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受け身にせず主体的に臨む
日常生活復帰めざすリハビリテーション

しらにた整形外科クリニック

(北九州市小倉北区/香春口三萩野駅)

最終更新日:2023/06/08

しらにた整形外科クリニック 受け身にせず主体的に臨む 日常生活復帰めざすリハビリテーション しらにた整形外科クリニック 受け身にせず主体的に臨む 日常生活復帰めざすリハビリテーション
  • 保険診療

運動機能の回復をめざす手段の一つとして知られているリハビリ。子どもから高齢者まで、予期せぬケガや加齢などにより運動機能に障害を来している患者へのリハビリはもちろん、スポーツ障害に関するリハビリにも取り組む「しらにた整形外科クリニック」では、医師、理学療法士、リハビリ助手が連携し、治療目的や患者一人ひとりの生活スタイルに合ったリハビリ計画を立て、日常生活や競技復帰へのサポートを行っている。自身もスポーツによる故障やケガを経験していることから、患者の焦る気持ちなども理解し、診療ではメンタル面にも心を砕くという白仁田厚院長。そこで今回、同院で取り組んでいるリハビリの特徴や、医師と理学療法士との連携、患者のモチベーション向上に対する働きかけなどについて白仁田院長と理学療法士の中村雅隆さんに聞いた。

(取材日2023年5月11日)

患者、医師、理学療法士が情報共有と施術後のフィードバックを徹底し、日常生活や競技への復帰をめざす

Qこちらで実施されているリハビリの特徴を教えてください。
A
しらにた整形外科クリニック リハビリに取り組むことの重要性を説く白仁田院長

▲リハビリに取り組むことの重要性を説く白仁田院長

【白仁田院長】まずは、全身を診ることですね。リハビリは本来持っている体の動きを取り戻すことを目的としているので、そこをめざし、各症状に合ったアプローチを施します。よく膝が悪いと膝だけ、肩が悪ければ肩だけのリハビリとなりがちなのですが、人の体はさまざまな部位が連動して動いているので、痛みが出ている箇所のみにアプローチしても根本的な改善には結びつきません。そのため、全身を診て、局所にどのような影響を及ぼしているかを見極めることを重視。理学療法士と議論を行い、患者さんにも画像を見てもらいながら現状を把握していただいた上で施術に入ります。なぜなら、リハビリには患者さんのやる気が不可欠だからです。

Qリハビリのメニューはどのように決定されるのですか?
A
しらにた整形外科クリニック 患者一人ひとりの症状や要望に合わせたリハビリテーションを提供

▲患者一人ひとりの症状や要望に合わせたリハビリテーションを提供

【白仁田院長】診察後、理学療法士に来てもらい、患者さんも同席の上、私が推測した異常が発生しているメカニズムをまず伝えます。そして構築してほしい内容をオーダー。患者、医師、理学療法士の三者が同じ認識を持って進めるのが基本。スポーツ選手は競技への復帰が目標ですが、痛みが出なくなれば終わりではなく、リハビリ期間は再発させないための体の動かし方や使い方等を学習していただく時間でもあります。例えば、実際にボールを投げてもらい体の動きを見たり、動きが弱い箇所があれば強化するためのトレーニングをメニューに加えることも。スポーツ関係のリハビリ機器も充実しているので、さまざまな方向からのアプローチが可能です。

Qリハビリにおいて重視されていることを詳しく教えてください。
A
しらにた整形外科クリニック 理学療法士やスタッフ全員で患者のリハビリをサポート

▲理学療法士やスタッフ全員で患者のリハビリをサポート

【白仁田院長】リハビリ室で行っていること、そして状態の変化といったフィードバックを徹底することです。それをもとに改善すべき点など内容を再構築することもあります。そして、患者さんが受け身にならない点にも注力。リハビリは「やってもらうもの」という受け身の考えの方がまだ多いと思うんですね。しかし、本人のやる気が何よりも改善への近道ですから、そこはしっかりお伝えしています。そのため、リハビリメニューに関しても、なぜこの動きが必要なのか、どこに働きかけているのか、患者さんご自身に理解していただきながら実施。そうすることで、患者さんのモチベーション向上につながると考えています。

Q理学療法士として、施術の際に心がけていることは何でしょう。
A
しらにた整形外科クリニック 理学療法士の中村さん

▲理学療法士の中村さん

【中村さん】患者さんの性別、骨格、性格、病態、生活環境などでリハビリ内容も異なってくるので、まずは各患者さんの背景を知ることに心を砕きます。私が常に心に留めていることは家族に紹介したいと思ってもらえる理学療法士であること。痛みによって不安になる方が多いので、メンタル面への働きかけも大事なんですね。さまざまな事情を抱えておられる患者さんもいますので、一人ひとりのお気持ちにも配慮しながら接することを心がけています。現在、理学療法士7人、リハビリ助手5人で情報共有しながら実施。それぞれ得意分野がありますので、各患者さんに適したスタッフが担当させていただき、全力でサポートさせていただいています。

Q患者側が心がけておくべきことはありますか?
A
しらにた整形外科クリニック 医師も理学療法士もスポーツ経験者であるため、相談しやすい

▲医師も理学療法士もスポーツ経験者であるため、相談しやすい

【白仁田院長】痛みが生じる原因は、生活の中で繰り返される普段の姿勢の問題、スポーツにおいては、関節に支障を来たす、繰り返される無理な動きが原因であることがほとんどです。したがって、リハビリを行うにあたり、常日頃から体の使い方を矯正していく意識を持つことが重要です。そのため、理学療法に通う回数も重要になり、通院回数が少ない場合は自宅で行うことも非常に重要になってきます。普段から体の使い方を意識して、不明な点があればすぐに理学療法士に相談しながら、正しい体の使い方を会得し、さらなる改善のために運動療法を続けていく、そういった自主的な姿勢でリハビリを受けていただくことが最も重要なことだと思います。

ドクターからのメッセージ

白仁田 厚院長

私自身、故障やケガを経験し、患者さんのつらさ、痛み、悔しさ、焦り、恐怖心というのは痛いほどわかります。だからこそ、目先の目標だけでなく、長い人生をできる限り健康で楽しく、そして笑顔で過ごしていただけるような診療とリハビリの提供を心がけています。患者さんにもわれわれと同じ想いで取り組んでいただける土台づくりはしっかりといたします。こんなことでも良いのかなと躊躇するようなことでも質問いただいて構いません。質問があるのはやる気がある証拠だと思います。あくまでも主役は患者さんです。全力でサポートいたしますので、少しでも気になることがあれば気軽にご相談にいらしてください。

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