 えんりん歯科クリニック6

このエリアは大学生や転勤される方などが多いのですが、当クリニックを通じて歯の大切さを知ってもらい、引っ越した後も歯科に通う習慣を続けてほしいと思っています。これまでは8020運動といって、80歳の時に20本の天然歯を残そうという取り組みがありましたが、現在は人生100年時代。寿命が伸びている分、寝たきりになってしまい、歯科治療を受けたくても受けられないという問題も顕在化しています。将来的に悪くなるリスクがあるのなら、早く発見して早く治療をし、安定した状態をキープすることが重要。そうした将来を見越した早期発見・早期治療に取り組んでいきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミック治療/6万6000円~
ダイレクトボンディング/5万5000円~
インプラント治療/
前歯部:58万3000円(診査代、ガイデッドサージェリー代込)
臼歯部:55万円(診査代、ガイデッドサージェリー代込)
※骨造成が必要な場合は別途5万5000円~
ホームホワイトニング/3万3000円~

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