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佐藤 雅之 院長の独自取材記事

エムデンタルクリニック

(市川市/行徳駅)

最終更新日:2023/10/26

佐藤雅之院長 エムデンタルクリニック main

行徳駅から徒歩約7分の場所にある「エムデンタルクリニック」。2013年の開業以来、患者のQOLを第一に考えた治療を実践していることが特徴だ。院長を務めるのは、20年以上にわたり、大学病院で臨床と研究を重ねてきた佐藤雅之先生。補綴治療の中でも入れ歯治療を得意としており、しっかり噛めて外れない、美しい入れ歯の提供に努めている。診療を行うにあたり何よりも大切にしているのは、患者とのコミュニケーション。現在の口腔内の状態や治療方針を丁寧に共有するとともに、対話をしながらその人の本当の悩みや望みを見極めることをめざす。「食べる喜び、笑う喜びなどを通じて、毎日の暮らしをもっと豊かなものにするお手伝いをさせていただくのが私の役目です」と語る佐藤院長に、同院の特色や患者への思いなどについて聞いた。

(取材日2015年10月1日/情報更新日2023年8月23日)

ライフステージに合わせて調整できるのが入れ歯の良さ

この地に開業した理由をお聞かせください。

佐藤雅之院長 エムデンタルクリニック1

私は大学病院で20年ほど入れ歯治療の経験を積んだことから、開業後も入れ歯治療に注力したいと考えていました。入れ歯が必要な人はお年を召されている場合が多いですから、駅の近くよりも住宅街周辺のほうがいいだろうと考え、この地を選んだ次第です。実際に当院の患者さんは、入れ歯を必要とする60代以上の人が圧倒的に多いですね。特に開業当初は後期高齢者の人ばかりでした。裏を返せば、入れ歯で困っている人がそれだけ多いということです。また当院は一般歯科にも対応しているため、40代くらいの働き世代の人たちにも多数お越しいただいています。

入れ歯治療をご専門に研鑽を積まれたのはなぜですか?

患者さんを生涯にわたり診ていくことを考えた際、加齢などにより口腔内の状態に変化があった場合でも、カスタマイズしやすい入れ歯に魅力を感じたからです。特に部分入れ歯は治療の適用範囲が広く、さまざまな症例に対応できるという利点もあります。21世紀に入り、補綴治療の中ではインプラントが主要な手段の一つとなりました。けれど患者さんに将来介護が必要になった際、介護をする側の人もケアのしやすい入れ歯のニーズはまだまだあるのではないかと。私は歯科医師として、その人の年齢に応じた治療やケアができることが大切だと思っています。「スローエイジング」という言葉がありますよね。老化とうまく付き合いながら、ゆっくりと歳を重ねるという意味ですが、私も診療を通じて皆さんが長く健康でいられるよう、サポートさせていただきたいと思っています。

入れ歯治療において、先生の強みはどんなところにあるとお考えですか。

佐藤雅之院長 エムデンタルクリニック2

問題なく噛むことのできる、快適な入れ歯を作るためには、歯がなくなっているところだけを診ればいいというわけではありません。幅広い視点から口腔内全体をよく診た上で、患者さん一人ひとりに合った入れ歯を作る必要があります。ですから虫歯や歯周病治療、根の治療の知識が必要なだけでなく、噛み合わせ、口腔外科、矯正などの面からも包括的に考える必要があります。そういった意味で、大学病院で20年以上にわたりさまざまな症例の入れ歯治療を重ねてきたことは、私の強みといえるのではないでしょうか。当院では、患者さんの抱えている問題点を口腔全体の視点から捉え、ライフステージに合わせた治療をご提案することを大切にしています。

患者の意思を尊重し、最良の治療の提供をめざす

患者さんと接する際に大切にしていることはありますか?

佐藤雅之院長 エムデンタルクリニック3

ご高齢の患者さんも多いので、しっかりと治療の意図を理解していただけるよう、決して専門用語は使わず、わかりやすい言葉で説明を行うように心がけています。また認識にずれが出ないよう、例えば治療中、患者さんに「6番が痛い」と言われた際には「奥から何番目の歯ですか?」とあえて聞き直すようにしています。「ブリッジ」という専門用語についても、誤った認識をされやすい言葉です。部分入れ歯のばねの部分をブリッジと言う人もいれば、部分入れ歯のことをブリッジと言う人も。このように、一般の人は専門用語を正しく把握していないまま使っている場合も少なくありません。そのため、長年できるだけ正確に、そしてわかりやすくお伝えすることを心がけてきました。

コミュニケーションを重視されているのですね。

ええ。普段から、患者さんにとって納得のいく治療を行うことができるよう、その人が何を求めているか探りながら丁寧にお話を伺うようにしています。こちらから一方的な提案をすることはありません。よく「インプラントと入れ歯のどちらがいいですか」というご相談を受けますが、どちらか一方ばかりを勧めるのではなく、ケースバイケースで患者さんに合った方法を勧めるようにしています。どの治療が最良かというのは、患者さんそれぞれで異なりますから。私自身は入れ歯治療を専門にしていますが、例えば30代前後のお若い人であれば、入れ歯になることを躊躇するのも当然です。そんな時はご本人の意志を尊重し、インプラントの先生をご紹介することもあります。また一方で、最低限の費用負担の中でなんとか治療をしたいという患者さんがいらっしゃった場合には、できる範囲内で最大の効果が出るように努めています。

一人ひとりの気持ちや背景を大切にした対応をされているのですね。

佐藤雅之院長 エムデンタルクリニック4

そうですね。治療は杓子定規に当てはめるものではありません。患者さんにも「こうしなきゃいけない」と強制しないよう気をつけています。入れ歯は基本的に、外してから寝るようにしてもらっているのですが、最近は夜中地震があったときにすぐに入れ歯を入れられないと困るから、という理由で「入れ歯を外さないで寝てはだめですか?」と聞かれることが多くなりました。その時は「外さなくても構いません。その代わり、入れ歯を24時間入れっぱなしにしないよう、起きている時間のどこかで外してください」とお伝えするようにしているんです。このように、患者さんに何かアドバイスや提案をする際は、その人の生活リズムやお考えなどを考慮して寄り添うことが大切だと考えています。

患者の一生を見据えて治療を行う

ほかに、先生が大切にされていることはありますか。

佐藤雅之院長 エムデンタルクリニック5

患者さんの一生を見据えて治療を行うことです。年を取ると体や口腔内の状態は当然変化していきます。そうなった場合に当院ではメンテナンスできないといった事態にならないよう、先を見据えて治療することを大切にしているのです。一般的に、最近はあれもこれもとさまざまな治療を行うケースが多いように感じます。でも、それは本当に患者さんにとってベストなことなのでしょうか。例えばよくあるのが「親知らず」への対応です。他の歯科医院で抜いたほうがいいと言われたけれど、本人は特に痛みを感じておらず、どうしたらいいのかわからなくなってしまう、という場合があります。当院にそのような人が来られたら、私は「それなら、何もしなくていいのではないでしょうか」とお伝えするでしょう。「将来、悪さをする歯だから今すぐ抜きましょう」と言うのでは患者さんへの負担が大きいですし、急いで抜かなくても問題ないケースもあると考えています。

先生の休日の過ごし方を教えてください。

中学時代に吹奏楽部に入り、そこからトロンボーンを吹く生活が続いています。現在は地域の社会人吹奏楽団を演奏活動のベースにしながら、出身地である横浜では高校時代の先輩や後輩とジャズ演奏もしていますよ。また、大学時代にオーケストラを演奏するサークルに所属していたので、そのOB会でも少し演奏しており、これらの活動を年間で巡回しながら趣味を楽しんでいます。やっぱり、聞くよりは演奏したいんですよね。それに、趣味の時間がないと息抜きができず、自分が壊れそうになる気がすることも。なので、休日はできるだけ趣味のつながりの友人と会って、リフレッシュするようにしています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

佐藤雅之院長 エムデンタルクリニック6

とにかく、歯を大切にしてください。痛くなってからでは遅い場合もあるので、普段から検診に通っていただくのがベストです。治療がひと段落すると、かつて私は「調子が悪くなったら来てください」と言っていました。でも「調子が悪い」=「限界まで我慢し歯が悪くなっている」という人はたくさんいます。そして、歯を失ってから自分の歯の大切さに気がつく人はとても多いです。虫歯や歯周病は生活習慣病でもあります。若いうちからご自分の口の中のことに少しでも興味を持っていただき、違和感がある際には、できるだけ早めに歯科医院へ足を運んでいただけたらと思います。

自由診療費用の目安

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金属床義歯/20万円〜

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