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多角的な診査診断を重視
無菌的な環境で精密機器による根管治療

山縣歯科医院

(川崎市川崎区/川崎駅)

最終更新日:2023/07/05

山縣歯科医院 多角的な診査診断を重視 無菌的な環境で精密機器による根管治療 山縣歯科医院 多角的な診査診断を重視 無菌的な環境で精密機器による根管治療
  • 保険診療

歯科医院で「抜歯」と診断された場合、根管治療を専門的に行っている歯科医院を受診することは、「歯を残せるかどうか」の可能性を探るための一つの方法といえる。「山縣歯科医院」は、治療前の診査を多角的に行い、正確な診断を導く。マイクロスコープなどの精密機器を用いて行い、治療が可能かどうかを判断。根管治療を行う場合は、できる限り無菌状態で処置が行える環境をつくるため、患部への唾液の侵入を防ぐためのラバーダムを使用する。アメリカの大学で行われている歯内療法(根管治療)のメソッドを学ぶスタディーグループに所属し、今もグループの仲間たちと研鑽を続ける山縣徹哉院長に、同院が行う根管治療の特徴や、治療の流れについて詳しく解説してもらった。

(取材日2023年6月7日)

精密機器やラバーダムによる感染予防に努めた根管治療で、再治療のリスク低減へ。セカンドオピニオンも対応

Q先生が行う根管治療について教えてください。
A
山縣歯科医院 CT画像を用いた診査により正確な診療をめざす

▲CT画像を用いた診査により正確な診療をめざす

私が行っている根管治療は北米式の根管治療です。アメリカの大学の歯内療法学科で行われているメソッドを勉強するスタディーグループと出合い、以来研鑽を重ねながら当院の根管治療の基礎をつくってきました。私が学んだ根管治療はすごくシンプルで、基本の「型」があります。無菌的環境で治療を行うにはどうすればいいのか、歯の寿命を最大限にするにはどのように対処すれば良いのか、このほか多角的な診査や診断の方法についても、すべて先人の先生方が研究し、それが論文に記されているんです。これらの論文を読み、そこから学んで治療につなげる。これがアメリカの大学院の指導方法なのです。そして、当院の根管治療に対する取り組み方です。

Q無菌的環境で行う治療の重要性はなんでしょうか?
A
山縣歯科医院 治療中は感染症対策を徹底し、不安要素を少しでも緩和する

▲治療中は感染症対策を徹底し、不安要素を少しでも緩和する

例えば、人間の体はほとんどの部位に免疫機能を備えていて、風邪やケガに対して修復する力を持っています。しかし歯には免疫機能がなく、虫歯ができたら削って埋めるという作業が必要となります。また、歯の中の神経(歯髄)も再生能力が極めて低く、ほぼ免疫機能がない根の中を治療する時に菌が入ってしまうと悪化の一途をたどります。そうした歯の特質を踏まえると、厳密性を欠いて治療を行うことはとても危険ですし、決して安易に取り組んではいけないと思います。無菌的環境を実現するにはラバーダムを使用することが最初の入り口です。唾液や細菌、歯の削りかすから患部を守るラバーダムで感染予防を徹底し、再治療リスクの低減を図ります。

Q治療前の診査や診断も大切にされていますね。
A
山縣歯科医院 患者の痛みを把握するために一人ひとり丁寧に診察する

▲患者の痛みを把握するために一人ひとり丁寧に診察する

まず問診で患者さんの主訴を聞き、その後の診査で症状の再現性を確認します。例えば、痛みがある方には、どういう時に痛みがあるのかをお聞きし、「とんかつを食べた時に痛む」と言われたら噛んだ時に痛いということなので、再現してどの程度で痛みが伴うのかを把握します。また、痛みに敏感な方もいますから、歯髄が生きているかどうかを確認する電気を流すテストやコールドホットテストを行う際は、健全な歯で痛みの基準値をコントロールし、痛みの遠いところから診査をして患部をチェックします。こうしたステップは先人の研究や論文を参考に組み立てており、時間を取ってじっくり患者さんの話を聞き、診査・診断を行うことを重視しています。

Qあらためて根管治療の流れについて教えてください。
A
山縣歯科医院 治療だけではなく、その後のケアも大切にしている

▲治療だけではなく、その後のケアも大切にしている

診査・診断が終わった後、神経を取り除かないと痛みが収まらないと診断された場合は、痛みをなくすために神経を取ることをお勧めします。痛みがとても強い場合は急患としてその日のうちに処置をしますが、そこまでの痛みでない場合は、次回にきちんと時間を確保して行うので、基本的に根管治療自体は2回の受診で終わります。ですが、歯にヒビが入っている、歯周病に罹患している場合などは、どうしても治療の成功率が低くなってしまうため、そういったリスクについても事前にお伝えし、治療を行うか行わないかの判断は患者さんの意思を尊重します。だからこそ、正確な情報を開示していくことが非常に大切だと考えています。

Q根管治療では再治療にならないよう注力されているのですね。
A
山縣歯科医院 根管治療の豊富な知識や技術、経験を持つ山縣院長

▲根管治療の豊富な知識や技術、経験を持つ山縣院長

根管治療を無菌的環境で行うことは再治療リスクの低減を図る上で非常に重要ですが、かぶせ物が合っていないと、口腔内で感染し、再治療となることもあります。つまり、根管治療がきちんとできていても、その後の補綴治療がずさんだと再感染してしまう恐れがあります。それは患者さんにとって不利益なことですから、当院では無菌的状態が決壊しないよう、根管治療後の補綴治療も精密に行い、再治療になるケースを減らすことに注力しています。そのためにも先述した北米式の根管治療を学ぶスタディーグループでさらに学びを深め、1本の歯の根の治療にこだわり、補綴にも精度を求めて、歯の寿命を最大限にする治療を提供したいと思っています。

ドクターからのメッセージ

山縣 徹哉院長

当院では、私が学んだ北米式の根管治療を専門に実践しています。神経を残すための努力を第一に考え、さらに根管治療の必要がある場合は、感染予防し、精密機器を駆使して歯を残すことに真剣に取り組んでいます。当院ではセカンドオピニオンも積極的に行っていまして、他院で治療済みの根管治療にも対応しています。また、他院で抜歯を提案され治療法について悩んでおられる方や「当院で何軒目」という方でも、気にせずぜひ一度ご相談ください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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