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松永 功一 院長の独自取材記事

丸の内まつなが眼科

(津市/津駅)

最終更新日:2021/10/12

松永功一院長 丸の内まつなが眼科 main

津城からほど近い丸之内商店街の一角に、「丸の内まつなが眼科」はある。院長の松永功一先生は長年、三重大学医学部附属病院に勤務し、2013年に開業。大学病院で培った技術と知識を生かし、先進の検査機器も積極的に導入しながら「最先端の医療の提供」をめざしている。診療では患者とのコミュニケーションを大切にして、スタッフと協力しながら患者の訴えを丁寧に拾い上げている松永先生。日帰り手術ができる設備も整え、同院以外でも2ヵ所で手術を受け持っている。勤務医時代よりも休日は減ったが、依頼された案件に対しては「自分で良ければ」と、可能な限り引き受けているという。常により良い医療を提供したいという姿勢に、松永先生の誠実な人柄を感じる取材となった。

(取材日2019年4月10日)

大学病院レベルの、先端の医療を提供したい

最初に、開業されるまでの先生のご経歴をお聞かせください。

松永功一院長 丸の内まつなが眼科1

琉球大学医学部を卒業後、三重大学医学部の眼科に入局しました。学生時代、もともと外科系を志望していたのですが、三重大学の眼科は医局の雰囲気がとても良く、それも眼科を選んだ理由の一つです。大学病院や関連病院も含めて17年間勤務し、その間にはアメリカでの若手医師向けの教育プログラムに参加するなど技術を磨く機会に恵まれました。大学病院では、自分が望めば世界の先進的な医療を習得できますし、それを患者さんに還元することもできます。仕事としてもとても楽しかったので、当初は開業は考えていませんでした。ただ家族を持つようになると、大学病院の仕事量では家族との時間の確保が難しく、開業も視野に入れるようになりました。そんな時にたまたまご縁があってこの場所に出会い、スムーズに開業という形になりました。

クリニックのコンセプトについてお聞かせいただけますか?

どこの地域でもそうですが、地域にある眼科の数は限られています。だからこそ当院に来院した患者さんには大学病院と遜色のない、一定レベル以上のものを提供したいと、「世界最先端の医療の提供」を目標にしています。検査機器に関しても、開業以来、眼底カメラをはじめとした先進の機器を積極的に導入しています。やはり医療機関はあまり積極的に来たい場所ではないと思うので、内装についても設計士さんに「優しく、温かい雰囲気で」とお願いして、待合室は木目を基調とした落ち着いた造りにしていただきました。

勤務医時代と開業してからでは、どのような変化がありましたか?

松永功一院長 丸の内まつなが眼科2

大学病院だと専門のことだけ治療するのに精いっぱいで、細部にわたって総合的に診ることは難しい状況でした。患者さんも「専門だけ診てもらって、ほかの症状は地元のかかりつけの先生に診てもらいます」というスタンスでいらっしゃっていました。今はまさに「地元のかかりつけの先生」の立場ですね。大学病院に紹介をして、向こうで説明を聞いた患者さんに「こんな治療を勧められましたが、どうなんでしょうか」と相談されたときなどは、もう一回こちらで説明をすることもあります。患者さん一人ひとりとゆっくり向き合う時間を取れるようになりましたね。

患者との対話を重視し、訴えにじっくり耳を傾ける

患者さんと接する際に心がけていることは何でしょうか?

松永功一院長 丸の内まつなが眼科3

患者さんの要求されていることを、一つ一つ丁寧に拾い上げられるように、しっかりお話を聞いてコミュニケーションを取ることを第一にしています。眼科は、目という繊細な場所を診ますから、患者さんもご自身の病気についてイメージがしにくいです。例えば目の腫れなどはわかりやすい症状ですが、目の奥で何か異常があっても患者さんが判断することは難しいですよね。なので、モニターに検査データや拡大した目の画像を映すなどして、患者さんにもご自身の目の状態を見ていただきながら説明するようにしています。やはりきちんと説明をして、理解できれば患者さんも安心できると思いますし、イメージができることで治療にも前向きになっていただけるかなと思っています。

丁寧な診療のためにはスタッフの皆さんとの連携も重要ですね。

スタッフ全員が顔を合わせる時間を毎日設け、情報の共有を行っています。私は患者さん一人ひとりのお話をしっかり聞く診療スタンスですから、その分待ち時間も発生してしまいます。スタッフには、診察室に入る前にできることをしてもらい、待合室での待ち時間を減らすように動いてもらっています。例えば、診察までの待ち時間が30分として、その間に患者さんの訴えを丁寧に聞き、検査もしてもらえれば、それは患者さんにとっても必要なものですから待ち時間もそれほど苦にならないかと思います。診察室に入ってからも、スタッフのヒアリングを踏まえて患者さんの二度手間にならないようお話を伺いますから、スムーズに診療も進みます。私一人でできることは限られていますので、スタッフの協力は欠かせません。

他科との連携はいかがでしょうか?

松永功一院長 丸の内まつなが眼科4

全身疾患の症状が目に現れることは多くありますから、他科との連携は欠かせません。脳の病気が目に出ることもあり、実際に、先日は脳出血の方が来院されました。ほかにも、目に出血がある方が体の検査をしたところ糖尿病だったということもありました。眼科はいろいろな病気と関連がある科目なんです。今は開業医の先生でも、その道のスペシャリストの先生がいらっしゃいますから、患者さんに見つかった病気によって、それぞれの専門の先生にご紹介しています。

あらゆる患者が安心して通えるようにしたい

手術もされていますが、どのような手術が受けられますか?

松永功一院長 丸の内まつなが眼科5

入院施設はないので、日帰りでできる白内障と涙道の手術がメインになります。やはり手術を好んで受けたいという人はいませんので、白内障ではご本人のやる気を待って手術を行います。もちろん手術が適用できる時点で説明はしますが、実際に手術を受けるタイミングについては「症状に困るようになってからでも構いませんよ」とお伝えしています。入院が必要な大きな手術は大学病院にお願いしています。現在私は当院以外にも2ヵ所で手術に携わっており、松阪市民病院では大きな手術も行っています。患者さんのご希望があればそちらで手術をすることも可能です。ご依頼をいただいた時には、体のスケジュールの都合がつく限りは受けるようにしていますね。

医療の世界は日進月歩だと思いますが、眼科ではいかがでしょうか?

機器も進歩して、薬も増えて、以前よりも治せる症例が増えました。病気と健康の中間、以前は「様子を見ていて大丈夫ですよ」と言っていたグレーゾーンだったものにも介入ができるようになり、満足に感じる患者さんが増えていると感じます。例えばドライアイでは、不快感を訴える患者さんは多かったのですが、目薬の種類は1~2種類しかありませんでした。現在は検査機器の進歩によってドライアイの種類も細分化されて、薬の種類も増え、それぞれの患者さんに合ったアプローチができるようになりました。また、「年齢のせい」と言われていた症状でも、治せるものも増えているので、困っていることがあればどうぞ気軽に相談してください。クリニックとしても、常に情報収集を意識して、5年後、10年後も先端の医療を患者さんに提供していくことをめざしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

松永功一院長 丸の内まつなが眼科6

昨今はコンタクトレンズをご使用の方も多いと思いますが、自分に合っていないレンズをしている方も多い印象です。若い方はどうしても何かあってから受診されることが多いですが、トラブルを避けるためにも定期的に眼科でチェックすることをお勧めします。また、お子さんやご家族のことを優先して、ご自身のことは二の次になってしまうお母さんも多いかと思います。今の季節だと、花粉症を我慢している方もいらっしゃいますね。当院にはキッズスペースもありますし、スタッフに言っていただければお子さんの面倒も見ますので、気軽にお越しください。認知症の方や、障害があって長い時間待てないという患者さんも、事前にご連絡いただければスムーズに診察できるようスタンバイしています。患者さんの状況に合わせてできる限りのことは対応させていただきますので、まずはなんでもご相談ください。

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