女性医師による細やかな対応
地域連携で安心を届ける訪問診療
メディケアクリニック石神井公園
(練馬区/石神井公園駅)
最終更新日:2021/10/12
- 保険診療
高齢社会の中で国が進めるのが「地域包括ケア」。在宅での医療や介護を充実させようというもので、さまざまな職種による取り組みが求められる。その中で、治療という役割を任されるのが、地域に根付いた「かかりつけ医」という存在だ。患者の自宅に足を運び、体だけでなく心も、そして家族のケアも行う。都心に近い住宅地で訪問診療を行うメディケアクリニック石神井公園の長濱久美院長に同行した。
(取材日2015年5月8日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q地域の医療施設との連携はどのようにとっていますか?
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A
主治医1人で常に緊急対応するのは無理なので、医師同士の連携ネットワークづくりを進めています。大病院とも連携し、退院後の患者さんを引き継いだり、救急時にはスムーズに受け入れてもらったりしています。
- Q訪問診療の対象はどのようなケースですか?
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A
通院できない方です。当院では疾患に関わらず可能な限り受け入れているので、高血圧などの慢性疾患から認知症、末期のがんまで患者さんの状況はさまざまです。慢性呼吸器不全で在宅酸素療法を行っている方もいます。
- Q費用はどのくらいかかりますか?
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A
訪問診療は条件により、保険が適応されますので費用面でもご安心ください。ただし、採血や注射などが行われればその分の治療費がかかります。高額医療費制度で、所得に応じた自己負担限度額が設定されています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1クリニック訪問
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来院のきっかけはさまざまで、看板を見ての立ち寄りやネット検索、そして病院などからの紹介もある。まずは家族に対して疾患名や患者本人の状態、家族構成や自宅の状況について、丁寧な聞き取りをする。
- 2医療チームミーティング
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訪問診療に出る前にスタッフ全員で患者の経過や状態、今後の方針を話し合う。診療から戻ったら、同じ患者を診ている院外の訪問看護師などにすぐに報告。多職種協働を滑らかに進めるために情報共有を重視している。
- 3初回訪問
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長い時間をかけて患者の状態をこまかく把握する。疾患や体の状態、どれくらい動けるのか、などを本人への診療や会話から確認するとともに、コミュニケーションを重視し、さりげない会話から信頼関係を築いていく。
- 4家族のケア
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家族への説明は軟らかな口調で、専門用語を使わずにわかりやすい言葉で行われる。家族もリラックスした雰囲気の中で、患者のちょっとした変化や出来事などを思い出すようだ。それも治療に役立たせられる。
- 5定期訪問
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前回の状況をもとに、それぞれの患者に応じた治療が施される。同行する看護師とともに治療だけではなく、便通や食事の様子など日常生活の話も引き出しながら的確な処置をする。次の訪問までのアドバイスも行う。